学校から帰ってきても机には
「チンして食べてね」の一言メモで
冷えきってしまったご飯と一緒に置いてある。それが当たり前、だった。
学校では自分で言うのもなんだけど中心的人物でいつも明るく差別なく接してきた。
家のことは何も話さない。誰にも言いたくなかった。
母と父は昔から仲が良くてケンカをするところなんて見たことない。よくよる遅くまで2人とも働いて。帰ってきても2人は仲良しでウチだけ孤立状態。
ある日学校の帰り海の海岸で独りで座ってた。特に理由もなく、ただボーっと海を眺めてた。
後ろから声が聞こえた。
「かな‼︎」
俊だった。
「あ…っ。俊…。」
ウチと同じクラスで…中1の時から好きな人。
「なーにしてんの?海なんて見て楽しい?」
「いや、なんかね…特に理由なんてないんだけど。」
「?笑 まぁ、よくわかんねーけど、俺もここにいることにしたー‼︎ 帰っても勉強させられるだけやし。」
勉強させられる…。
「あ、そうなの?笑」
フフッとウチは笑った。
「そーいやぁさー、明後日祭りよな?」
「あ、ホンマや‼︎忘れてたわ‼︎笑」
あー、今年も浴衣着れないのかな?
着付けなんて自分で出来んし。
「俺、行こーか迷ってる。」
「そうなん?行きゃぁいいやん。」
「行く人が…なぁ~」
と言って俊はチラっと私を見た。
「お前と行きたいんやけど…。」
とウチに聞こえる程度の声でボソっと呟いた。
「えっ?なんて?」
「何回も言わせるか~?お前と行きたいって」
と言って俊は顔を赤らめた。
同時にウチも顔や赤らめた。
「…行ってやっても…いいんやけど…」
とボソっと言った瞬間、俊は飛び跳ねた。
「マジか⁉︎ホンマに⁉︎よっしゃ‼︎」
俊とお祭り…とウチも心ん中で喜んだ。
それから少しお祭りの話してバイバイした。
暗くなったから家まで送ってくれたりした。
家はいつも通り暗くて家に入ると何の音もしん。シーンと静まり、ただコオロギの鳴き声えとカエルの鳴き声が聞こえるだけだった。
そんな中イキナリ一本の電話が。
「はい、石井ですが。どちら様…」
「俺だ。」
父だった。
「今すぐ急いで市民病院来なさい。」
電話をきって急いで市民病院に駆けつけた。
父がいつもと違うどこか硬い顔をして仁王立ちで待っていた。
父が泣きそうなのを堪え話し始めた。
「母さんが…死んだ。」
気づくとウチも父も泣いていた。
泣き崩れた。
