何時もは 電気を付けなければ 暗い部屋が今朝は 明るい。
雪明りです。

炬燵にしっかり入り込んで 愛読書の佐藤佐太郎歌集を読んでいると

昭和四十四年 歌集 「形影」

 石壁に穴ありて燕子口(えんしこう)といふある穴は水ほとばしりをり

 真上より光さしくる石壁のしづかさ石の吐く霧うごく

 空せまき太魯閣(たろこ)の谷は山を見ぬまできはまりて寒き石壁

 乾坤のふかきところに雲はみゆ断崖一千米(メートル)のうへ

 石壁が很(せ)めぎて水のとどろけばわが身はゆらぐその音のなか

ええ!!!
もしかして この歌 台湾じゃないの?と最初の一首で思い三首目で太魯閣の地名があり
わあああすごい!!と感激しました。

短歌の師匠に昔いただいた本なので かなり読んでいたのですが 何気に読んでいただけで
今日はじめて台湾の歌なんだと知り 感動です。

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うふふ この写真本物の太魯閣峡谷なんです。
燕子口は昔 燕が住んでいたような穴のことで 今は燕はすんでいないとのことでした。
昭和44年 佐太郎先生60歳の頃の歌です。


先生が行った季節はいつだったのでしょう。

たとえこの場所に行っても こんな凄い 短歌はできない。





本当は 昨日、豆餅を作るときにできた黒豆の汁で ゼリーが三つで来たことをブログに
乗せたかったのですが メモリーなのかPCなのか調子が悪くのせられませんでした。

 残念です。