ファーストアセンショナーへの道/仏弟子の方法論その16 安心という筏(いかだ)の必要性
2021年4月25日

【はじめに】
イシュター・アンタレス著「意識の量子飛躍11:11アンタリオン転換」によると、イベント後にまずアセンションのファーストウェーブが起きるとされます。このアセンションのファーストウェーブを起こすには、アセンションへの準備が整っている1,000〜2,000人のボランティアが必要とされます。
当然、自らの内に大量のネガティブエネルギーを抱えている状況では、波動が重過ぎ、ファーストアセンションは困難です。自らの内のネガティブエネルギーを一掃し、光の存在としての準備が整っている必要があります。
ブッダは、自らの内のネガティブエネルギー(煩悩)を一掃して、悟りを得た存在(アセンデッドマスター)に至る方法を見出し、アセンデッドマスターとなりました。そして、悟りに至る道を体系化して、その方法論を仏弟子たちに伝えました。
本連載では、ファーストアセンショナーを目指す皆さんに、ミャンマーの仏弟子ウ・ジョーティカ氏が記述した悟りに至る方法を紹介し、皆さんの内のネガティブエネルギーを一掃するお手伝いをしたいと思います。

 

【第16回のテーマ】

安心という筏(いかだ)の必要性です。以下に、ウ・ジョーティカ氏の文章を引用します。
 
あなたは座っていて、「シューシュー」といった音を聞くと、突然覚醒して本当に怖くなる。身体が反応するのです。「あれは何だ?」あなたはとても不安に感じる。それがただのトカゲだとわかると、よろしい、あなたは戻って瞑想します。しかし、心が完全には瞑想に入りきらない。

まだ警戒し続けているのです。警戒を続けたまま、周囲で何が起こっているかを把握しようとしていたら、深いサマーディを育てることはとても難しいでしょう。あなたはまだ覚醒していて、ある程度にしかマインドフルでない。それを越えることができないのです。
ここを乗り越えるためには、ある種の信頼と安心を育てる必要があります。
これはたいへん重要なことです。
(ウ・ジョーティカ著、魚川祐司訳「自由への旅「マインドフル瞑想」実践講義」の96ページより抜粋して引用)

地球上の生物というのは、自己保存への強い執着、死への恐怖によって成立しているのです。これを越えていかないと、悟り、すなわち、アセンションには至れないのです。
それで上のウ・ジョーティカさんの文章は、悟りに至るためにブッダの瞑想をしている時、いかにこの自己保存への強い執着、死への恐怖が邪魔をするのかが書いてあるのですね。
自己保存への強い執着、死への恐怖があるので、五感に支配されている奴隷的自己意識は常に、外界から自己を脅かす危機が迫ってこないか?と周囲に警戒を怠らないのです。だから、ちょっとしたことでビクッとなってしまうんですね。瞑想が深まっていかないのです。また、「自分って死んでないよね?ちゃんと意識あるよね?」って確認せずにはおられないんです。こういう点からも、瞑想が深まって意識が消えそうになると、やっぱりビクッとなってしまうんです。
それで、ウ・ジョーティカさんは、とりあえずはそういう自己保存能への強い執着、死への恐怖という自動反応システムを一時的に麻痺させるために、信頼できるもの安心できるものを用意してくださいと言っているのですね。
 
ブッダは弟子への教えの中で、こういう一時的な信頼や安心をもたらすものを筏(いかだ)に喩えています。悟りに至る最後の最後は自分で歩いていかなければならないのですが、歩いて行けるところまでは筏に乗って行ってもいいですよということなのです。
結構、筏をいつ乗り捨てるかが難しいんですね。早すぎると溺れるし、ずっと乗っていると不思議な事に岸がどんどんと遠ざかって、一向に岸までたどりつかないんです。降りると決心しないと、岸に行かないんですね。
この筏の正体は「依存するもの」なんです。あれです。自転車の補助輪みたいなものです。上手く自転車を漕げないうちは補助輪がないと自転車が倒れちゃって怖いので、補助輪をつけて練習します。でも、いつかは外さないことには、自転車に上手く乗れるようにはならないんですね。
 
アセンションするまでに安心をもたらすものはいろいろとあります。ブッダの教えを記した数々のお経とか、聖書とか、色々な異星人やハイアーセルフからのメッセージとか、パワーストーンとかヒーリングチャンバーとかいろいろあります。
とりあえず、それに依存してまずは安心してください。
安心しているとインナートリップ(心の内面の旅)が楽になるので、それでインナートリップを続けて自己保存の正体、死への恐怖の正体、依存の正体を見切ってください。インナートリップを続けていると必ず、「依存を卒業する時期ですよ!」というメッセージを直感的に感じる時が来ます。そうやって依存を越えた後に、自己保存への気づき、死への恐怖への気づきの時期が来ます。
 
自分がどんなに信頼を寄せる“依存物”であっても、それが心身の平安を完全無欠にもたらす絶対的な存在ではないことに、やがて気づいてしまう時が必ず来るのです。
 
輪廻転生を超えた世界に行くにしろ、再び輪廻転生を繰り返すにしろ、次の人生に持って行けるのは“あなた自身”のみであって、その他の“依存物=筏(いかだ)”は携えて行くことはできないのです。
卒業サインを見逃さないでください。その時は依存を手放してください。
依存しなくても良くなったら、アセンションも近いと思ってください。
依存はある種、麻薬みたいなものなので、ずっと依存し続けると薬中になるので、断捨離する時期を見誤らないようにお願いします。ずっと依存し続けてもアセンションできません。
 
ブッダはこう言っています。「サイのようにただ一人歩め!」と。

最後はあなた一人で歩いて行くのです。肝心なところは誰も助けてはくれないのです。

だって、銀河法典の最重要事項は「自由意志の尊重」なんですから!
 

by spiritual-lightさん
ファーストアセンショナーへの道 仏弟子の方法論その16 安心という筏(いかだ)の必要性