「神宮外苑再開発」見直し署名 ついに8万人突破!まだまだ声を上げ続けましょう。

2022年5月29日


Rochelle Koppさんより
前回のアップデートから、神宮外苑再開発は見直しを!の声は大きく広がり、確実に結果が出ています。
しかし、まだ目標への道のりは遠いので、今また皆様の一層の協力をお願いしたいです。
下記に詳しく報告しますが、今すぐ読む時間のない人へ、ポイントをお伝えします。
私たちの声が高まり、無視できないものになってきました。
その結果、環境アセスメントの委員も事業者に対して厳しい苦言を呈し、続いて小池都知事も要請を出しました。
しかし、それは第一歩、私たちはさらにプレッシャーをかけ続けなければなりません。
今週は、東京都と事業者に要望書と署名者名簿を提出します。
それまでに、できるだけたくさんの署名を集めたいです!
キャンペーン · 神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを! · Change.org
 

今回のアップデートのトピックス:
★賛同署名の急増、そしてSNSで話題に
★環境アセスメントが異例の総括ペンディング
★都知事から事業者へ要請
★都議会への陳情不採択
★事業者と東京都へ要望書と署名者名簿提出予定
★今週の番組出演予定



★賛同署名の急増、そしてSNSで話題に
三井不動産発表のプロジェクトサイトへの反発殺到、NHKの「首都圏情報 ネタドリ!」の放送、そして、私を取材した記事が刺激的な見出しで反響を呼ぶ、などなど短い間に多くの動きがありました。
その結果、たくさんの人が神宮外苑再開発について知ることになり、衝撃が広がりました。
多くの著名人がSNSで発信して、神宮外苑に関するツィートがバイラルになり、一時「神宮外苑」が関東地方でトレンド入りしました。
そして、署名が8万人まで増加、ツイッターの新しいフォロワーも飛躍的に伸びました。
皆様に心から感謝しています。
神宮外苑再開発を批判するツィートをしているアカウントを見ると、右も左も関係なく、様々な政治的立場の方が反対していることが分かります。この計画があまりに愚策なので、どんなイデオロギーであっても、反対せざるをえないのです。
私は日本の在住者で納税者ではありますが、選挙権はなく、投票は母国アメリカで行います。日本の政党についてはあまり詳しくありませんし、特定の日本の政治家や政党を支持していません。
人をレッテル貼りして、分断を煽ることは好みません。私は本業である経営コンサルタントとして、多様性についてよくセミナーをしますが、神宮外苑再開発に疑念を抱く人の多様性も尊重しています。私たちの間にある違いではなく、共通する思いに重点を置いていきたいと考えます。神宮外苑の樹木を守りたいと思い、再開発計画の見直しを求める人であれば、誰とでも喜んで力を合わせたいと思います。

★環境アセスメントが異例の総括ペンディング
5月26日 都の環境アセスメントの部会が開かれました。本来なら最終となるはずでしたが、各委員から「資料不足」や「未確定要素が多すぎる計画内容」「具体的な対策が提示されない」など苦言が相次ぎ、斎藤利晃部会長からは「外苑の森が守られるか、現段階では極めて不透明」と指摘、その疑念を払拭するに至りませんでした。
結果として、総括審議は行われず、異例の結論持ち越しになりました。
私の印象では、委員の方々は皆、樹木を保全し環境への影響を少なくするよう、真摯に自分の役割を果たそうとしていました。
都民が計画について懸念を持ち、情報公開や対話が不十分ということも理解しています。都民の意見に耳を傾けて下さるのは、とてもありがたいです。
一方、事業者三井不動産の回答は、とても弱かった。
深い問題提起に対してとても浅い答えをしていました。環境アセスメントというプロセスを軽視している感じで、委員の方々の強い責任感とは対照的でした。言い訳ばかり繰り返す回答には、イライラしました。
今回、総括審議をしなかったのは、審議委員一同の強いメッセージだと思います。

★都知事から事業者へ要請
また、こちらも異例なこととして、小池知事は26日夜に事業者に要請を出しました。
読売新聞の報道によると、事前に三井不動産の社長とのミーティングもしたそうです。
知事は、その内容を27日のプレスコンファレンスで触れ、「幅広い都民参画」の取り組みと、「まちづくりに対する都民の共感」を得る努力をするよう要請しました。
神宮外苑再開発計画に対する反発が高まる中、もっと市民の「共感と参画」が必要だという小池知事の事業者への要請には同意します。
しかし、知事自身が承認した計画がここまで進行している今、その呼びかけは遅すぎました。
あまりにも問題の多い現在の計画内容に、「共感」するのは無理というものです。
ショッピングモールのような施設建設のために樹木を千本伐採し、皆が愛する施設を廃止するプランには誰も共感できないでしょう。
まるで塗り替えのペンキの色を選ぶような表面的な「参画」なら、意味はありません。
計画を白紙撤回した上で、全てのステークホルダーとオープンな場で対話し、市民参加の新しい計画を検討する必要があります。

★都議会への陳情不採択
以上のように、再開発計画について市民の懸念の声が届きはじめつつある中、27日、皆さんも署名を集めて下さった「神宮外苑の歴史的景観と環境の保全に関する陳情」について審査が行われましたが、自民、公明党と都民ファーストの反対多数で、不採択の結果になりました。
共産、維新と立憲が、採択の判断をして下さったことに感謝します。
陳情は、「環境を大切にしましょう」というとてもマイルドな内容でしたので、どうして反対できるのか、本当に信じられないです。とてもがっかりしました。
しかし、今回維新と立憲が同意の意思を示したのは、進歩だといえます。

★事業者と東京都への要望書と署名者名簿提出予定
ここまで書いたように、今の段階での計画の白紙撤回が必要と考え、今週、それを求める要望書と署名者名簿を、東京都、明治神宮、伊藤忠、三井不動産、と日本スポーツ振興センターに提出し、6月2日木曜日に、都庁の記者クラブでプレスコンファレンスを行います。
ちょうどこのアップデートの準備中に、署名者8万人を超えました。
報道の際に、署名者の数は最もアピールするので、提出までにできるだけ数を増やしたいです。
このアップデートを読んでいる皆さまが、もう一人ずつ追加署名者を見つけたら、きっと10万人を超えられると思います。皆さま、よろしくお願い致します!

★今週の番組出演予定
今週は複数の番組に出演します。是非見て下さい!SNSに投稿して頂ければ大変ありがたいです。
5月30日 Seek Sustainable Youtube(英語)17時~ https://youtu.be/neRHCkAyGAU
5月30日 ABEMA Prime 21時~21時30分くらいの約30分
6月1日 ニュースオプエド 18時~ https://www.youtube.com/user/u3wjp
では、今週も神宮外苑を守るために一緒に頑張りましょう!

 

参考:東京都都市整備局:神宮外苑地区のまちづくり | 東京都都市整備局 (tokyo.lg.jp)

参考:プロジェクトサイト:神宮外苑地区まちづくり (jingugaienmachidukuri.jp)


※過去記事(5/24)小池知事、今度は「神宮外苑再開発」で樹齢100年の樹木を約1000本伐採!