霊界の諸相<その9> ツインソウル
2020年12月29日

ツインソウルのことは、宇宙スピリチュアリズム界の人物が最初に語り出したと思っておられる方が多いと思いますが、実は宇宙スピリチュアリズムのメッセンジャーがこの世に生を受ける前から、霊界通信の形でツインソウルのことが語られていたというお話を、本日はしたいと思います。

国書刊行会が1985年に刊行した世界心霊宝典第3巻、ジョン・レナード著、近藤千雄訳「スピリチュアリズムの真髄」から抜粋します。なお、原著は1956年に刊行されています。

 

【抜粋】
「霊界にも結婚というしきたりはある。ただ地上と違う点は、決して再婚ということがないこと、そして結婚の相手は霊的親和体/スピリチュアルアフィニティ ー いわば、自分自身の霊的半分であるという点である。
人間がこの世に生を享ける前は両性を備え、一つの玉の状態で存在していた。つまり、男性的性質と女性的性質とが渾然一体となっていた。それが地上に生まれる時期、生物学的に言えば人間の胎児の中に入る時期が訪れると、その両性の玉が陰と陽の二つに分かれ、それぞれ独立した存在となる。そしてそれが胎児の中枢に宿り、人間的個性を形成していくことになる、というのである。


では、何の目的で地上に来るかと言えば、スピリチュアリズムの説によれば、潜在的に無限の可能性をもつ霊魂が、肉体という有限の身体に宿ることによって善と悪、喜びと悲しみを経験し、そうすることによって自己の潜在的霊性に目覚め、そのすばらしさを認識するためである。が、元来が一体の関係にある両者であるから、地上生活においてもお互いに一体になりたいという欲求が働く。地上の結婚も、根源的にはその欲求の結果であるといえる。
ただ地上では、肉体がその根源的な感覚を鈍らせ、動物界から受け継いだ性的欲求が直接の誘引となる。そのために、真の相手と結婚できないことのほうが多いということになる。それが霊界に来ると、鋭い霊覚によって改めて自分の真の相手を求める欲求を自覚し、今度こそ正しい相手と一体になるのである。」

 

宇宙スピリチュアリズムの嚆矢(こうし)は、1972年にジェーン・ロバーツによって著された「セスは語る」だとされています。

この文章から、宇宙スピリチュアリズムが勃興するはるか以前から、霊界通信の形でツインソウルのことが語られていたことが分かると思います。
高次の存在は、時代に応じてあの手この手で、地上の人間の霊的進化のために援助してくれているのです。

 

by spiritual-light

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