木村茶道美術館の良さは 展示の品で 茶席を設けてくれるので立派な展示品の茶道具で お茶をいただけることです。今回も もれなく 豪華に友だちと三人展示の品で 頂くことが出来ました。


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本席

床 一山一寧   墨蹟  渡来僧 臨済宗

    応無所住而生其心

           おうむしょじゅう にしょうごしん

           応(まさ)に住(じゅう)する所無くして其の心を生(しょう)ずべき

                      折角の墨蹟なのに 写真失敗!                           


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床 花入れ 竹一重切り 久田宋全       風炉先 名君帖  谷 文晃

花 ニシキギ  侘び助白             棚 米棚

                             水指 染付け 松虎文

                             釜   大面取釜  辻与四郎

                                  銘 松風


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香合 祥瑞獅子


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床脇 呂宋茶壷


さあ お茶を



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一入 銘 落ち葉                  替茶碗 御本三島暦手

 覚入 追銘 紅葉                 こんなに大きく割れている茶碗が 修復されて出されました

一入は楽家四代 覚入は14代同じ四代ということで

追銘を付けたのでしょうか・・・・謎


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萩 銘 玉椿    人間国宝 三輪休和作         紅葉

                                     この日が嵐でなかったら この御菓子を探して

                                     柏崎を彷徨ったはず

                                     厚みがあって 十分心身ともに満たしてくれました



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菓子器 呉須赤絵魁鉢
呉須赤絵魁(ごすあかえさきがけ)

おめでたい器と知りました。さきがけと読むことも知りませんでした。

てっきり かいはちと読むんだと思っていました。

見込みに魁とあります。図柄は 赤絵独特で 私は大好きです。

今回は 玉椿で お茶を頂きました。


この美術館 様々な流派の茶人が入られていて お手前楽しめます。今回は たまたま同門の裏千家の方でした。白髪の学芸員の先生もお茶を嗜んでおられるご様子で 晩秋の茶席と成りました。 

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薄茶器 詩中次(うたなかつぎ) 三代 宋哲       

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蓋置き  染付け墨台                茶杓 不白共筒  花押

                                  銘 閑羽同蒼

                              
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詩中次の詩は下記のものです


    頭上漫々脚下漫々

    高歌一曲掩明鏡

    昨日少年今白頭

    茶烟軽颺落花風


ゆっくり調べてみると この詩は 裏千家三代の宗旦が好まれた詩との事でした。

いろいろな 所から取り出して 組み合わせた好きな詩ということでした。

調べてみると

碧巌録に出てくる言葉 頭上漫々脚下漫々 悟られてみるものは 頭の上も脚の下も満々 満ち溢れたる。いい気持ちになって 高らかに歌を歌おうかと思って よくうつる鏡を見ると

自分がうつっていたので 蓋をしてしまった。あの頃の若者は 今は白髪頭の老人になってしまった。

茶を煎じる煙のように花を散らす風が昇っていく という内容のようです。


二段 三段は 唐時代の詩人 許渾の秋思

四段の茶烟は 杜牧


画数の多い字ばかりで 調べるのが大変でした。宗旦さんに 少しお近づきになれた気分です。


つづきは次回