ロイ・ハーグローブのドキュメンタリー映画を観てきました。


フランスのツアーの取材がメインでNYのシーンもいくつかあり、smallsのセッションでのカットもありジャズの音楽のを通して、ロイ・ハーグローブというプレイヤーの半生を写しつつブラックミュージックの社会的な存在のリアルを表現した映画だと思います。

詳しくは映画を見て知ったんですが、ロイの持病により人工透析を数年以上続けながらミュージシャンとして活躍を続けてました。体調のインタビューのカットが中盤あたりで普段彼は殆どサングラスをしてて外した際に目元が腫れてた感じだったので腎臓の病気の方が顔がむくんでしまうでその理由が病気だと分かりました。他の写真はその特徴がないのが彼なので、この顔色を見るだけで、相当無理をしてトランペットを吹いてたんだと感じます。人工透析自体週に数回のペースで一回に数時間が必要になるので彼は音楽への情熱の思いを持ちながらその時間が必要なのはジレンマを感じてたかと思います。ブラックミュージックを伝えたいと強い意志でインタビューで話してました。

監督のエリアン氏も彼のツアーなどに同行しつつ普段のロイの生活のシーンを撮ってたり、他にロイと関わりのあったミュージシャン達が各々インタビューで彼のことや音楽をしてた時のことや色々な意見を話しててまた重みのある言葉や色々な印象を持ちました。

その中でジャズジャイアンツと言えるべきのソニー・ロリンズ氏やハービー・ハンコック氏なども参加しててソニーの言葉が色々と感じるものもありました。

インタビューに答えるミュージシャン勢以外にもロイのマネージャーも途中でカット出てきたりエリアン、ロイとマネージャーでミーティングをしてるところにカメラを入れてて結構白熱してたシーンがありました。ロイはマネージャーをかなり慕ってみたいでしたが、他のミュージシャン達は結構不評な意見が多くて、以前に映画化された際に見たエルビスのマネージャーとの関係に似たものを感じました。

ただロイは黒人でマネージャーは白人ということがあり、監督のエリアンも黒人でマネージャーから差別的に近い発言もあったなど作品の制作の中にも差別というものが少なからずとも存在しつつ、またこの映画の影に潜んでるともいえるのがこの差別的なものだと、

マネージャーの支配的なところが多くあり、今回の映画のシーンで使われてる楽器がロイ氏の曲はいっさい使用NGでセッションのシーンなどもロイがホテルでトランペット独奏で吹いてる曲もスタンダードの曲などでした。ロイハーグローブという映画なのに彼の曲が一曲もない、使用管理がマネージャーの一言によるというマネージメントする上での利益のことを考えて行動する、ここでも矢張り経済的な部分が動いてるのかと感じます。

レッド・ツェッペリンが「天国への階段」は使用NGみたいなことあったみたいに楽曲とロイヤリティの関係も一つ表されてるのかと思います。

差別的なものがロイのミュージシャンとしての情熱や原動力になってたのかと思います。

彼はどんなセッションにも参加して気さくに若手のミュージシャン達にアドバイスをしたり、僕の友人達もニューヨークのセッションで会ったこともあるそうで、多分彼は音楽に真摯に向かうことを常に考えたのだと感じます。

ドキュメンタリー映画という形ですが、作品としての魅力もあり個人的には凄く良い映画だと思います。

是非機会があればご覧になるのをオススメします。