驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)
六車 由実 (著)

 

 

「介護現場は民俗学にとってど のような意味をもつのか?」、「民俗学は介護の現場で何ができるのか?」
 

という面白いテーマだった。介護の現場でよく聞く、傾聴とは違って話者と向き合う必要がある。

介護をする側とされる側という関係性や、介護する側は離脱できてもされる側はできないこと、聞き書きの現場では立場が変わること…とても興味深かった。

 

 

出版社からのコメント
☆新聞で紹介されました!
《そこに浮かび上がってきたのは、「傾聴」「共感」「受容」という観念にがんじがらめになったケア(「聴き取り」)の歪(いびつ)さであり、一方でテーマを先に設定する民俗学調査のまなざしの狭さだった。》-鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
(『朝日新聞』2012年4月1日 書評欄)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012040100011.html

《介護する側と介護される側とが共に蘇生していく過程が、短編小説のような味わいで描かれる。ついのめりこんで読まずにはいられない。》-上野千鶴子(東京大学名誉教授・社会学)
(共同通信社配信、『北日本新聞』2012年4月1日 書評欄、ほか)
http://wan.or.jp/ueno/?p=1506

《介護職員としての仕事の傍ら、高齢者から聞き取った話をまとめたのが本書だ。……昭和初期の会社勤めなど都市生活をの様子を語る人もおり、本書はさながら宮本常一『忘れられた日本人』の現代版とでもいえそうな趣だ。》
(『日本経済新聞』2012年4月15日 書評欄「あとがきのあと」より)

《六車さんは、日本中の寒村を歩いた民俗学者宮本常一の書名を引き合いに「まさに『忘れられた日本人』がいた」と驚いた。六車さんは「介護民俗学」という新しい発想を提唱するようになった。》
(『中日新聞』・CHUNICHI Web 2012年4月3日 より)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120403/CK2012040302000204.html

☆雑誌で紹介されました!
《「常民の研究といいつつ、フィールドワークではある特別な人たちの特別な話を聞いていたことに気づかされました。お年寄りの話にじっくり耳を傾けるとみなさんすごく喜びます、家族には話しづらいこともおおいですから(笑)」》
(『週刊文春』2012年4月5日号 文春図書館「著者は語る」 より)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1169

 

 

☆MISAKI☆