酔芙蓉を詠う 鈴懸の大きな落ち葉ふみながら偲ぶ人ありかそけき音に 落ち葉する十月末の我が庭に酔芙蓉の花絢爛と咲けり 白花に朱の色かかり酔芙蓉ピンクの花となりて散りゆく くれなゐに光輝く実となりぬナナカマドの梢小鳥飛び交う 川霧の中に艶やかナナカマド色づく梢赤き実揃う 自在に伸びし葡萄蔓ナナカマドの小枝を越えて宙に伸ぶ 「にゃあ」としか聞こえぬ猫語トンボにも雀にも鳴く三才雄猫