なぜトランプは、ビン・ラディン生存説を拡散したのか?

2020年10月19日


トランプがツィーターでリツイートしていたのが、「ビン・ラディン生存説という陰謀論」
オバマ政権時に、9.11の首謀者と目されたビン・ラディン、なかなか捕まらなかったのだが、ようやく捕まえて殺害した。
その陰謀論では、殺害された人物はビン・ラディン本人ではなく、実は影武者だったというもので、本人は今でもイランで生きているというもの。
オバマ政権時に行ったあの作戦は、オバマ政権の成功実績ではなく、実は"失敗"だったのだというもの。
かつ、その失敗を隠すために副大統領のバイデンが、その作戦を遂行した米海軍の特殊部隊(シールズ)を殺害しようとさえした。まとめると、オバマ政権の失敗、それを隠そうとしたバイデンの失敗、という話である。
このような、いわゆる"陰謀論"として扱われているものを、大統領がリツイートしたということが問題になっている。(問題にされている)


■10/15、第2回テレビ討論会の代わりに、タウンホール形式で行われた。
これは、バイデンとトランプが、同じ時間に違う場所で、違うテレビ局でそれぞれに行ったもので、トランプはNBCで行った。


その中で、女性の司会者がトランプ大統領に聞いている。

「何故、ビン・ラディン陰謀説をリツイートしたのか?」と。
それに対してトランプは、「これは単なるリツイートだ。それを流しただけだ。私はこれだけではなく、様々なものをリツイートしているので、それに大きな意味があるわけではない。それを受け取った人々が自分で判断できるので、それでいいじゃないか。」


女性司会者は、「全く理解できない。あなたは大統領です。その辺にいる"イカれた"おじさんとは違うのです。」と言った。
トランプは、「いや、そうではない。今アメリカは、主流派のメディアが腐っているのだ。フェイクなんだ。だから人々は情報が必要である。陰謀論か何かはわからないが、価値のある情報であれば、流すべきである」と。

■10/14 POLITICO の記事


元海軍特殊部隊員が、トランプのリツイートを批判。
彼は、オバマ政権時に、アフガニスタンでビン・ラディンを殺害する作戦を実行したシールズの隊員だった人。実際にビン・ラディンを撃った人物だ。

自分が殺害した相手が、「実は影武者だったので、あの作戦は失敗だった」という話を、トランプ大統領にリツイートで広められては心外であると。記事で言っている。

(でも実は、彼はトランプ支持者らしい・・・)
このことは、米国では、トランプのいつもの暴言であり、よく考えないで気楽にリツイートしている失敗なのだという見方が、一般的である。

しかし、何故トランプは、これをリツイートしたのか?その背景は?

トランプは、大統領就任前から、米政界とビン・ラディンの関係に疑いを持っていたからだ。
米政界とビン・ラディンには以前から深い関係があった。
ここに大きな疑いを持っていたのが、トランプであり、またトム・フィットン氏である。

トム・フィットン氏は、Judicial Watchというワシントンにある圧力団体の代表。ここは、司法を監視する団体である。米国では、「そもそも政府は国民を騙して、隠すものなので、それを監視する必要がある」という考えがある。政府を監視する、特に法律面を監視するという団体である。ここはすごく力を持っている団体で、実際に今、オバマゲートに関してFBIと法務省を訴えている。訴訟を起こしているのだ。
そして、トム・フィットン氏とトランプ大統領は近い関係にある。


■2007年6月 Judicial Watch によるリリース


ビン・ラディンは、おそらく9.11の直後に米国を脱出した。

これを、事実として発表している。ビン・ラディンは9.11の時に米国内にいた。
まず大前提として、オサマ・ビン・ラディンはサウジアラビア人である。

アフガン人やイラク人やイラン人のイメージがあるが、そうではなく、サウジアラビア人である。
9.11が起きた時、オサマ・ビン・ラディンと家族仲間20数人は、米国内にいた。
ビン・ラディン一族は、その数日後にプライベートジェットで米国を脱出している。この時は、
全航空機は「飛行禁止命令」で飛行出来ないにもかかわらずだ。


それは何故か?
サウジアラビアとブッシュ家は親密な関係にあって、サウジアラビア人だけが特別待遇を受けていたのだ。
ブッシュ大統領(ブッシュ・ジュニア)の要望で、飛行機が彼らを迎えに行き、国外に護送した。という事実が、政府の内部資料で後でわかったのだ。
サウジアラビアとブッシュ家が親密な関係であるのは、石油利権である。

これは長年の関係であり、かなり親密である。


このことをトランプが、公の場で指摘したことがあった。
それは、2015年12月の「共和党大統領候補討論会」だ。


前回の大統領選が2016年であるが、その前年(2015年)に共和党内で行われた、大統領選挙出馬をめぐる予備選挙においてだ。共和党内で大統領候補として名乗りを上げた人たちによるテレビ討論会である。
この時に、最も勝つ可能性が高いと言われたのが、ブッシュ大統領の弟(当時フロリダ州の州知事だった)ジェフ・ブッシュである。
この討論会で、ジェフ・ブッシュが驚くようなことをトランプが言っている。
「ビン・ラディンの家族は、事前にこの事件が起こることを知っていたのに、ブッシュは手早く一族を国外へ護送した。これは、事実として明確になっている。これは一体どういうことなのだ。」とジェフを攻めている。


9.11の犯人は19人。その多くはサウジアラビア人である。
米国は、本来ならばサウジを攻撃するべきなのに、アフガニスタン・イラクを攻撃した。

これはどういうことなのか?
オサマ・ビン・ラディンの父親は、一代で巨大企業を築いた人物である。
「サウジ・ビンラディン・グループ」SBG。サウジ最大手の建設企業(民間企業)である。世界トップ100にも入る企業だ。そして、サウジ王族と密接な関係を持つ。
この会社とブッシュ家は親しくなり、ブッシュ家とビン・ラディン家はビジネスパートナーとなっていたのだ。
このような流れがあるので、ビン・ラディンの一族を手厚く国外に送り届けて、更にその直後にブッシュ政権は、サウジアラビアと数十億ドルの(サウジへの)軍事設備契約をした。

ビジネスパートナーとして、9.11の後も遂行していたことが分かる。

政府の資料を公開させたことによって、今まで"陰謀論"とされていたものが事実となった。

これをやったのが、トム・フィットン氏なのだ。
あの"全く筋が通らないイラク戦争"をやったのがブッシュ政権。

それには、民主党も共和党もみんな賛成していた。イラク戦争に賛成した政治家たちは、ブッシュと同様"共犯"であるとも言える。その中に当然、ヒラリーもバイデンもいるのだ。
これらに対して、もともと根本的に反対していたのがトランプである。

このような背景もあって、リツイートしたのだと思われる。

 

「9.11の真相」に関しても、これから更に深い部分を暴露していく計画なのだろうか?

(※9.11の真実をご存知の方も多いと思いますが、全てを暴露して欲しいですね!)

 

【参考動画】 タウンホール

Donald Trump Town Hall With Voters | Election 2020 | NBC