きまぐれ社会通信 〈倒錯した世の中を観察するブログ〉

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世の中について思うことをいろいろ書きます。単純なことも。ややこしいことも。真剣な話も。どうでもいい話も。
テーマ分けはざっくりです。
やる気や更新頻度や何を書くかはきまぐれです。
あしからず。

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改憲とは文字通り憲法を改変することです。

「そんなの分かってる」と言われそうですが、本当でしょうか?

憲法って前文に加えて第103条まであるんですよ。

当然どこをどう変えても「改憲した」ということになります。

例えば皇室に関する部分を変えて天皇制を破壊しても「改憲した」と言える訳です。

改憲の話になると9条ばかりが話題になるため「改憲=9条改正」と勘違いしてる人が多すぎます。

一応言っておくと僕自身は9条改正には賛成です。

自衛隊は国軍にするべきです。

そんなの独立国なら普通のことですし「9条を変えたら戦争になる」なんてのは論理飛躍しすぎです。

とはいえこれはレッテル貼りを避けるためにあえて立場を表明しただけであり、今は護憲派と言い争う気はありません。

昨日は参議院選がありました。

そして改憲勢力が議席の3分の2を取ってしまいました。

「これで戦後レジーム脱却できる!」「左翼ざまあみろ!」などと言ってる人間は木を見て森を見ていない。

「お菓子あげるからついてきて」と言う知らないオジサンに「お菓子くれるから」という理由だけでついていくのと同じです。

現在唱えられてる改憲論は9条以外も対象にしたものばかりなのに9条に執着するあまり他の危険な部分が見えていない。

それどころか公明党が9条改正に乗り気でないことを考えると9条改正が実現しない上に他の変えてはいけない部分だけ変えられてしまう危険もある。

一院制、道州制、財政健全化、どこの極左勢力かという感じですが与党の言葉を聞く限りあり得ます。

今回は野党の議席を増やして改憲勢力が議席の3分の2を取るのを阻止すべきでした。

もちろん民進党も共産党も嫌いですし、他の野党も全く支持しません。

仮にそうした党が政権を取れば日本はさらにメチャクチャになるでしょう。

でも「民進党や共産党は危険なことを唱えてるから議席を与えてはいけない!」とか言ってる人は議員内閣制を理解してないんじゃないですかね。

主な政策議論は衆議院でしますし、別に「野党に議席を与える=野党の主張を直接政治に反映させる」という訳ではありません。

難しい話ではないと思うんですけど。

野党がいいから野党に投票するべきということではなく、「訳のわからない烏合の衆」をねじ込むことで議会を機能させようということです。

もちろん一時的な応急措置です。

あくまでモルヒネ中毒をコカインで和らげるようなもので、根本的な解決のためには薬物が蔓延する社会の状況そのものを何とかしないと意味がない。

例えば小選挙区制をまた中選挙区制に戻したりしてポピュリズムに対する「決壊したダム」の修復を行わなければいけない。

でも世の中を見ると流れは完全に逆行してる。

何かの拍子に奇跡が起こればいいですが、難しいでしょうね。

まあただ人間は皆いずれ死ぬからと言って人生を投げ出すのはナンセンスなように、「日本は終わってるしもういいや」と言うのも諦めが早いんじゃないですか。

とりあえず無駄な抵抗を続けようと思います。