懐かしくて、安心して、心が綻ぶ。
張りつめていたものが緩む気がして、力が抜ける。

過去を無しに生きることは出来ない。
だからこそこうやって助けられてきたことは、私の中で大切なものになっているとわかった。

状況は違えど、心が反応する。

周りに合わせて聞いていたロックもパンクも、とても素晴らしくて、生涯好きであろうバンドにも出会えた。

でも、支えてくれたこの曲たちは、宝箱にしまっていたい。
普段は気にならなくても、ふと思い出して開けたくなるような、そんな宝箱。

ああ、私はこの2人がだいすきで、助けられてきたのだ。
心がほっとして、自分に優しくなれるこの曲たちに感謝して、この先も私の中に溶かしておこう。

歌う意味を無くしたから歌えなくて、どうしようかなと悩む。
ただただ好きで歌えたら。
そんな風に歌ってきたつもり何だけどな。

けど、ここで辞めるなんて、大した責任もないけれど、人としてどうなのか(苦笑)

ああ、根本は本当に何も変わっていないのだ。
変われていないのだ。
悲しい悲しいと嘆いたことを乗り越えたのではなく、乗り切っただけなのだ。

最近の発見は悲しいことばかりだなあ。

『私が全て』と言って、まだ5年。
けれど環境も関係も感情も変えるには充分過ぎたみたいだ。

ウソつきだなんて思わない。
あの時は『ずっと』を信じていたのでしょう?

紡ぐのはあんなにも難しくて、いじらしくて、きらきらしていたのに、ほどくのは余りにもあっけない。
あの時は他に何も見えていなかっただけかもしれない、何て、紡いだ思い出まで疑うのはやめておこう。

幻でも、幻想でも、確かにあの時私は困惑しながらも、嬉しかったのだ。