よしりん講話/暗記力が無くても知識をつける方法~紐づけする、紐をたぐり寄せる才能を磨く~

2022年10月10日


文責:吉野敏明

党員の皆さん、いつも積極的に活動して下さりありがとうございます。参政党アドバイザーの吉野敏明です。
皆さんもご存知の通り、参政党は、教育・食と健康・国まもりを掲げています。今回の記事を読んでいただければ、参政党がこれらを主張する理由も深く理解していただけるでしょう。

さて、知識力をつけるには、何かを暗記してそれをアウトプットする能力と、全く学んだことがない事を紐を手繰り寄せるようにして関連付け、そして、ない知識からある知識を構築する能力の2つがあります。世の中は丸暗記するだけでアウトプットしない人だらけなので、見書き読んでも、アウトプットしなければ、完全にムダな努力です。それに加え、日本ではこの紐づけをする能力が訓練されていないどころか、そんなことが無いことになっています。実は、こんな簡単なことが、この日本では存在せず、むしろ紐づけすることが『悪』と学校で習うのです。 

例えば医師です。医師一人一人は素晴らしい才能です。偏差値社会を勝ち抜き、難関である医学部に入り、そして国家試験を通って、教育的にも社会的にもエリートになります。医者を目指したぐらいですから、一人一人の良心や道徳観はそれは高いものがあります。それは、私が病院の経営者として、何十人何百人の医師を見てきたからよくわかります。
しかしながら、その良心的で能力の高い医師も、この日本の財政がぐちゃぐちゃになっているのが保険診療のせいだということは全く分かっていません。日本の財政が破綻状態にあるのは、総理大臣が悪いわけでも自民党が悪いわけでも、財務省が悪いわけでも財務省の役人が悪いわけでもありません。悪いのは医者本人であります。
次は医療、対症療法を『治療』と勘違いしている患者である国民一人一人です。
一般会計100兆円のうち、実に医療と介護と福祉で約36兆円、特別会計なんと91.9兆円!合わせたらなんと127.9兆円です!
1983年頃では、この医療費自体はたった6兆しかありませんでした。
この40年間で 一般会計ベースだけでも、なんと30兆円も医療費が増えているのです。
目の前の患者のために最善を尽くし、そして自分がある知識を駆使して治療を行う、このことが日本が財政破綻させている、という紐づけができないのです。

これは教育も全く同じです。 例えば学校でいじめがあったとします。いじめが悪いのは教師のせい、あるいは管理者である校長や学校のせい、あるいはそれを取り締まる教育委員会や文部科学省が悪いということになっており、日本は完全におかしな状態です。そして最悪の場合、文部科学大臣が謝罪をしたりします…。本当にそうでしょうか?現場で一番悪いのは、子供をいじめたり、自殺に追い込んだいじめっ子にほかなりません。いじめた子供が罪を受けるべきです。そして、謝罪すべきです。
ところが、苛めた、あるいは自殺に追い込んだ子供は罪を償うどころか、お咎めさえ全くなしで、そのまま社会人になります。小学生なら、殺人を犯しても、文部科学大臣が謝ればいいのでしょうか?これが医療費と同じように、現場の医師の責任でなく現場のいじめた子供の責任でなく、政治家・役人の責任に置き換えられてしまうのです。

さらに、財務省などの高級官僚もそうです。
彼らは、医師以上のスーパーエリートです。
ラ・サールや筑波大駒場などの難関中高を卒業し、東大法学部在学中に司法試験や国家公務員試験Ⅰ種に合格するなどして(中にはWで在学中に合格する人までいます)、官庁の中の官庁である財務省に入り、主計局や主税局などのエリートコースに入ります。役人になろうとしたくらいですから、個人個人は国家のことを想い、憂いているくらいの人格者です。しかし、集団となると組織隠蔽したり、セクハラしたりしてしまうのです。
医者の問題と全く同じです。自分の問題と国家の問題が紐付けできないのです、財務官僚ですら。
これは、日本人に紐を手繰り寄せる才能が無いから、というより紐付けや紐をたぐり寄せる、という教育がされてないからにほかなりません。だから日本は行政や政治家・政党、ひいては国家が悪いということをすぐ言う国民なのです。

もし隣の北朝鮮で国家が悪い、金正恩委員長が悪いなどと言ったらどうなると思いますか?良くて収容所送り、最悪は銃殺刑です。全く同じことが中国にも言えます。自由の国アメリカでさえ、大統領の不敬罪があるのです。
言論の自由まではないのです。ほとんどの中東のイスラム諸国は、言論の自由どころか男女平等すらありません。
日本のように、言いたい放題言って、自分は何の責任も取らず、選挙にも行かず、ニュースやSNSを見て文句を言ってお上に責任をなすりつけ、自分は紐づけをしないで思考すらせず、現場の人間である自分自身にどれだけ責任があるか、ということを全く考えないのは本当に日本ぐらいです。

ところで、日本にはプリウスなどのハイブリッドカーという、ガソリンエンジン+電気モーター+回生ブレーキ充電という、正に技術の紐付けを行った素晴らしい工業製品があります。
そう、日本人は物作りに関しては紐づけする才能は素晴らしいのですが、これを政治や医療どころか、教育や思想まで昇華しなければ、このコロナ禍における国際競争で生き残れません。
いつまでも、経済は一流、政治は三流ではダメなのです。いまこそ紐付けの重要性の認識と実践が必用です。なぜ、参政党が、教育・食と健康・国まもり、と言っているか、もう皆さんお分かりですね?紐づけしないと、国家の問題は、絶対に解決しません。
政策政策と、のたまっている参政党以外の政党。消費税をゼロ、高校を無料化しろ、高速道路を無料化しろ、待機児童をゼロにしろ…。
国民も国民で、紐づけせずに縦割りで陳情だけします。その陳情を通すためには、どこの予算をどうするのか、信じられないくらいの紐づけ能力が必要なのです。知識を紐づけしなければ、膨大なことを丸暗記しなければなりません。いまこそ、紐づけする能力を身につけなければなりません。それはどうやって身に着けるのか…?

それは、子供の時に、どれだけ体を使って遊んだのか、これに尽きます。
転んだり、喧嘩をしたり、木登りして落ちたり、かくれんぼして迷子になったり、怪我をしたり、血を流して痛い目にあい、そうならないためにどうしたらよいかを紐付けして学ぶのです。ゲームではだめです。怪我もしないし、血も出ないからです。
人間以外の野生動物は、こうやって学び、強く生きていけるのです!
皆さんも「紐づけ」を意識して、日本のために私と一緒に頑張りましょう。