霊界の諸相<最終回> チャネリングについて

2021年1月1日

本日は、スピリチュアリズムでは霊媒現象、現代の言葉で言うと"チャネリング"をどのように評価しているかについて、解説したいと思います。
国書刊行会ジョン・レナード著近藤千雄訳「スピリチュアリズムの真髄」p.386から抜粋します。
 
【抜粋】
「スピリチュアリズムにおける真理探究の主な手段は、霊媒現象という、真理を受け取る本人がその真理を自覚しない受け身のやり方である。
こうした消極的な霊媒現象に対して出される反対論は、それが知的成長の手段として健康的でない点を指摘する。すなわち本人の意志を無視し、まったく別個の得体の知れない第三者に知識を求め、それを無条件に受け入れるやり方は、本人の知的成長にとって何の益にもならないというのである。
人間は、自分の努力によって成長進化するのであって、他人の努力によってではない。この地上における知識の効用は、知識そのものにあるのではなく、それを獲得しようとして努力するその知的活動にある。みずからの努力によって獲得しようと努める活動の中においてこそ、能力と才能が磨かれ、個体としての成長と進化が得られる。
それが、地上生活の真の目的ではないのか。
本人がまったく関与しないで、できあいの知識を無意識のうちに手に入れるやり方は決して健康的でなく、人類にとっても望ましくない、というのである。」
 
私自身はチャネリングを試みたことは一回もありませんし、チャネリングメッセージを受け取ったこともありませんので、チャンリングについてはよく分かりません。
私の場合、日常生活を営みながら、常に自分の内面を観察していますが、そうすると、インスピレーションを受け取ることはしばしばあります。
向こうから勝手にやって来ます。
私は自らインスピレーションを要求したことがないので、インスピレーションを願い求めれば、それが即座に来るのかどうかも分かりません。
向こうから勝手にやって来るとは言っても、そのタイミングは時宜を得たものなので、私としてはそのインスピレーションを感謝して受け取っています。

これにて「霊界の諸相」の連載は終了です。
 
次回より、バーナデット・ロバーツさんの「無我の体験」をテキストとして、自我を失って"ワンネス"となる体験について考えていきたいと思います。
 
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by spiritual-light

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