ファーストアセンショナーへの道/仏弟子の方法論その21 有為の幻想と無為の現実に気づく
2021年4月30日
【はじめに】
イシュター・アンタレス著「意識の量子飛躍11:11アンタリオン転換」によると、イベント後にまずアセンションのファーストウェーブが起きるとされます。このアセンションのファーストウェーブを起こすには、アセンションへの準備が整っている1,000〜2,000人のボランティアが必要とされます。
当然、自らの内に大量のネガティブエネルギーを抱えている状況では、波動が重過ぎ、ファーストアセンションは困難です。自らの内のネガティブエネルギーを一掃し、光の存在としての準備が整っている必要があります。
ブッダは、自らの内のネガティブエネルギー(煩悩)を一掃して、悟りを得た存在(アセンデッドマスター)に至る方法を見出し、アセンデッドマスターとなりました。そして、悟りに至る道を体系化して、その方法論を仏弟子たちに伝えました。
本連載では、ファーストアセンショナーを目指す皆さんに、ミャンマーの仏弟子ウ・ジョーティカ氏が記述した悟りに至る方法を紹介し、皆さんの内のネガティブエネルギーを一掃するお手伝いをしたいと思います。
【第21回のテーマ】
有為の幻想と無為の現実に気づくです。以下に、ウ・ジョーティカ氏の文章を引用します。
「私は幸せだ。私は安らいでいる。」とただ想像することで、あなたは自分自身を騙すことができるでしょう。しかし、それ以上進むことはできません。あなたはただ想像しているだけで、それは現実ではないからです。
気づきは鏡のようなもの。
気づきはただそこにある。
何かに気づこうとするわけでなく・・・。ただそこにあるのです。
まるで大きな鏡のように、その前を通るものは全て、鏡の中に映し出される。
鏡が対象を捉えようとするわけではないのです。
対象は通り過ぎ、感覚は生起する。鏡は自動的にそれに気づき、そしてそれは去って行くのです。気づきはただそこにある。あなたは何もしていないのです。
この段階において、瞑想とはあなたが行うものではありません。瞑想とは自然に生じているものなのです。
(ウ・ジョーティカ著、魚川祐司訳「自由への旅「マインドフル瞑想」実践講義」の124、140~141頁より抜粋して引用)
あなたは死を恐れています。消えてなくなることを恐れています。いつも怖いのです。不安なのです。
だから、安心しようと何かを求めて外界へとさまよい出ます。
そこであなたは何かを見出します。自分の恐怖をなだめてくれそうな何かを。
そういう自分にとって都合のよいものだけを、あなたは外界から切り取って、そして、抱きしめてこう言うのです。「私は幸せだ。私は安らいでいる。」
しかし、そんなところに真の安寧はないのです。それはやがて消えていきます。「私は幸せだ。私は安らいでいる。」は、すぐに消えていくものなのです。そして、あなたはまた探しに出なければならない。
真の安寧を得るためには、涅槃に至るには、恐怖のゆえに不安のゆえに何かを探しに行ってそれを得るという世界観、「有為」の世界の他に別の世界があることに気づく必要があるのです。
あなたが対象を得ようとしない時、ただありのままにそれを観察しようとする時、対象はただただ去っていきます。ただ気づいているだけ。あなたは何もしていない。
そう、これが別の世界観、「無為」です。
「無為」の世界にあって初めて、あなたは今まで知らなかった様々なことに気づけるようになるのです。
恐怖や不安や怒りや、憎しみや軽蔑や嫉妬の根源である「苦」の有様を見抜き、真の安寧に至るスタートラインに立つことができるのです。
ありのままを感じて、いかなるジャジメントをしない「無為」の世界に気づいてください。その「無為」に遊んでください。
「有為」と「無為」とで、どちらが心穏やかですか?
感じてみてください。あなたの心の内に聞いてください。
そうやって、「苦」から自由になる旅路は始まるのです。
by spiritual-lightさん