今でも思い出す

出産の大変さ。

 

 

それはどの子供の時も鮮明に覚えてる。

 

若干次男の時は長男の時に比べて

あっさり産まれたので微妙やけど

大体は覚えてる。

 

 

とにかく長男の時は

初産なこともあって

痛かった。

殴られるほうがマシと何度も叫んだ。

無知なウチは

看護師に

「なんとかして!この痛さは異常や!」

と叫んではスルーされた。

この時に知った

立ち合い出産の

旦那の役立たなさ。

腰撫でてくれるけど

何の意味もなかった。

 

 

妙に暑い陣痛室。

汗まみれになって

痛みに耐えた。

一緒に付き添ってくれたのは

初孫をまだかと待ちわびる

オカンでした。

 

 

検診の時

「お母さんも一緒に立ち合ってくださるとなると

心強くていいね。」

と担当の女医さんが言ってた。

 

 

そうや。

オカンは3人も産んで育てた

ベテランや。

心強い!

 

 

そう思いながら

出産の日を迎えた。

 

 

その日の夕方

お腹の痛みに気づいた。

実家暮らしやったウチはオカンに

「お腹痛いねんけど、陣痛っぽい」

と微弱な陣痛を告げた。

 

 

「そんなあほな。初産やで?そんなすぐ産まれへんって。

産まれてほしいからそう思うだけ。

はよトイレ行ってき。」

 

とトイレを勧められた。

 

 

そうかな?と思い

しばらく様子を見た。

1時間くらいして

 

 

「やっぱ痛いねんけど」

 

 

と伝えると

 

「まだ言うてんの。トイレは?行った?」

 

とまたトイレを勧められた。

 

 

そして2時間経過。

 

 

「そんなに痛いの?便秘?」

 

 

まだトイレ疑うの?!

本間にいたいのに?!

その時まだ微弱が少し成長したくらいで感覚も10~8分とばらばら。

 

 

 

微弱なこともあって

確かにトイレを疑ったけど…。

 

 

3時間経過。

オカンは押し入れから

分厚い“家庭の医学”という

本を出してきて

ウチの腹痛について調べた。

いや、もう陣痛でえぇやん…。

でも、ベテランのオカンが言うなら

違うかもしれんしな…。

もし強行突破で病院に連れてもらって

違ったら笑いものにされるしなぁ…。

そんなことを思いながらたえてた。

 

 

 

そして4時間経過。

本格的な陣痛が始まった。

うなりながらたえてると

 

 

「これは陣痛やなぁ」

 

 

 

と、なぜかどや顔。

 

 

 

だから言うてたやん!!

 

 

 

5分間隔になってやっと病院に連れてもらった。

 

 

 

旦那はひたすら焦ってる。

「おちついて!」

というお前が一番落ち着け。

 

 

オカンは椅子に座って

きょとんとした感じで見てた。

 

 

 

暑いし、痛いし、マジで無理。

ベテランなはずのオカンはただ

「頑張れー」

と声をかけたり

「もうすぐ産まれるなー」

と言いながらニコニコ座ってる。

ウチがこんなに苦しんでんのになんでそんなにのんきやねん!

と思った。

 

 

そして

しばらく苦しんで

オカンがやっと動き出した。

 

 

きっとこの痛みを逃がす方法があるんや。

なんか役に立とうと動いてくれたんや!

と期待した。

 

 

すると、ウチの頭の上から何かを取り出した。

ベッドに挟まって常備してあった

うちわやった。

 

 

あぁ、旦那は汗まで気が利いてくれんかったけど

オカンはこんなに汗かいてるウチのこと

扇いであげよって思ってくれたんや…。

と嬉しかった。

 

 

 

 

次の光景は

オカンが自分自身を扇いで

「しっかし、ここあついなー」

とタオルで汗を拭きながら

うちわで涼んでた。

 

 

 

さすがのウチも期待外れ過ぎて

「いや、自分を扇ぐんかい」

とツッコんだ。

この一瞬だけは陣痛を忘れて

冷静な切込みでツッコんだ。

 

 

そしてそのあと分娩室に入り

長男が産まれた。

14時間の安産でした。

 

 

ウチの初産の思い出は

可愛い我が子が痛い思いして出てきたことと

オカンが何の役にも立たんかった

ということだけですw

 

 

 

今その話をすると

「あの時はそうやって気をそらしてあげたんやん」

と笑い飛ばしてます。

 

 

 

決して無神経な母親じゃない。

いつもウチら子供も孫も溺愛し

ちょっと変わった天然のお笑い母ちゃんで

時々「は?」と思うほどのオカンなだけ。

 

 

でも、長男の出産のときは

笑なしで支えてほしかったw

 

 

そんなオカンですが

ウチはオカンが大好きですw