”ひとつだけ許されるなら....”

遠ざかる夜明け



行き場所は決められていない
孤独の置き場もない
握った手は
求めるほどに もつれて

消えることない記憶の痕に
幼い君が住む
守るための刃をとがらせて
報われぬ愛に捧げよう


雲の間に 月は満ち欠け
微かな願い途切れても

引き裂かれ
やがてまた引き合う
それが必然なら...


ひとつだけ 許されるなら
ただ 傷を分け合いたい
僕らはどこへ向かうの?
遠ざかる夜明け

君の目を その頬を
悲しみが濡らさぬように
照らしていよう この路に
沈まぬ陽が射すように





執着るのは 怖いからじゃない
失うものなどない
もたれかかる君を包んで
眠りたい

音もなく 砂は流れて
すべてが過去に変わっても
漆黒の空は さらに深く
二人だけを隠す

この命 続いてくなら君のためだけに
生かされるだけ その最期まで


ひとつだけ 許されるなら
ただ 傷を分け合いたい
答えはもう探さない
果てのない夜へ...

君の目を その頬を
悲しみが濡らさぬように
照らしていよう この路に
沈まぬ陽が射すように







『夜想曲』
song by 珠妃











あたしの上には太陽なんかなかった。

いつも夜。

でも暗くはなかった。

太陽にかわるものがあったから。

太陽ほど明るくないけれど、あたしには十分だった。









大好きな本に出てくる台詞。

まるで自分が吐いた言葉のようで。


特別な光を失ったわたしは、もう何も感じない。

誰かが傷つこうが、なんとも思わない。


すぐに死にたいとか言う人は、ほんとの闇を知らないから。