季節を生きる／冬至
2022年12月21日
冬至の時期と由来
冬至（とうじ）は、大雪の後に続く仲冬の季節です。
「日南の限りを行て日の短きの至りなれば也」･･･『暦便覧』- 太玄斎
冬至の時期：新暦12月22日～1月5日頃
冬至とは「冬が至る」。暦の上では冬季の真ん中に当たり、 陽の気が最も弱くなる日。1年で一番日暮れが早くなるため、夜の時間が長く昼が短くなります。
冬の寒さが本格的に厳しくなってきますが、冬至を境に陰が陽に転じ、少しずつ日が長くなっていきます。
また、この冬至の時期は新暦でちょうど年越しを迎えます。一年が終わり、また新たな一年が始まる･･･行事も多いシーズンです。
冬至の行事・イベント
■柚子湯
柚子湯（ゆずゆ）は冬至の日、風呂に柚子の実を浮かべて入浴する行事のこと。血行を促進し身体を温める効果があるため、風邪の予防に良いとされています。
もともとは、運気を呼び込むために身体の穢れを落とす禊（みそぎ）だったそうです。柚子のさわやかな香りも邪気払いに良いとか。
※2022年の冬至は12月22日（木）
■クリスマス
クリスマスは「キリストのミサ」という意味で、12月25日に行われるイエス・キリストの降誕祭。
本来はキリスト教の習わしですが、日本ではそういった宗教色はほとんどなく、家族や友人、恋人同士で過ごすイベントとして定着しています。
数ある年中行事の中でも、特にこのクリスマスを誰と過ごすかを気にする人が多いのでは。
■大晦日
大晦日（おおみそか）とは、一年の最終日12月31日のこと。この日の夜、年を超える境目が除夜。除夜の鐘を108回鳴らすことで、前年の穢れや災いを取り除くと言われています。
また、年越しに食べるのが年越しそばで、「蕎麦のように長生きができる」「蕎麦を噛み切ることで一年の苦労も断ち切る」などの縁起をかついでいます。
現代の大晦日は、家で紅白歌合戦を見ながらゆっくり過ごすもよし、カウントダウンなど野外イベントなどへ出かけるもよし、さまざまな過ごし方があります。
■正月
正月は、年の初めに歳神様を迎える行事のこと。1月1日の元日から3日を三が日、正月飾りを仕舞う7日までを松の内といい、現代では一般的に松の内までがお正月期間です。
初日の出、おせち料理、初詣、お年玉、書き初め、など新年を祝う行事が盛りだくさん。
冬至の七十二候
冬至をさらに約5日毎に初候、次候、末候の3つに季節を分けたのが七十二候です。
■第六十四候 乃東生（なつかれくさしょうず）
冬至の初候
新暦12月22日～12月26日頃
靭草（ウツボグサ）が芽を出す時期という意味
■第六十五候 麋角解（さわしかのつのおつる）
冬至の次候
新暦12月27日～12月31日頃
大鹿の角が落ちる時期という意味
■第六十六候 雪下出麦（ゆきわたりてむぎのびる）
冬至の末候
新暦1月1日～1月5日頃
雪の下で麦が伸びる時期という意味
冬至の草花
■猩猩木（しょうじょうぼく）
花言葉：「聖なる誓い」
開花時期：11月～12月
別名：ポインセチア
ポインセチアという名で馴染み深い猩猩木（しょうじょうぼく）。真っ赤な花と大きな葉が特徴で、現代ではクリスマスの頃に街を彩る花として定着しています。
■クリスマスローズ
花言葉：「追憶」「中傷」
開花時期：12月～3月
クリスマスの時期に咲く花であることが名前の由来。花の少ない12月を彩ってくれます。かわいらしい花ですが、茎や根には毒があるため要注意です。
■富貴菊（ふうきぎく）
花言葉：「喜び」「快活」
開花時期：12月～3月
別名：サイネリア
花の少ない冬を彩る 富貴菊（ふうきぎく）、一般的にはサイネリアという呼び名で親しまれています。もともとは「シネラリア」という名前でしたが「シネ」という音が不吉な意味を連想しやすいため、現在の呼び名が定着しました。
冬至に食べたい！旬の食べ物
■かぼちゃ
かぼちゃは抗酸化作用のあるベータカロチンはじめ様々な栄養を含む野菜で、飢饉や食糧難の時代には非常食として重宝されていました。
冬至の日にかぼちゃを食べる習慣がはじまったのは、江戸時代以降だとか。
かぼちゃの薬膳的効能
かぼちゃは脾の働きを助け気を補い、疲労回復に効果があります。血の巡りも改善するため冷え性にも有効です。ただし、食べすぎると胃がもたれやすいので注意。
■ねぎ
葱（ねぎ）は主に「白ネギ（根深ネギ）」と「青ネギ（葉ネギ）」の二種類があります。使い勝手が良く、鍋、炒め物、薬味など様々な料理で大活躍する食材です。
ねぎの薬膳的効能
ねぎは気血の巡りを良くし、身体を温める作用があります。特に、寒気を伴う風邪の初期症状を和らげるのに有効です。冷え性や消化不良の改善にも効果的。
■ヒラメ
鮃（ヒラメ）は水深200メートル以下の砂底に生息し、産卵期に浅いところへ上がってきます。特にこの季節のヒラメは「寒鮃（かんびらめ）」と呼ばれ、重宝されています。
ヒラメの薬膳的効能
ヒラメは気を補い消化吸収を高める作用があります。食欲不振の改善や疲労回復に効果的です。
■ほうれんそう
ほうれん草は栄養価の高い緑黄色野菜の一つで、特に鉄分は牛レバーにも匹敵するといわれています。
ほうれん草の薬膳的効能
ほうれん草は血を補い身体を潤します。熱を取り除く作用もあるため、めまいやイライラ、便秘の改善に効果的。
■柚子（ゆず）
さわやかな香りが特徴で、すだちやかぼすのように料理のアクセントに使われることの多い柚子。柚子胡椒は薬味としても人気です。
ゆずの薬膳的効能
ゆずは気を巡らせる作用があり、ストレス軽減に効果的です。また、胃の不快な症状や咳、吐き気などを改善する効果も期待できます。
特に皮にはリラックス効果があるため、柚子茶などにして飲むのがおすすめ。
今年もいよいよ、12/22に＜冬至＞を迎えます。
＜冬至＞とは、太陽が一度死んで再び生まれ変わる日。
暦生活の中でも最も重要なイベントです。
この＜冬至＞から、来年のことをイメージし始め、しっかりした心構えで迎えることが、新たな一年をよりよく生きる秘訣。
一年の内で、昼が一番短くなる日。
太陽の光が一番乏しくなる日。
陰に極まったエネルギーを、ここから陽気へと切り替えていく。
太陽と共に歩む人にとって、内なる気が次第次第に高まり、次なる時へと歩みを進める。
変化を受け入れ、自分を高めるための目標を探し出す。
節の日の中でも冬至は、霊的な能力を育むための内的な探求へと意識を深めていくのに適したときです。
生まれる前までの能力の限界を超え、新しい開きへと切り替えが起こるのです。
その切り替えを起こす大きな力が、冬至。
その冬至の中でも、地球が今全力で波動開きをしている今は、冬至が訪れる度に激変を迎え入れることが叶います。
令和四年のこの日までに、あなたは何に取り組み何を得て、どんな自分になったでしょう？
そして次に目指す自分とは？
私達の心の中には、大元の魂の思いから、転生を通じて寄り添い続けている導き手の導きまで、意識を向ければいつもその響きがあります。
その振動はとても微細で、とてもかすかで、よーく心を静めて心の耳を傾けなければ感じ取れません。
迷いの中で必死で考え、より良い方法を探すときには思いつかず、ふとそこから離れて歩き始めた途端に閃く。
そんな体験を誰もがしているでしょう。
魂は、転生に対するすべての目的を携えて誕生して来ます。
大まかな方向と、得たい気付きと体験と。
そのすべてが心の中で響いているのです。
私達は今、その響きを、一段二段と高めて行くときを迎えています。
今の状況がどんなに心地良くても、安心で安全で十分な喜びが手にあるとしても、新たな労力を払い次なる段階へ進みたいと望む。
冬至へ向けて、神々の導きは、その響きを受け取る魂達に呼びかけられています。
今の時代に生まれた魂達が響かせることとは？