ファーストアセンショナーへの道/仏弟子の方法論その14 異なる現実世界に気づく
2021年4月23日

【はじめに】
イシュター・アンタレス著「意識の量子飛躍11:11アンタリオン転換」によると、イベント後にまずアセンションのファーストウェーブが起きるとされます。このアセンションのファーストウェーブを起こすには、アセンションへの準備が整っている1,000〜2,000人のボランティアが必要とされます。
当然、自らの内に大量のネガティブエネルギーを抱えている状況では、波動が重過ぎ、ファーストアセンションは困難です。自らの内のネガティブエネルギーを一掃し、光の存在としての準備が整っている必要があります。
ブッダは、自らの内のネガティブエネルギー(煩悩)を一掃して、悟りを得た存在(アセンデッドマスター)に至る方法を見出し、アセンデッドマスターとなりました。そして、悟りに至る道を体系化して、その方法論を仏弟子たちに伝えました。
本連載では、ファーストアセンショナーを目指す皆さんに、ミャンマーの仏弟子ウ・ジョーティカ氏が記述した悟りに至る方法を紹介し、皆さんの内のネガティブエネルギーを一掃するお手伝いをしたいと思います。

 

【第14回のテーマ】

異なる現実世界に気づくです。以下に、ウ・ジョーティカ氏の文章を引用します。

瞑想する際、あなたは異なる世界、異なる現実に入っていきます。考えるのを止めて一つの対象に集中している時、ゆっくりゆっくり、あなたの心は集中していき、異なる現実に入っていきます。だから、この現実の境界線で、あなたは色々な困難を経験するのです。あなたの心は行きつ戻りつする。私たちは、通常の現実に慣れきっているからです。私たちはこの通常の現実において安心しているし、それを把握しようと、そうし続けようと望んでいる。それを手放したくないのです。これは防衛反応です。私たちは、自分自身を守りたいのですよ。
瞑想して心が強く集中してくると、あなたは周囲の環境への認知を失っていきます。身体の認知も失うことがあります。身体の形や大きさが、解体してしまう。形や大きさは、パンニャッティですからね。心がそれを寄せ集めて、一つの観念に仕上げているのです。パラマッタには、形も大きさもありません。
理解するのが難しければ、一つの比喩を挙げましょう。古典力学の本を読んでみると、形、大きさ、運動、全てが存在するのがわかります。ニュートン物理学によって、全てを予測することができるのです。
しかしずっと下って、原子より小さい粒子に至ると、そうした全てのものは見失われます。そこには形がなく、確実に言えることは何もありません。あることが起こる確率が、あるパーセンテージで存在する。ということを言えるだけなのです。あるのは確率だけ。確実なものはもうないのです。
(ウ・ジョーティカ著、魚川祐司訳「自由への旅「マインドフル瞑想」実践講義」の91〜93ページより抜粋して引用)

パンニャッタというのは、日本語では世俗諦と書きます。

世俗諦では情報を常に解釈してしまうのです。自分が持っている過去の知識や経験を使って解釈するんですね。自分が消えないためには、抹殺されないためにはどうしたらよいかと、今捉えている情報を過去の知識や経験に基づいて解釈して、自分のすべき考えや行動を決めるんです。だから、世俗諦では常に過去に縛られているのです。過去を生きているのです。だから、進歩がないんですね。毎日が同じことの繰り返しになります。
 
一方、パラマッタというのは、日本語では勝義諦と書きます。

これは、解釈しない直の経験なのです。外界や自己の中のエネルギーを直に感じます。そこには思考というものは働いていません。思考というのは、直の経験を過去の知識や経験と結び付けて解釈する行為ですからね。今ここで経験していることについて思考した時点で、それは勝義諦ではなく世俗諦になってしまいます。
 
パラマッタ/勝義諦の状態にある時、あなたは思考の世界であるメンタル界より高次元の世界にアセンションしているのです。
 
過去のしがらみから脱して、今を生きるようになると自由になります。自分をどんどんよい方向に変えていけるようになります。ずっと勝義諦でいてくださいとは申しません。でも、一瞬でもこの勝義諦になることができたら、それだけで人生が変わっていきます。進歩する自分に出会えます。一瞬だけでいいんです。勝義諦をマスターしてみてください。
 
勝義諦を発動させるために必要なこと。それはまず、一瞬でも認識活動と思考活動を止めることです。メンタル界より高次元の世界に自己をアセンションさせることです。そのことを、ウ・ジョーティカさんは上の文章で言っているのですね。そして、勝義諦の発動を世俗諦が必死になって妨害することも、ウ・ジョーティカさんは述べています。
 
皆さん、自由に人生を設計できる素敵な未来を目指して、勝義諦の習得に励んでみませんか?一瞬でもいいんです。勝義諦を発動させてみましょう!必ず勝義諦は世俗諦に勝ちます。世俗諦の妨害にめげずに、地道にブッダの瞑想に取り組んでください。

前回ご紹介した呼吸瞑想が一番手っ取り早いと思います。
自由を得る極意。それは、認識と思考を止めることにあります。
 

by spiritual-lightさん

ファーストアセンショナーへの道 仏弟子の方法論その14 異なる現実世界に気づく

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※ 「原子より小さい粒子に至ると、そうした全てのものは見失われます。そこには形がなく、確実に言えることは何もありません。あることが起こる確率が、あるパーセンテージで存在する。あるのは確率だけ。」

→ まさに量子力学ですね。仏陀の教えは量子力学にも繋がっています。