小池知事、今度は「神宮外苑再開発」で樹齢100年の樹木を約1000本伐採!

2022年5月24日

 

小池都知事にアメリカ人実業家が宣戦布告…「神宮外苑再開発」樹木の大量伐採を止めろ!

5/23(月)

5月19日、明治神宮外苑の再開発計画について、三井不動産や明治神宮などの事業者が、まちづくりの方向性を伝えるプロジェクトサイトを新設した。再開発では、神宮球場とラグビー場の場所を交換して建て替えをおこない、高さ190メートルの高層ビルが2棟建つ予定だという。

しかし、この明治神宮外苑の再開発計画が、物議を呼んでいる。

計画にともない、神宮外苑に植えられている樹齢100年ほどの貴重な樹木が、約1000本も伐採される予定です。東京都が計画の詳細を公表したのは、昨年12月の2週間だけ。

十分な周知もされないまま、今年2月の東京都都市計画審議会で、賛成多数で承認されました。計画が承認されたあと、事態を知った人が大半ではないでしょうか。」(全国紙記者)

明治神宮外苑は、明治天皇の事業を後世に伝えるため、荒れ地にゼロから造り上げられた。いまも残る樹木は、創建時に全国から献木され、樹齢100年を超えるものも多い。そんな歴史的遺産が、失われようとしているのだ。

再開発計画を知ったアメリカ人実業家のロッシェル・カップさんは、急遽オンラインで計画の見直しを求める署名をスタートさせた。現在も活動は続いており、賛同者は6万人を超えたという。

「本当にひどい話です。再開発の計画を見ると、1000本もの樹木が伐採されるうえ、軟式球場やバッティングセンターなど、市民の人々が利用している施設が一気になくなります。

代わりにできるのは、ショッピングモールのような商業施設や高層ビル。渋谷と表参道に囲まれている神宮外苑に、ショッピングモールは必要でしょうか。

なぜこんな計画が必要なのか、都民にとっての公益性はどこにあるのか、納得のいく説明がまるでありません。こんな計画を、12月の後半に2週間公開しただけで話を進めてしまった。誰も気づかないうちに、話を動かそうとしたとしか思えません。」

(カップさん)※FLASH抜粋。全文はこちら↓

小池都知事にアメリカ人実業家が宣戦布告…「神宮外苑再開発」樹木の大量伐採を止めろ!(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

 

ネットの声

「罰当たりな!」

「金が絡むとエコはいいのか?」

 

カップさんのツイート

 

神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!署名は↓

キャンペーン · 神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを! · Change.org

→ご賛同頂ければ、ご協力をお願いします。

 

 

3月に、50000を超える署名と要望書を小池都知事に提出しましたが、残念ながらその後、都知事によって神宮外苑再開発計画は承認されました。しかし、都が計画地区と枠組みを承認しただけで、具体的な事業と建設の内容はこれから決まるのです。
問題の多いこの計画を大きく見直してもらうため、事業者である三井不動産、伊藤忠、日本スポーツ振興センター、明治神宮に向けてあらためて要望書を作り、6月末に届ける予定です。そのために、まだまだ署名は続けます!皆さんには、SNSなどでさらなる拡散をお願いしたいです。
さて、最近メディア報道により起きている誤解について考えてみます。1000本もの樹木が伐採されるという、あまりに衝撃的な一面ばかりクローズアップされるので、私たちがそのことだけについて感情的に反対していると思う人もいるようです。
もちろん、樹齢100年の貴重な樹木が伐採されるのは許しがたいことですが、神宮外苑地区再開発はそれだけでなく、以下にリストアップする通り問題だらけなのです。


都の計画で「世界に誇れるスポーツクラスター」を目的に掲げておきながら、軟式野球場、ゴルフ練習所、フットサルコート、バッティングセンターなど、一般市民が利用できる公益性の高い施設が全て廃止されるのは大きな矛盾です。スポーツ施設として唯一残るのが、高額な会員制テニスクラブというのは、公平性を欠いています。
この計画の本質である都民のための公益性、及び、何故この計画が必要で経済的に成り立つかの説明が全くされていません。
*都は、現在の野球場とラグビー場を老朽化していると決めつけていますが、本当にそうでしょうか。改修だけでは不十分でしょうか?少なくとも、野球場とラグビー場の場所をスイッチして建設する意味がどこにあるのでしょうか。
*新設された巨大な国立競技場がすぐ隣にあるにも関わらず、本当にもう一つ大型施設が必要なのでしょうか?利用予測やそれに伴う収益の分析をし、情報公開されるべきです。
*野球やラグビーのファンの意見は反映されているのでしょうか。現在の球場とスタジアムに愛着を感じているファンも少なくありません。
上記に挙げた不公平なトレードオフについて、きちんと公けの議論がなされていません。
また、公園施設の現在の利用状況や、廃止される施設の代りとなる施設についての情報も示されていません。
都知事は「4列の象徴的なイチョウ並木は保全をする」と強調しましたが、建設される巨大な野球場はイチョウ並木ギリギリまで迫り、そのために根を傷つけると危惧されています。また、球場の外壁がイチョウ並木のすぐそばに立ちはだかれば、景観は激変してしまいます。
都知事の主張する「基本的に緑はむしろ増やしていく」は、完全なごまかしです。計画図では、芝生や低い植栽と100年生きてきた樹木をイコールとみなすものであり、ごまかしの数字によって面積は増やしても、緑の体積が減るのです。そもそも、緑の質についての考えが欠けています。
この再開発によって、予測される環境への影響についての具体的なデータや説明が十分ではありません。高層ビルや巨大な建築物を増やして、その上樹木を減らせば、莫大なCO2排出量となることは明らかです。
神宮外苑地区再開発計画は、コロナのパンデミック以前に構想されたものであり、過去2年間の大きな社会活動の変化について何も検証、反映されていないことは疑問です。コロナ収束後の社会が、全て以前と同じように戻るということはないでしょう。その観点からも、計画の根本的な見直しが必要です。

以上のような、様々どのような観点からみても問題だらけの無謀な計画だと言わざるをえません。このような暴挙が承認されてしまったのは理解しがたいことですが、市民の声が大きく届けば、まだ変えられるのです。諦めずに声を上げていきましょう。
 

以上