知識/Knowledgeへの階梯 ステップ72

2021年10月28日

 

本日、私は自分の深いところにある傾向を信頼することにしよう。
 
自分の最も深いところにある傾向を信頼してください。なぜならば、それらは信頼できる存在だからです。しかし、あなたは自身が感じていて自身に影響を与えている他の多くの願望、強迫観念、希望と、自分の最も深いところにある傾向を区別する方法を学ばなければなりません。この方法は経験を通してのみ学ぶことができます。なぜならば、あなたの心の奥底にある傾向は、常にあなたを有意義な人間関係へと導き、孤立や分裂を招くような関わり合いから遠ざけるからです。この方法を学ぶためには、実践を積み重ねなければならないのです。

この方法を学ぶには時間がかかります。しかし、この方向に向かって一歩一歩近づいていくにつれて、あなたは自身の人生における愛の源に近づき、あなたが仕えなければならず、あなたが受け取ることを学ばなければならない、あなたと共に在る大いなる力を提示されることになるでしょう。
本日の2つの練習期間では、沈黙と静けさの中で、この大いなる力を受け取り、そうすることで自分の最も深い傾向を信頼してください。この2つの練習時間に自分の全神経を集中させ、他のことは後回しにしてください。あなたが信頼することを学ばなければならない、あなたの最も深い傾向を認識することをあなた自身に許してください。
 
練習72:30分の練習時間を2回。
 
翻訳:spiritual-light

【解説】
これは、昨日の練習をさらに深めた練習となっています。昨日は、知識/Knowledgeと繋がり始めるとどのように自分が変化していくかを主眼に解説されていましたが、本日はその状態に至るには何を実践しなければならないかを主眼に書かれています。
練習を重ねて、あなたの心の内に“静寂の空き”をできるだけ長く安定して作り出すコツを掴んでください。そして、そこに知識/Knowledgeが到来した時にすぐに気づき、その知識/Knowledgeからもたらされるインスピレーションを即座に自分の気づき、自分の言葉に翻訳して、自分の知恵として蓄える方法を身につけてください。
そうすれば、あなたのちっぽけな認識、あなたの狭い世界が、徐々に新しい認識、新しい世界へと更新されていきます。

 

 

知識/Knowledgeへの階梯 ステップ73

 

私は自分の誤りに教えてもらうことにしよう。


自分の誤りに教訓を得ることで、あなたはその誤りに価値を与えることができます。これがなければ、誤りには何の価値もないことになり、それは自分の評価への傷になるだけです。誤りを教訓に用いるということは、自分の限界を生かして偉大さへの道への道標とすることになります。神は、あなたが自身の誤りから学ぶことを望んでいます。そうすれば、あなたは神の偉大さを学ぶことになるからです。これはあなたを卑下するためではなく、あなたを高めるためです。あなたが犯した誤りはたくさんありますし、これからも犯すであろう誤りもあります。このような誤りを繰り返さないために、また誤りから学ぶために、私たちは今、あなた方を指導したいのです。
本日は、1時間ごとに「誤りから学びたい。」と自分に言い聞かせ、その意味を少しでも感じてください。このようにして、本日、何度も練習することで、あなたは自分が言っていることを理解するようになり、おそらくそれがどのようにして実現できるかを理解するでしょう。もし、あなたが自分の誤りから学ぼうとするならば、あなたは自分の誤りを認識することをそれほど恐れなくなるでしょう。否定したり、言い訳したり、ごまかしたりするのではなく、自分の利益のために自分の誤りを認めたいと思うでしょう。この認識から、あなたは他の人が知識/Knowledgeを取り戻すのを手伝うことができるようになります。なぜならば、他の人たちも、自分たちの誤りから教訓を得る方法を学ばなければならないからです。
 
練習73:1時間ごとの練習。
 
翻訳:spiritual-light

【解説】
知識/Knowledgeが到来するための自分の内面における空きを作るには、自分の誤りを素直に受容して、認めるという作業がとても大切なのです。
自分の誤りを認めるということは、自分の不完全さを認めるということです。
自分には、足りないところがまだあると認めることです。
足りないところ、すなわち、自分の内にある“空き“を認めるということです。
このように素直に自分の誤りを認め、自分の内に“空き”を常に作っている人の元に、知識/Knowledgeは入ってこざるを得ないのです。
神のどこまでも深く広い無条件の愛のゆえに。

 
ですから、プライドに邪魔されて意固地にならずに、素直に自分の誤りを認めましょう。
 
心の貧しい人々は幸いである。天の国はその人たちのものである。」(マタイによる福音書第5章第3節)
イエス・キリスト(現サナンダ)
 
「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや。」(自分に罪科(つみとが)や足りないところが全くないと思っている善人でさえ、極楽往生できるのである。自分に罪科や足りないところがあることを思い知っている悪人が、極楽往生を遂げないことがあり得ようか?
親鸞聖人(伝唯円著「歎異抄」第3章)
 
「私たちは聖なる福音書のうちで、私たちの主が神殿に入り、そこで売り買いをしていた人々を追い出して、鳩やその類いのものを売っていた他の人々に向かって、「このようなものはここから運び出しなさい。」(ヨハネによる福音書第2章第16節)と語ったのを読む。なぜイエスは、そこで売り買いする人々を追い出し、鳩を売る人々に鳩を片付けるように命じたのだろうか。それは、イエスが神殿を空にしておきたかったからに他ならない。
神が自らに等しく型取り創造した人間の魂こそが、この神殿である。だからこそ、神はこの神殿を神の他何一つないように空にしておきたいと思うのである。
マイスター・エックハルト(田島照久編訳「エックハルト説教集」岩波文庫p.11-12)

 

知識/Knowledgeへの階梯 ステップ74

 

本日、私には平和が留まっています。
 
本日、平和はあなたのそばにあります。平和に留まり、その祝福を受けましょう。あらゆる困難な状況にあっても、平和と共にいてください。重荷を負った状況にあっても平和と共にいてください。答えを求めることなく平和と共にいてください。理解しようとせずに平和と共にいてください。平和の祝福と共にいてください。平和は、争いの人生に介入することはできません。しかし、あなたは平和の人生に入ることができます。あなたは自分を待っている平和の元へと到り、この平和の中であなたは重荷から解放されるでしょう。
本日の2回の長い練習では、静寂の内に平和を受け取る練習をしてください。この贈り物を持つことを自分に許し、もし何か考えが浮かんであなたを思いとどまらせようとしたら、あなたの大きな価値、つまりあなたの知識/Knowledgeの価値とあなた自身の価値を思い出してください。今、あなたは、自分の誤りから学ぶことを望んでいることを知っています。あなたは自分の誤りを自分自身だと見なす必要はありません。あなたは自分の誤りを自分の成長のための貴重な資源としてのみ用いてください。そのようにしてこそ、誤りはあなたのためになるのです。
ありのままを受け入れる練習をしてください。本日は少しだけ心を開いてみましょう。あなたが気にしていることがあっても、必要とあらば、後で考慮することにしましょう。本日は平和があなたのそばにあります。本日は平和に留まってください。

練習74:30分の練習時間を2回。
 
翻訳:spiritual-light

【解説】
一なるものの法則のラーが言うとおり、私たちは心/身/霊複合体なのです。このうち、心/身複合体は、この地球上において生物学的進化を遂げた類人猿のシステムを基礎としています。そして、霊は根本神/ソースに由来する根本神/ソースの分霊です。
私たちの多くは、霊が心/身複合体の支配下となって幽閉されている状態となっています。古代の日本神道では、この状態を禍津毘(まがつび)と呼んでいます。
人が禍津毘(まがつび)の状態にある時、人はほぼ獣の状態です。獣と同じく、自己保存能のいいなりで感じ、思考し、そして、行動を決定します。
特に、身の危険を感じた時は、自己保存能を司るホルモンであるアドレナリンの分泌がマックスとなり、感覚と思考は脅威の対象から逃げるか、さもなくば、その対象を攻撃するための判断を下すために自動反応を開始します。
いわゆるパニック、あるいはキレるという状況となります。そこまでいかなくとも、我を忘れてしまい、冷静さを欠いて、知識/Knowledgeの冷静、多角的、客観的な判断とはほど遠い、拙(つたな)い判断をしてしまうのです。
これがこの世における様々な争い、対立、迎合の原因となります。
ですから、私たちはこの禍津比の状態を脱して、霊が心/身複合体を支配する直毘(なおび)の状態に復帰しなければなりません。
知識/Knowledgeによる冷静、多角的、客観的な判断による適切な行動に復帰しなければなりません。
そのためには、一旦、心/身複合体を静かにさせる必要があるのです。これを一時的に埋葬する必要があるのです。

ですから、人類同盟はこのようにアドバイスしているのです。
「あらゆる困難な状況にあっても平和と共にいてください。重荷を負った状況にあっても平和と共にいてください。答えを求めることなく平和と共にいてください。理解しようとせずに平和と共にいてください。」
このようにあなたが、心/身複合体の埋葬に成功した時、あなたは心/身/霊複合体として復活を遂げるのです。あなたは長い間、人々の手に落ちて殺されていました。獣の眷属(けんぞく)である人々/諸国民となっていました。しかし、今、あなたは人々から人の子/神の御子への復活を遂げるのです。
 
「一行はそこを去って、ガリラヤを通って行った。しかし、イエスは人に気づかれるのを好まれなかった。 それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」と言っておられたからである。 弟子たちはこの言葉が分からなかったが、怖くて尋ねられなかった。」
日本聖書協会、新共同訳聖書「マルコによる福音書第9章30-32節」

知識/Knowledgeへの階梯 ステップ75

本日、私は自分自身に耳を傾けることにしよう。
 
本日は、自分自身に耳を傾けましょう。文句を言ったり、心配したり、不思議がったり、欲しがったりするあなたの内の小さな自己ではなく、あなたの内の大いなる自己に耳を傾けましょう。あなたの内の大いなる自己に耳を傾けてください。それが知識/Knowledgeなのです。それは、あなたのスピリチュアル・ティーチャーと一体なのです。それは、あなたのスピリチュアル・ファミリーと一体なのです。それは、あなたの人生の目的と天命を包含しています。質問をするために耳を傾けないでください。そうではなく、聞くことを学ぶために耳を傾けてください。そして、あなたの聞くことがより深くなるにつれて、あなたの真の自己が必要なときにいつでもあなたに話しかけてくれるようになるでしょう。そして、あなたは混乱することなくそれを聞いて、それに応えることができるようになるでしょう。
本日の2回の練習時間に、自分自身に耳を傾ける練習をしてみましょう。尋ねなければならない質問などないのです。それは必要ないのです。開発されなければならないこと、それは、聞くことなのです。本日はあなたの真の自己に耳を傾けてください。そうすれば、あなたは神が知っていることと、神が愛していることを学ぶことになるでしょう。
 
練習75:30分×2回の練習です。
 
翻訳:spiritual-light

【解説】
前回の練習は、あなたが獣の眷属たる人々=心/身複合体を埋葬して、知識/Knowledgeと共にある人の子=心/身/霊複合体への復活を遂げるための練習をしました。
今回の練習は、復活した心/身/霊複合体が獣の策略によって、再び心/身複合体に逆戻りしないように、心/身/霊複合体を強化する練習となっています。
しっかりと練習して、あなたの心/身/霊複合体の復活を確かなものにしてください。

 

以上