脇引きで運ぶと楽よ師の言葉懐石料理の汁替え始まる
膝の痛み長き患い我が身体必要以上のセンサー働く
「松樹千年翠」の軸掛ける足掛け九年の茶の修行
末っ子の気性丸出しで師に向かう習い事とう年季の厳しさ
茶の世界踏み入る毎に奥は深し納得すること次第に増して
早朝よりエプロン掛けて友来る無言の内に掃除始まる
台風の荒風吹きいる戸を閉めて「白川」の香楚々と焚きたり
一台の車に師と友が乗り来るパッションフルーツなぎ倒れいるところ
お二人の師と友を迎え茶事始まる「おめでとう」の言葉五体に沁み入る
友つくる懐石料理の一文字咲子さん盛り付けきりりと据わる
ずんだ汁に里芋入れて胡桃飾るこれでいいねと目配せ初江さん
椀の蓋閉める音聞き入り来たれ料理を運ぶ間合い難し
灰方をきりりと決める決意過多炭の熾りなかなかにして
炭弾く音の乏しき今日の風炉途中で炭かえしが勢いつかず
幾つかの難はあれど優しき眼差し受けて濃茶ねりたり
友二人汗を拭き拭きウーロン茶を幾たびも勧める亭主の我に
今日あるは社中の人の励ましとしみじみ思う茶事の一日
たずねれば初心者我にぴったりのお茶の真髄語りくる社中
憧れの茶道の先生二人来られ台風一過の一日楽しむ
一年がかりの準備 終わって安らかな気持ちになりました。色々主婦はあるので 家族の協力な
くして出来ないことでしたが、環境を整えながら 生活の中にお茶の世界を取り込むこと
ができました。家族に感謝です。