シロタンの日々
人間のお母さんの膝の上に顔を乗せて ちょっと一休み。
1990-1992 フルーツポンチ
ベットも机も木箱も動かして掃除せし子机に寝ており
帽子のみ点々と見えて遠泳の列は湖水の対岸を行く
久々に山歩きする姑(はは)はカタクリの花を摘み行く
山椒の葉に付きし幼虫を休み時間の度に見に来る子あり
怖くないと呟きながら兄の手にすがりて弟は牛の前ゆく
横文字の荷札の付きし干し草を牛の餌と言えば子らはどよめく
年末の休みとなりて厨立てば好きな献立娘は言いに来る
夫の服選びておれば太りたる人等集い来る体型別売り場
二千円持ちて娘は颯爽と原宿に行かんと電車乗り込む
新しき免許証に写りたる我が顔確かに年を写せり
薄紙に小さき文字がぎっしりと書かれて娘(こ)からエアーメール届く
給食のフルーツポンチに余りあれば児童ら(こら)競いてカップ出す
「心配事あるのか」と我に問う子あり朝より頭痛に悩まされいれば
山と空一体となりて聳え立つ「妙高残雪」慎みて拝す
断崖を砕け落ち来る浄蓮の滝を仰げば天城の山は深し
いつもお粗末さまです。
おりおり
茶の稽古若きがひとり入りたれば帛紗にまずは折馴染ませて
シャドーの周りのアウトを忘れていたので アウトステッチをして ハイ出来上がり 丁寧に洗って アイロンがけして--------其の内何かのカバーにします。