靈人との対話~故 H.K女史①/神人さん
2021年11月13日


神人: あなたは○○○○さんでしょうか?
 
靈: あんた、誰だい?
 
神人: 京都在住のシャーマンです。わたしは偶々、あなたの家の前に行ったことがあります。裏山を登って行った先にあり、表札を見たら「○○」と書いてありました。
 
靈: あら、本当のようだね。
 
〜〜〜割愛〜〜〜
 
神人: 何か世の中にお伝えになられたいことはございますか?SNSで書き込むことぐらいしか、わたしには出来ませんが。
 
靈: わたしは生きた証として、何が残せるのかを考え、出来ることをした。あなたがわたしをどう見るかは問題ではない。誰かの評価というのは、たわいも無い話だ。わたしは其々の考え方があって良いと考えている。いずれも必要とされ存在しているものだ。これまでの人生を振り返り思うことは、愛されたいという欲求に対して、素直に向き合えたかどうかを自問自答する。誰かを傷つけていたことに対して、素直に謝罪する気持ちがあるのかどうか、葛藤に苦しめられるだろう。
女として生まれ生きたが、わたしは男であった方が良かったと思う。闘争心が強く、虚栄心の塊であったから、人を押し退けてでも、自分の幸せを掴もうと生きた。その結果、多くの人間に煙たがれ、嫌われる因果も背負った。金と名声は手に入れたが、幸せかと聞かれれば、よく分からないと答えよう。なぜなら、人の幸せがどういうものなのか分からない。わたしは○○○○という名前の中で、もがき苦しみ、翻弄されていたに過ぎないと言えよう。あんたは、わたしに興味があったから声を掛けたと言ったね。
 
神人: はい。
 
靈: なぜ、興味を持ったかと思ったら、わたしの家の前までたまたま来たことがあったからだと。
 
神人: はい。
 
靈: それは、縁があったということだよ。今こうして話している訳だから、伏線としてあったんだ。あんたがわたしをどう評価しているのか分からないが、わたしはあんたより有名であり、金持ちであり、おそらくあんたが知らない経験を多くしてきた。
 
神人: はい。
 
靈: だから何なんだと言われれば、それまでだが、あんたよりはわたしの方が数倍優れていると、わたしは自己評価する。
 
神人: はい。
 
靈: なんだい。不服なのかい。事実を言ったんだ。あんたは何がある。世間はそう評価するだろう。
 
神人: はい。
 
靈: 世間とは、そういうもんだよ。だから、話を聞いてもらえる人間になりたいと懇願し、そのために必要なことを自分で考え、努力してきたんだ。誰かを蹴落して泣かせたとしても、わたしは自分の道を自分で掴み取って生きたんだ。何が悪い。なぜ蔑まれなければならない。あんたはわたしを蔑んでいるだろ。そうじゃないか。
 
神人: わたしはあなたの信者ではありません。蔑んでみているとしたら、あなたの上から目線で、ものを申す姿勢です。偉そうに接している在り方に対して、そういう人柄だったんだ、と評価しています。
 
靈: 何だって。わたしが偉そうに言っている。あんたはどうなんだ。あう言えばこう言う、減らず口じゃないか。わたしのことを言えないよ。
 
神人: そうですね。わたしもそういう部分があります。おそらく靈媒であるため「鏡となる仕組み」でもあります。相手の発する氣に合わせて話すように出来ているのです。
 
靈: へえ、あんたはカメレオンみたいなもんかい。
 
神人: そうです。
 
靈: じゃ、減らず口なのは、わたしが減らず口だからって言うんだね。
 
神人: それもあります。ですが、わたしの性格もあります。
 
靈: そうだろ。あんたの性格として顕れているところもあるさ。人のことは言えないよ。
 
神人: はい。
 
靈: だけど、あんたは良い奴だということは分かったよ。これから、あんたはどんどん有名になるだろう。わたしは色んな人間を見てきたけど、あんたは媚びることをしない人間だ。
 
神人: はい。
 
靈: だから損をする人生なんだよ。いや、だったと思う。もっと上手にやれば、金も名声も早く手に入れられただろう。賢い人間だから。だけど、だからこそ良かったとも言える。その部分を評価する人間が世の中には必ずいるもんなんだ。ただ、そういう人間と出会うためには、相当苦労しないと出会わせてもらえないもんだ。
あんた、相当苦労しただろう。そうじゃないか。
 
神人: そうですね・・・。
 
靈: 人には分からない相当な苦労をしてきたと思うよ。でなきゃ、わたしを相手に対等に話出来ないからね。わたしはかなり苦労したんだ。恥ずかしいことも非道なこともしてきた。ろくなもんじゃないと言われようが、仕方ないこともある。だけど、それは苦労したがゆえ、どん底から這い上がりたい一心で本気で生きたからだ。人生をやり直したいと思って、わたしは這い上がって来たんだ。金や名声はそうやって、ようやく手にしたものなんだよ。だれかに貰ったもんじゃない。苦労に苦労して、やっと掴み取ったものだったんだ。一部の見出しでこき下ろされるような、そんな容易い人生じゃない。世間は騙され易い性質をもっているから、真実を知るに至らないに過ぎない。悪党だらけの世の中で、叩かれようが、裏切られようが、奪われようが、絶対に負けてなるものかと、強気で生きなきゃ辿り着けないと思って、わたしは生きたよ。
 
神人: はい。凄いことだと思います。一代で何かを築くことの出来る人というのは、壮絶な人生を歩まれていることが多いかと思います。
 
靈: あんたに泣かされるとは思わなかった。色々、思い出しちゃったよ。思い出したくもないことまで鮮明に思い出してしまった。そういうことなんだ・・・。こうやって、自分がして来たこと全てが問われるということなんだね。あんた、閻魔さんの遣いのもんかい。
 
神人: そうかもしれませんね。悪魔祓いですから。
 
靈: へえ、あんた悪魔祓いなのかい。
 
神人: 靈媒師であり、悪魔祓いであります。
 
靈: あんた、わたしを除靈しようってんじゃないだろうね。(笑)
 
神人: いいえ、最初に申したように、ただ興味があったので、お声掛けさせて頂いただけです。
 
靈: そうかい。なら良かった。わたしはてっきり、責めを負わすために現れた地獄の遣いかと思ったんだよ。
 
神人: 負い目があったからでしょうね。でも、あなたはもうすでに反省されています。後悔もしています。過去を思い出し、涙したじゃないですか。
 
靈: そうだね。まだまだ始まったばかりのようだ。これが、わたしに与えられた因果応報かね。あんたは生きている、わたしは死んでいる。この違いは大きい。わたしは、物申すことが出来ないもんだ。あんたが現れなきゃ、こうして言葉にしてもらえなかった。そうか、あんたは仏の遣いじゃないのかい、本当は。
 
神人: そうかもしれませんね。仏教信者ではありませんが。あなたがどのようにわたしを見るのか、それはあなたが決めることですから。
 
靈: これは、一本取られたね。減らず口だといったのは訂正するよ。申し訳なかったね。
 
神人: いいえ。それは鏡となったに過ぎませんから。
 
靈: そうかい。あんた、面白いわ。わたし、あんたみたいな人に会ったことないね。
 
神人: そうですか。何人かの亡くなられた有名人の方々とお話しさせて頂いています。後でご紹介します。
 
靈: あっそう、どんな人がいるんだい。
 
神人: あなたほどではないですが、何人かの有名人と靈縁を繋いで頂きました。
 
靈: あら・・・、大物がいっぱいいるじゃ無い。本当!?わぁ、凄い。あんたやるじゃない。わたし、天国に来たのかしら、地獄に堕ちたとばっかり思ってたけど、満更じゃないわね。楽しそうだわ。
 
神人: それは良かったです。
 
靈: あんたに借りが出来たわね。またそのうち御礼するわ。
 
神人: ありがとうございます。ではまた、お話を聞かせて下さい。わたしはそろそろ起きて、出掛ける準備をしなければなりませんので、これで失礼します。
 
靈: あら、そうなの。ありがとう。じゃあ、また。
 
神人: 御縁に感謝申し上げます。
 

2021.11.13 神人 拝

Jさんのブログより
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