


愛猫は 歳のせいか私の過保護のせいか 朝からべったり。自分の用事がすむと 私が食事中でも 抱っこしてと膝を狙って来る。抱っこ好き好き猫ちゃん。
刺繍中でも 脇にピッタリくっつき猫ちゃん。
鶴の恩返しの様に 夜の内に 刺繍仕上げておきますニャンなら良い猫ちゃんなんだけど。
おりおり
蜜散りてぼけ始めたる林檎「ふじ」レモンを足してジャムに仕立てる
さすが「ふじ」レモンと和してパイ生地に包まれ焼かれ今朝のひと味
作って一晩寝かせたパイ生地を忘れかけていて 慌てて 底と蓋だけの形でジャムをいれて焼くと
あれ!?これの方が さっくりしていておいしい!^_^でした。あむ代わりに 切り込み。
露 (1995-1996)つづき
耕すは難しいらし2年生花壇作りが穴掘りになる
伸びんとす真っ盛りなる中学生の眩しき中に今日より勤む
「右は山左は小菅道」石標小さきがあわれ風切峠
身の丈に積もりし雪に枝垂るる桜の梢芽ぐみ始まる
灯篭の明かりに白き肌浮かぶ秋の祭りの女人和太鼓
男のみに受け継がれきし村祭り女人太鼓のこの爽やかさ
酒飲める齢になりし魚屋の息子と交わす祭りの酒を
若き日をひもとくごとし師の歌集使い古しの紙に書かれて
湯気の立つうどんをすする被災者をテレビに見つつ今宵安堵す
机にて居眠りをせし痕ならん顔に印して子は茶を飲みに来る
我が母も82才白髪となりぬしみじみと見し
人のやる餌には寄らず教室の水槽に鮒は冬を越したり
雪像のエンデバーに登りたる幼子かたこと叫んで手を挙ぐ
ああここに何百年の風雪を浴びきし松が悠然と立つ
雪の降る季節の前の安らぎのひとつの形草覆う露
露 おしまい