季節を生きる:夏至/スサノオノミコトの突き進むエネルギーが満ちる時

2023年6月21日

 

今日は夏至です。本日からの2週間ほどは、
・6月21日が「夏至」
・6月30日が「夏越の大祓」
・7月5日が「陰遁はじめ」
と、「一年の折り返し地点」となる暦上の重要な時期となります。
いよいよ「陰遁」に入ってしまう、そんな時期です。夏至は冬至と同じく、古代から暦の上でも重要視された日です。
この日をひとつの目安として、一年で最も厳しいとされた「夏」を過ごす知恵を先人たちに寄り添いいただくのです。
今年の陰遁始めは7月5日(水)になります。半年が過ぎて、今年をどう生きてきたのか互いに振り返りながら、今年という年が果たしてどんな年になったのか、過去の事例に照らし合わせてみるとどの時代と似ているのか、そんなことを話し合ってみてください。
 

【スピリチュアルな視点】

令和5年後半は、スサノオノミコトの突き進むエネルギーが満ちる時。

自分を整え、流れに乗れる人になる。
日本の神様から降ろされるエネルギーに乗る。特に、スサノオノミコトのエネルギーは破壊力さえある突破するエネルギーだから。


今年の夏至はすごい。(今まで心と身体を整えてきた人にとって)
年々波動が上がってきているが、今は更に波動の密度が上がっているので、身体への刺激が強い。身体の中の細部まで振動が伝わっていく感じ。荒い振動から細かい振動まで幅広く活性化して、精神性の向上と、エネルギーの循環が高まり、自己認識度が上がり、それと波動が上がる。だから、意識が広がる。気付きも深くなる。
色々なことに対して見えること、目配り気配りが増え、自分の気持ちの動きもより分かってくる。細かい振動まで動いていくということは、受け取れる情報が増えるということ。
夏至の波動開き。

細かいところの波動が動き出すと、細かい気づきが増えるので、「これもまだ」「あれもまだ」と、やり残しがある様に感じる。これではダメだと思ってしまうかもしれない。しかし、やり残しがあるのではなく、今まで手付かずだったことに気付くということ。そして、こんなこともやろうかな、あんなこともやろうかなと思うようになる。新しい目標が出てくるかもしれない。それに対しては、併せて新しい才能も出てくるので安心して。
新しいステージに入っていく。そういう新しい振動が始まっています。

 

 

 

【二十四節気】
夏至の時期と由来
夏至(げし)は、芒種の後に続く仲夏の季節です。
「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也」・・・『暦便覧』-太玄斎
夏至の時期:新暦6月21日~7月6日
夏至とは「夏が至る」。暦の上では夏季の真ん中に当たり、太陽が高くなり影が短くなる、陽の気が最も強くなる日。1年で一番昼の時間が長く、夜が短くなります。
ただ、まだ梅雨の最中ですので、体調管理には気を付けて。

 

夏至の行事・イベント
夏越しの祓
6月30日は1年の折り返し地点。前半の半年でたまった不浄を祓うための行事、「夏越しの祓(なごしのはらえ)」では、各地の神社で茅の輪(ちのわ)くぐりを行います。刀に見立てられる茅萱(ちがや)で作った輪をくぐることで身を清め、残りの半年を健康に過ごすことができるといいます。
旧暦ではこの日を境に夏を越え秋を迎えると考えられていたため、「夏越し」という名前になったそうです。
大祓は6月と12月の末日の2回。大みそかにやるのが「年越しの祓」。

 

夏至の七十二候

夏至をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。

 

■第二十八候 乃東枯(なつかれくさかるる)

うつぼ草。夏枯草(なつかれくさ)とも呼ばれる

夏至の初候

新暦6月22日~6月26日頃

靭草(うつぼぐさ)が枯れる時期という意味

※季節の花:靭草(うつぼぐさ)

七十二候の名前になっている「乃東枯(なつかれくさかるる)」の「乃東(だいとう)」は「夏枯草(かこそう/なつかれくさ)」のことだと言われています。

夏枯草とは靭草(うつぼぐさ)のことで、冬至の頃に芽を出し、夏至に枯れてしまうためにこの名前が付けられました。夏にかけて周囲の草木が青々と茂っていく時期に枯れてしまうという珍しい花です。

※生薬としてのウツボグサの効能

靭草は、「夏枯草(かごそう)」という名前で中国の最古の医学書『神農本草経』にも収録されているほど、古くから知られているある生薬。花を日干しで乾燥させたものを利用し、利尿、抗菌、血圧降下などの効果があります。

 

■第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく)

夏至の次候

新暦6月27日~7月1日頃

花菖蒲が咲く時期という意味

※季節の花:花菖蒲(はなしょうぶ)

花菖蒲は日本全国に自生する花で、江戸時代中期ごろから改良が盛んになった園芸植物です。色の種類もさまざまで、その品種は5000を超えるほどだとか。

古来では、端午の節句の菖蒲湯に用いられたサトイモ科の菖蒲を「しょうぶ/あやめ」と呼んでいましたが、江戸時代頃からは、菖蒲の葉に似て美しい花を持つ花菖蒲のことを略して「しょうぶ/あやめ」と呼ぶようになりました。

 

■第三十候 半夏生(はんげしょうず)

夏至の末候

新暦7月2日~7月6日頃

半夏(烏柄杓/カラスビシャク)が生える時期という意味

※季節の花:半夏生

「半夏」とは夏至の日から数えて11日目の雑節で、その時期に花を咲かせることから半夏生という名が付けられました。また、葉の上部が半分白くなって化粧をしているように見えることから「半化粧」と呼ばれるようになったとも言われています。別名は烏柄杓(からすびしゃく)

 

夏至の草花

■更紗灯台(さらさどうだん)

花言葉:「喜びあふれ」「明るい未来」

開花時期:4月~6月

別名 :「風鈴つつじ」

小さな釣鐘型の花が下向きに咲く様子が風鈴のように見えるかわいい花。日本固有の品種。耐寒性はあるものの暑さには弱いため温暖な土地にはあまり適していません。

 

■トリトマ

花言葉:「切実な思い」「恋する辛さ」

開花時期:6月~9月

原産地は南アフリカで日本に渡来してきたのは昭和初期に入ってから。個性的な形の花が特徴です。園芸用として人気で、品種もさまざま。

 

■美女桜(びじょざくら)

花言葉:「家族の融和」

開花時期:5月~10月

洋名では「バーベナ」と呼ばれていて園芸用としても人気の花です。品種は250種もあると言われ、赤や紫、黄色、白など色も濃淡も様々なものを楽しむことができます。桜に似た小さな花が集まって咲きます。原産地は中央・南アメリカで日本へは大正初期に渡来してきました。

 

■梔子(くちなし)

花言葉:「優雅」「清潔」

開花時期:6月~7月

梔子(くちなし)は上品な香りが特徴の花で、沈丁花(じんちょうげ)、金木犀(きんもくせい)と共に「三大香木」として古くから親しまれています。ジャスミンのような香りを放つことから、イギリスでは「ケープジャスミン(Cape jasmine)」とも呼ばれています。

梔子の実は栗きんとんなどの和菓子の染料としても使われ、染め上げられた鮮やかな黄色を「梔子色」と呼びます。

※生薬としての梔子の効能

梔子の実は「山梔子(サンシシ)」と呼ばれ、漢方の生薬としても古くから使われてきました。

身体の熱を冷まし、炎症や出血を止める効果があります。

 

夏至に食べたい!旬の食べ物

■きゅうり

きゅうりの旬は5月~8月で、ビタミンC、カリウム、カロテンが豊富な夏野菜の代表格。主成分の約90%以上が水分で、みずみずしさとカリッとした歯ごたえが特徴。

きゅうりの薬膳的効能

きゅうりは身体の熱を冷まし、喉の渇きを潤す効果があるため暑い夏を乗り切るのに最適な野菜。利尿作用もあり身体の余計な水分を排出させるため、むくみの改善にも効果的。身体を冷やす作用が強いため、冷え性や胃腸の弱い人は夏でも食べすぎに注意が必要。

 

■アジ

「味が良い」ことから「アジ」と名付けられたといわれています。刺身にしても焼き魚にしてもおいしく食べられる身近な魚です。旬は4月から7月。

脳の機能を活発にするDHAを豊富に含むため、認知症や老化の予防にもオススメ。また、EPAは血管を丈夫にし、血液をサラサラにするため動脈硬化や高血圧の改善にも効果的。

アジの薬膳的効能

アジは胃を温め、消化を促進するため、食欲改善に効果があります。

 

■タコ

タコは日本人には古くからなじみの深い食材です。旬は6~7月と9~10月の2回。タンパク質が豊富で老若男女問わず食べることができますが、消化にはあまりよくないため、特に胃腸が弱い人は軟らかく煮こんで食べるのがオススメ。

タコの薬膳的効能

タコは気血を補い、疲労回復する働きがあります。血を補う効果によって、血虚タイプの貧血や婦人科系の疾患を改善することができます。

 

■枝豆

ビールのおつまみとしてなじみ深い枝豆、実は日本で400種以上も品種があります。栄養価が高く、ビタミンC、カロテン、イソフラボンなどが豊富に含まれています。

枝豆の薬膳的効能

枝豆は気血を補い、胃腸の働きを高め消化を促進するため、夏バテ解消や疲労回復効果が期待できる食材です。便秘解消にも効果的。

 

■紫蘇(しそ)

紫蘇は大きく青じそと赤じそに分けれらます。旬の時期はそれぞれ、青しそは7~10月、赤じそは6~8月。青じそは薬味などに、赤じそは梅と一緒に漬けてゆかりにしたりします。

防腐作用があり、食中毒予防の目的で使われることも多いです。

しその薬膳的効能

しそ特有の香りは気を巡らせるのに効果的で、イライラやストレス、のどのつかえを解消してくれます。体をあたためる作用もあるため、風邪などで寒気がある時もオススメ。

※蘇子:紫蘇の実を乾燥させたものは「蘇子(ソシ)」という名前で生薬としても使われます。頭にのぼった気を降ろし、咳や喘息、気管支炎の解消に効果的。乾燥による便秘の改善も。漢方薬「蘇子降気湯(ソシコウキトウ)」などに使われる。

 

■さくらんぼ

さくらんぼとはセイヨウミザクラの果実のこと。ビタミンCやカリウム、葉酸が豊富。

さくらんぼの薬膳的効能

さくらんぼは気を補い、消化吸収を促進し、体を温める作用があります。冷え性の改善や疲労回復に効果的です。

 

■枇杷(びわ)

枇杷(びわ)の旬の時期は5~6月。βカロチンなどが豊富でアンチエイジングに効果的とも言われています。

枇杷の薬膳的効能

枇杷は気を降ろす効果があるため、イライラやのぼせ、胃もたれや食余光不振を改善してくれます。また、肺の熱を取り除き、咳や痰を取り除く作用もあります。

身体を冷やす作用もあるため、冷え性の人は食べすぎに注意。

びわの葉を乾燥させたものは「枇杷葉(ビワヨウ)」という名の生薬としても使われます。身体の熱を冷ます作用があるため、古くから暑気払いとして枇杷葉を煎じたお茶が飲まれていました。