First Love 60 | ポカポカ日和【櫻葉小説】

ポカポカ日和【櫻葉小説】

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嵐さんファンです。
大好きな櫻井さん、相葉さんのお話を書いてます。

BLになっておりますので、ご注意下さい
m(_ _)m




ずっと 不安や緊張が、心にあった。



朝比奈さんに、


どこか 後ろめたさを 引き摺ったまま


参列した 結婚式。





謝らなきゃ ―


そんな思いを抱えながら、


僕たちの前に登場した朝比奈さんを見て、


僕は、


―― 息を呑んだ。






高校以来振りに見る朝比奈さんは、


やっぱり キレイ、で ―




純白なドレスを纏って、


あの頃よりも さらに輝きを増して、


野本の隣で、幸せそうに笑ってた。



本当に、幸せそうに ― 。




その 笑顔に、


思わず込み上げるモノがあって、


慌てて 目を瞬かせたけど、


遅く、て


隣のしょうちゃんが、


そっと 差し出してくれたハンカチで目を覆う。






心のどこかにあったんだ。


もしかしたら 朝比奈さんも、


僕と同じように、


今も


しょうちゃんを 想い続けているんじゃないか、って ― 。




でも 違った。


朝比奈さんは、


ちゃんと 前を向いてた。


野本の隣で、


ちゃんと 幸せを掴んでた。



それがすごく、嬉しくて ―





『 良かっ、た …… 。 』



そう 小さく呟いた声に、



『 ……… 良かった、ね。 』



しょうちゃんも 小さな声で頷いて、


僕の手を そっと握ってくれた。









当たり前だけど、


主役の朝比奈さんと、ふたりで話す機会もないまま、


披露宴が始まって、





僕たちの余興は、


大成功に終わった。




超人気アイドルグループの、


ウエディングソングを、


完璧な振り付けで 踊って、


会場内から 拍手喝采を浴びた。




完璧主義の松潤を筆頭に、


式の2週間前から、


ニノ、おーちゃん、しょうちゃん、


5人揃って、みっちり特訓した成果がちゃんと果たせて、


かなりくたくただったけど、


でも 凄く楽しくて、


みんなと ハイタッチしながら 席へと戻った。





野本と朝比奈さん、


楽しんでくれたかな、って


メインテーブルに目を向けると、



すごく楽しそうに肩を寄せ合って笑うふたりがいて、






その笑顔に、


お似合いのふたりに、



心がすごく、あったかくなった。