11月22日
今日は酉の市のお祭り、一年前に酉の市にいった時は1,000円くらいの安い熊手を購入した。その時来年はもっといいのを買おうと決めて博士やマキタさんなど売れている人から頂いた縁起のよさそうなお年玉などのお金を熊手にお供えして今年に備えていた。
そして今年購入した熊手は5,000円!!正直大きさが全然違うし飾りの重厚感があって大満足だ!
こりゃめでたい、そんなものを買っても意味が無いと言う人もいるが
ボクは神頼みとは自分の中のけじめだとか決意の表しだと思っているから、こういう物にお金をかけるのは抵抗が無いのだ・・
うん、お金をかけるのに抵抗は無いのだが購入した後に重大なミスに気が付いた・・
家が無い大荷物で移動している人にとって熊手は最強に邪魔なのだ。しかも奮発して買った大きなサイズが邪魔してリュックにもキャリーバックにも入らない・・
大体家が無いのにどこに飾ればいいのだ「熊手飾り方」とネットで検索してみた、
“玄関の目線よりも上に飾りましょう”“部屋の北側は避けましょう”・・・やっぱりどれを見ても部屋がある事が大前提だよなー。
良し!今のボクの部屋と言えばこのキャリーバックだ!とボクは閃いてキャリーバックに熊手を紐で括り付けてみた。
かっ、カッコイイ!!質素なキャリーバックが彩られてメチャクチャかっこいいのです!デコキャリーバックです。
その後の相方とのネタ合わせ、これ見よがしに表れたボクに対してのデコキャリーバックを見た相方のバカにしたような鼻笑いを一生忘れる事は無いだろう・・「何だよそれ!」とバカにするとかならまだしも、やつは特にツッコむ事無く鼻で笑っただけだったのだ。
すぐにキャリーバックからは外しビニール袋に入れて持ち歩くことにした。
まあいい、悔しいがいい話のネタが出来た・・でっかい熊手を奮発して買ったがそもそも家が無いから飾る所もない、そして坂巻のあの鼻笑いで恥ずかしくなってしまっというはなしだ『ハカセー・ドライバー』にも書けるなー何て帰り道考えた。
今日はバイトが無いのだけれども泊まる所が見つからなかった宇野君の家に申し訳がないが泊めてもらおう。
しばらくすると宇野君が帰ってきたので、バイトが無いのに他を探せなかった申し訳なさ(バイトが無い日は何とか他の人の家に泊まろうと言う自分の中のルールがある。)
で何とか嫌な思いをさせまい少しでも笑いをという事で早速今日の出来事を面白おかしく話すことにした
「今日さー酉の市行ったんだよー」
「あーもうそんな時期やなー」
「そんでさー、」
「うん」
「去年はねスゲー安い熊手を買ったから」
「ああ。」
「1年間お金溜めて今年はこんないいやつ買っちゃったよ!!」
じゃーん!!と大きな熊手を出した。これには宇野君も驚くだろう・・しかしここからがこの話の面白い所だ・・さあ取りあえずこの熊手を見た宇野君の反応はと?
・・・・え?全然の無反応だ・・なぜだ?そうか値段を言っていなかったな・・
「5000円もしたんだぜー!!!」ボクは最高のテンションで言った。
「ごせっ?!!!!まず家借りろやボケ!!!」
綺麗な関西弁のツッコミがボクを貫いた・・
確かにそうだ・・ボクは買ったはいいが飾る家が無いと言う所にオレッチおっちょこちょいだぜ。何て面白さを見出していたのだが、家を貸し居候されている方からしたら
家も探さずに5000円もする訳の分からない物を買ってくるなんてこんなふざけた行為は無いのだ・・
「5000円も使ってるヒマ無いやろうが!ホームレス!!」
「ああ、いや、嘘嘘!3500円くらいだった!」もう苦し紛れの嘘をつくしかありません・・
「嘘付け!5000円いうたやろ!とてつもないイビキをかきこくってさかいに!!」
「ご、ゴメン!で、でもさーこの熊手大きすぎてしまうところないんだよーあはは。」
「何がおもろいねん!!」
そりゃそうだ、この状況ではなしのつづきをしてもウケるはずがない。
「ここにくくり付けて行ったら坂巻に鼻で笑われた!!」
「それは坂ちゃんも、まずは家やろって思ったやろ!そりゃ鼻で笑うわい!」
そうかそういう事だったのか、それで笑われていたのだな・・キャリーバックに熊手くくり付けてホームレスがニヤニヤしてやって来たのだそれはそれは滑稽だったのだろう・・
この前からのイビキが恐竜の様に信じられなくうるさい問題も続いていたし、この重大な熊手のミスから宇野君は鬼になってしまった・・
次の日おいしそうなアイスの画像を見つけたのでその写真に『美味しそう。とても好み今度買おう。』と添えてツイートをすると物凄いスピードで
宇野君が『家借りてからにしてな』というリプライを返してきた。
もはやボクには100円の自由も無くなってしまったのだ・・
ボクも芸人『何だよ!気持ちよく呟いていたのに!』と言葉でおどけてみせたのだけれどまた物凄いスピードで『トイレの電気つけっぱなしで出て行くやつに呟く権利ないからな。』という言葉が返ってきた。どうやら電気を消し忘れてたようだ・・
文面に温かみが無い、あんなにも優しかったのに100円のアイスにピリピリするだなんて、ボクは鬼を生み出してしまったのだ。
11月30日
またやってしまった、今日は事務所のマネージャーの結婚式、我々若手は2次会からの参加だ若手芸人達は会費の元を取ろうと物凄い勢いで酒を飲む!
2時間ほどで2次会は終了したがまだ20時、当然もう一軒行きたくなる。
ボクは後輩の『まてぃーに』の『橋本』と『林健太郎』を連れてもう一軒行くことにした。
既に相当酔っているのにここからの酒が効いてもう完全に全員ヘベレケ状態だ。
2件目を出たのが22時位だが全員まだ飲み足りないし解散などしたくない雰囲気になっている。
そんな状況の中、酔っぱらいの良く分からなくなっていたボクから信じられない言葉が発せられた・・
「よぉ~みんなヨ~俺んちで飲み直そうぜ~!!」
「ガン太さん、俺んちってガン太さん家無いじゃないですか。」
後輩から当然のツッコミが入る・・
「あるよぉ~近くに宇野君ちが!」
そうそこは宇野君家から結構近い場所だったのだ・・
「いや・・宇野さんの家じゃないですか・・」
「あーーー大丈夫だよ!もうね、合いカギ貰ってるし宇野君ちはほぼ俺んちだから!俺んちで飲み直そうよ!!」
後輩の手前と言うのもあったのかお酒で大きくなっていたのか・・あれだけ邪魔臭がられているのにこんな事を言ってしまいます。
「そうなんですか・・じゃあ行きましょう!」
「お~いごいご!」
結局後輩二人連れてボクは宇野君ちに向かいました・・
でもボクもバカでは無い、じつは勝算があるのです!今日宇野君の帰りを聞いた際に夜中の2時位になると言っていたのを覚えていたのです!だから22時半の今から宇野君が居ない間に飲み直して2時前には皆で寝てしまえばいいのです!そうすれば寝てて静かだし宇野君は橋本も林とも知り合いだし別に丸く収まるっしょ!と思ったのです。
題して“鬼の居ぬ間に作戦”です!
大量のお酒を買い込みルンルン気分で玄関を開ける。
「じゃ~ん!おれんちで~ふ!」
「だから、ガン太さん家じゃないじゃないですかー(笑)」“キャッキャッッキャ”
軽快なホームレスギャグがウケる。
そして玄関を上がり部屋の扉を開けた瞬間異変に気が付いた・・電気が付いている・・?
恐る恐る扉をあける・・“ガラガラガラ・・”
「なんや!!!お前ら!!!!」
まさか??そうです、何故かもう鬼が帰って来ていたのです・・
「ううう、う、宇野君!?え?何で?帰り2時位になるって?」
「仕事早まったんや!それより何でホームレスが人連れてきてんねん!ボケ!」
「・・こいつらが・・来たいって・・」
ボクはすぐさま後輩を売りました・・しかしもう鬼の怒りは収まりません。
「もう、いい連帯責任や!!全員裸になれ!」
宇野君はキックボクシングを習っています。もう言いなりになるしかありません・・
「よし・・全員裸になったな・・林、ガン太のちんこ舐めろ。」
「え?嫌ですよー勘弁してくださいよー」林健太郎(38)(ハゲ)は必死に拒否しています。
「じゃあ全員出て行けや!!」これはヤバい・・外は雨だし、今日は絶対泊まりたい・・
「は、林・・・舐めろ・・」ボクはいくらでも後輩を売る。
“うぇー!”
「良し、林舐めたな・・次橋本もガン太の舐めろや・・」
「ちょっちょっと勘弁し・」
「橋本!舐めろ・・丸く収まる・・」ボクは後輩を売るのだ・・
“ウェー!!オウェー!!”
「良し、橋本も舐めたな・・次!!ガン太!!お前は林の(38)(ハゲ)舐めろや!!」
「いっ嫌だ!!!!絶対に嫌だ!!」
林のだって!?ボクは本当に嫌なのでマジで拒否をした・・
「じゃあお前どうすんねん!出てけや!!」
頭をフル回転させ何とか方法を考えた。そして閃いた!
「う、宇野さま・・こういうのはどうでしょうか?・・このわたくしめ、おしっこを一滴だけ出すことが出来ます・・それを成功させられたらこの状況丸く収めて頂けませんか?」
「そんなもん見たくな」
「最後まで聞いてください!!」
「・・・何だ?」
「そのおしっこ一滴の曲芸を・・この橋本の顔にまたがって成功させてみせましょう!!!」
「ええええ!?ガン太さん・・」
「頼む橋本・・俺を信じてくれ。」
「ほう!それは面白い、見せてもらおうか。」
「いや、ガン太さん・・」
「いいから!橋本!!俺を信じろ!!!」
「信じるも何もー、成功しても一滴は垂れてくるんですよね・・」
「・・・一滴だ・・我慢しろ・・」ボクは後輩を売ります。
渋々横になる橋本、その上にまたがるボク。全神経を尿道に集中させ自分の尿意と会話をします・・「ハッ!!!!」ボクは大きな気合を入れました。その瞬間!
“ジョバジョバ”“ジョジョジョ”
普通にションベンが出ました!そうです、ボクには一滴だけおしっこを出すなんて特技無いんです。口から出まかせでした・・しかしこんなにも出来ない物か。“ジョージョジョ”
「止めて―、止めてよー、止めてってばー」橋本の声が部屋を包みました。
何とかこの日はボクらの頑張りが認められ泊めてもらう事が出来ましたが、ボクはこの生活にもう嫌気がさしました・・
そんな中その数日後1月18日の『マッハスピード豪速球』単独公演『マッハな1日』の企画会議を宇野君としていました。
「宇野君、この今の俺の家が無い状況を何か企画に出来ないかなー?多分人生でもこんな状況って2度とないと思うんだよね。」
「ホンマやねー、この状況何か逆手に取りたいなー・・」
「あ、そういえば俺坂巻の家の合鍵持っているんだよ・・これ使えるかな・・」
(ボクは着替えや荷物を相方坂巻の家に置いてあるので合鍵を渡してもらってた。)
「ええもん持ってるやん・・これさ坂巻いない間に家具とか全部入れ替えちゃって帰ってきたらガン太の部屋になっててホームレス入れ替わるって企画おもろない!?」
「おおおおおお面白い!!それだー!!それやろう!!」
・・という事で、後日これ本当にやっちゃいました!!!
相方が夜勤の間に、完全ガチドッキリです!そしてこのから本当にボクは相方の家で暮らし相方はホームレスになりミッションをクリアしていくとポイント制でホームレス期間が減ったり増えたりしていくと言う超ドキュメント映像企画。
題して「テレクラキャノンボール」ならぬ「坂巻キャノンボール」!!
この規模企画テレビ以外でやっているのボクらだけじゃないのでしょうか!
という事で“家が無くなりその日暮らしになったボクガン太の放浪日記”
1月18日『マッハな1日。』第2部映像企画「坂巻キャノンボール」につづく・・
てなことで映像企画で流したものを劇場用に編集し直したのが
「坂巻キャノンボール劇場版」です!
詳しくは
↓↓↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150508-00000067-natalieo-ent