A et M restaurant
日本から友人を迎え、パリで食事をする。現在の私好みのレストランはと聞かれると、一つ星級のランチとビストロ。双方共、料理は50ユーロ以下と良心的な値段。高いお金を払って高級レストランに行くより、このレベルのレストランの方がより満足感が得られる事を年と共に学ぶ。
10月にアルザスでワイナリーをやっている友人が、ワインフェアでパリに来て夕食に誘われる。彼女がパリに来る度に行っているというビストロは16区の外れにある。モダンでエレガントな内装、サーヴィスの人達の動きがいい。さらに客層がよく、暖かい雰囲気。料理はクラシック料理をシェフ流にモダンにしたもの。私はこの店の名物料理、牛頬のパルモンティエにするがおいしい。
量も食べきれないほどある。健康ブームで、量が少なく、もう少し食べたいと思う店が増えているが、やはりおいしい時はたっぷり食べたい。食事が終わった後、シェフが出て来て友人が持って行ったアルザスワインの試飲。気さくなシェフはムスキャデが気に入る。
シェフは福山つかさ。フランスが長く、いい意味でどっぷり浸かっている。アピシウスのヴィガトの元で長く働いている。
現在フランスでは日本人シェフが大活躍。星を取っているシェフがたくさんいる。これらのほとんどの店に共通する事は、シェフが個性の強いフランス人を使えず、キッチンはもちろん、サーヴィススタッフも日本人が多い。それはそれで気に入る人達もいるが、私は物足りさを感じる事が多い。ソムリエのいないこの店では、サーヴィススタッフが料理、ワインをサーヴィスしながら客と話をし、冗談を言っていい雰囲気作りに貢献している。日本ではカウンターに座り、サーヴィスする人達と話すのと同じ感覚。フランスの古き良きサーヴィスは、星付きの店ではだんだん失われつつあるが、ビストロでそれを見つけると嬉しい。
今回は前菜にフォワグラ、メインに鯛を取るが火加減がよくおいしい。フェンネルのデザートもオリジナルで面白い。ロワールの赤をグラスで取るが、車で行く時、グラスワインを置いているのも嬉しい。友人はフォワグラ、豚の足、耳、バラ肉の盛り合わせ。林檎のタルトを取るがどれもおいしいと大満足。勘定は107 ユーロ。気持ちよく払える値段で、スタッフに笑顔で見送られると又行きたくなる 。






