19

礼が他の男性と夜を過ごしていると、考えると、嗚咽がはしった。そんな日もあった。

礼に言われた

何を考えてるかわからない

という言葉…

自分にとって
凄い重たい言葉だった…

本当の所は
礼としゃべられなくなっているのだと思う。礼の事を忘れるのではなく、かんがえられないのである。

礼に彼氏ができたとしても、
結婚するわけではない。

そんなことよりも、
二年間あれだけ、一緒にいて
わかってもらえなかった

それが何よりも
辛かった…

18

礼の甘えたような態度が好きだった
そんな
態度はみんなにしていた…

冷静になると
案外色々とみえてくるものである

礼と
兎に角、しゃべらないようにしている

そのせいだろうか？

背を向けたままの礼…

何もしゃべらない礼…

そんな夢を見る夜が続いている…

17

礼を忘れようとした日から
礼との会話はほとんどなくなっていた。

むしろ
わざと、喋らないようにしている
自分がいる。

少し気をつかったように
たまに、礼からしゃべりかけてくるが
そっけなくかえしてしまう。

冷静になって気が付いた。
礼は、勘違いされやすいタイプ。
俺は、勘違いしやすいタイプ。

そんな
二人だったんだと気が付いた。