ファーストアセンショナーへの道/仏弟子の方法論その18 監獄から自由に向かう
2021年4月27日

【はじめに】
イシュター・アンタレス著「意識の量子飛躍11:11アンタリオン転換」によると、イベント後にまずアセンションのファーストウェーブが起きるとされます。このアセンションのファーストウェーブを起こすには、アセンションへの準備が整っている1,000〜2,000人のボランティアが必要とされます。
当然、自らの内に大量のネガティブエネルギーを抱えている状況では、波動が重過ぎ、ファーストアセンションは困難です。自らの内のネガティブエネルギーを一掃し、光の存在としての準備が整っている必要があります。
ブッダは、自らの内のネガティブエネルギー(煩悩)を一掃して、悟りを得た存在(アセンデッドマスター)に至る方法を見出し、アセンデッドマスターとなりました。そして、悟りに至る道を体系化して、その方法論を仏弟子たちに伝えました。
本連載では、ファーストアセンショナーを目指す皆さんに、ミャンマーの仏弟子ウ・ジョーティカ氏が記述した悟りに至る方法を紹介し、皆さんの内のネガティブエネルギーを一掃するお手伝いをしたいと思います。

 

【第18回のテーマ】

監獄から自由に向かうです。以下に、ウ・ジョーティカ氏の文章を引用します。

 

あなたが何かに触れるとして、目を閉じて・・・、それから何かに触ったら・・・、あなたはそれが何だか言えますか?その形を言うことができますか?できません。接触した時にだけは、その性質を言うことができます。それは平らな表面だ。しかし、ボールの形を言うことはできません。ボールの形をどうやって言いますか?それを見て、観念を組み合わせているからそう言えるのです。あるいは、ボールに触れて、「ああ、私はこの形を知っている。これは丸いボールだ。中は空洞になっている。だいたい1センチくらいの厚さで・・・。」と言うこともできる。

それはどうやって言うのでしょう?あなたはたくさんのデータを組み合わせている。しかし、もしたった一つだけのデータを取り上げたとしたら、あなたは何も言うことができません。言えるのは性質だけです。それは硬い、・・・それは冷たい、・・・それ以上のものは何もないのです。
何かを経験した瞬間に、私たちはたくさんの観念を組み合わせて、過去の経験、そして視覚やその他の情報から、一つの観念を形成しようとするのです。パラマッタとは何であるかということを、理解するよう努めてください。ウィパッサナー瞑想の対象はそれなのですから。
(ウ・ジョーティカ著、魚川祐司訳「自由への旅「マインドフル瞑想」実践講義」新潮社の106~107頁より抜粋して引用)

 

ウ・ジョーティカさんは、ここで直(じか)の今ここの認識と、観念が合成された過去の監獄に捕らわれたままの認識(パンニャッティ:世俗諦)と、直の今ここの認識にのみの自由な認識(パラマッタ:勝義諦)の違いを説明しようとしています。
ある人が何かを経験する時、五感で何かを感じます。その瞬間、頭の中で独り言が始まるのです。「ああ、これは○○だ。○○だから好きだ。」「ああ、これは○○だ。○○だから嫌いだ。」などなど。この独り言が始まったということは、あなたが過去の経験を生き始めたということなのです。もう、過去の経験から逃れることはできません。ただ、過去を繰り返すだけ。あなたが新たな自分として成長する可能性は、その瞬間についえたのです。

ウ・ジョーティカさんは、そういう過去に捕らわれている認識という現象が、どういうものか気づいてくださいと言っているのです。
こういう過去に捕らわれている認識とは違う、別の認識があることを伝えているのです。それがどういうものか伝えようとしているのです。

ウィパッサナー瞑想というのは、悟りを目指す瞑想です。アセンデッドビーイングになることを目指す瞑想です。

この瞑想を効果的に進展させるには、パンニャッティとパラマッタの違いに気づく必要があるのです。パンニャッティではウィパッサナー瞑想は進みません。パラマッタの状態にならないと、ウィパッサナー瞑想にはならないのです。

「それは硬い」「それは冷たい」が、パラマッタとは思わないでください。これはパンニャッティをパラマッタに近づけるために、パンニャッティの解像度を少し上げただけに過ぎません。
しかし、こういった認識の解像度を順次上げていくことこそ、パラマッタへと至る一本道なのです。

何かを手に持って「それは硬い」と認識した時、「あなた」と「何か」の間にどのような現象を起きているのですか?その現象が起きた時、あなたにどんな「思考」が生起しましたか?その「思考」が何を生み出しましたか?

このような解像度を上げる操作を繰り返しながら、真の直の今ここの認識とはいかなるものかを感得していくのです。

そうやって、過去の監獄と決別し、「今ここ」に生きる術を身につけていくのです。「今ここ」に生きている人は自分の思いを自由に変える能力を得るのです。

苦しみの滅却は、「今ここ」にフォーカスすることにより見えてきます。

パラマッタに至る第一段階として、認識と同時に思考している「あなたという現象」に気づいてください。

まずは気づいてください。

 

by spiritual-lightさん

ファーストアセンショナーへの道 仏弟子の方法論その18 監獄から自由に向かう

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※ 「今ここ」に生きる、「ここ今」が重要だというメッセージは、もはや有名ですよね。