今回は、あまり知られていないラメラ構造について説明します。



最近ボディソープのCMなどで”ラメラ構造”というワードが使われているので、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ラメラ構造ってなに?って思う方がほとんどだと思います。



ラメラ構造というのは、水と油分がミルフィーユ状になった状態のことをいいます。


水と油分のミルフィーユと言われてもピンとこないと思います。



すこし難しいお話になるのですが、この油分には、親水基という水と馴染みやすい部分と、疎水基(親油基)という水とは馴染まず油と馴染みやすい部分をもってきます。


ここでは説明書しやすいように、親水基を〈頭〉、疎水基を〈お尻〉とします。



まず、中心に水があるとして、その周りに油分の親水基つまり〈頭〉が水の周りに集まってきます。

そうすると、疎水基つまり〈お尻〉を外側に向けている状態になります。

そこにさらに〈お尻〉が集まってきて、おしくらまんじゅう状態です。

今度は〈頭〉が外側に向いた状態になり、そこに水が集まってきます。

さらにさらに〈頭〉が集まってきて、〈お尻〉が外側を向き、また〈お尻〉が集まって…の繰り返しで、ミルフィーユ状の層ができます。

イメージできましたか?


と、まあ口で言うより図を見てもらうと分かりやすいと思います。

図で言うと、丸い部分が〈頭〉です。

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ほんと?と疑いたくなりますが、実際にラメラ構造はあります。

走査電子顕微鏡を使えばきちんとミルフィーユ状をみることができます。

私も走査電子顕微鏡で観察したことがあります。



このラメラ構造、結局なんなのかというと、細胞間脂質と呼ばれるものです。

細胞間脂質とは、その名の通り、細胞と細胞の間にある脂質で、細胞と細胞を結びつけているものです。


レンガの壁をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

レンガを積み重ねるとき、モルタルで間埋めて強固な壁にしますよね。そのモルタルの役割をしているのが、細胞間脂質です。



ラメラ構造をした細胞間脂質の働きは、主にバリア機能です。


ラメラ構造がきちんと整っていれば、肌にもハリがあり、外部からの刺激から守ってくれたり、内側からの水分の蒸発を防いだりしてくれます。


ですが、このラメラ構造が崩れてしまうことがあります。

例えば、クレンジングや洗顔の際に強く皮膚をこすったり、長時間水分と接触していたり、40℃以上の熱がかかったり…


ラメラ構造が崩れてしまうと、バリア機能が弱まってしまうので、肌が刺激に負けてしまったり、乾燥したり、当然美容にはよくありません。



なので、日々のお手入れに高いコスメを使うよりも、このラメラ構造を壊さないように気をつけることの方が大事なんです。



これからはこのラメラ構造を意識してみてはいかがでしょうか。