試合が終わって11時間が経った。
それだけの時間が経ったにもかかわらず、この悔しさが薄れることはない。
ただ、これから日本代表が再びワールドカップという最高の舞台でベスト8という未踏の地への挑戦をすることになる時まで自分の中にあるこの悔しさが残り続けてる確信がなかった。
だからこそ、記録として、文字としてこの悔しさを駄文として残しておく。
同じ後悔をしないために、日本サッカーの前に聳え立つ大きな壁を超えるいつの日かのために。
はっきりと最初に申し上げておくと今回のワールドカップで日本代表が快進撃をするとは全く思っていなかった。
本番二か月前の不明瞭な理由での監督解任、日本人らしいサッカーという実体のない理想を掲げる協会、短い準備期間と低調な親善試合。
大方の予想は予選敗退。自分は三戦全敗を予想した。
しかし、彼ら日本の選手たちは予想を大きく裏切った。
アジア勢初のワールドカップでの南米勢撃破に始まり、本田圭佑のワールドカップ3大会連続ゴール、他力に任せたギャンブルによる予選突破。
運が味方をしたとも言えるが、その運を手繰り寄せたのは選手たちの力であった。
大迫、柴崎、昌子の鹿島アントラーズ関係の中央は世界と堂々と渡り合っていた。
大迫はどんな相手だろうとボールを収め、味方を活かすために体を張り続けた。
柴崎は正確なパスと的確な守備でまさに日本の心臓として攻守を支えた。
昌子は相手エースとの競り合いに負けず、正確なカバーリングで相手のチャンスの芽を摘んだ。
ブラジルワールドカップの悔しさを知るベテランたちも奮起した。
香川は近年の代表では最高のパフォーマンスを魅せ、相手の脅威になり続けた。
長友は自身よりも体格に優った相手だろうと物おじせず対峙し、止め続けた。
本田は多くの批判に晒されながらも結果を出した。
挙げだしたらキリがないのでここまでにしておくが、選手一人一人のクオリティはベスト8に届いてもおかしくないと感じた。
しかし、届いてる選手があまりにも少なかった。
届いていない選手を出すしかなかった。届いている選手を呼んでいなかった。
世界と戦える選手が多く出てきて初めて実感した。
まだまだ遠いと。
世界との差は紙一重のように感じていたが、随分と分厚いものだった。
足りないものは目に見えるだけでも多く感じる。
選手層の薄さ、戦術の幅の狭さ、相手に合わせた臨機応変な対応、時間の使い方、ファールの使い方、、、
直ぐに全てを解決することは不可能だ。
でも、日本サッカーを真剣に考える人が増えれば、必ず出来るようになるはずだ。
25年前、この国にとってワールドカップは遠い遠い場所にあった。
20年前、この国はワールドカップに出場するのに精一杯だった。
16年前、この国は決勝トーナメントの厳しさを初めて知った。
12年前、この国は決勝トーナメントに勝ち上がる難しさを再認識した。
8年前、この国は理想を捨て、結果だけを求め、見事手にした。
4年前、この国は理想と結果を両方を求めたが両方とも得ることが出来なかった。
そして、今日、この国は世界との差を改めて認識した。
平日の深夜三時に記録した、視聴率30%超。
多くの人が世界との差を実感した。
この壁を超えるために必要なことは何なのか、多くの人が検討してほしい。
今日あの試合を日本代表がしたことを、その目で試合を見たことを無駄にしないで欲しい。
今日からまた4年後への旅は始まっている。
この悔しさを忘れないことは難しいと思う。
だからこそ、日本サッカーがより強くなるため、そして、壁を超えるために、日本サッカーの発展のために出来ることをしていきたい。
この想いが少しでも多くの人と共有できたらと願っています。