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その売価設定の仕方で大丈夫?「利掛主義」と「値入主義」の違い

皆さんは、ある商品の「売価」を決めるときに、どういう考え方で
値決めしていますか?

売価の決め方には、大きく分けて2つの考え方があります。

それが、「利掛主義」と「値入主義」です。

まず、2つの考え方の違いについて、ご説明します。


1.利掛主義とは?

  ⇒ 「原価の何%を売価に乗せるか」という考え方

 例:原価450円で仕入れた商品だから原価の10%の荒利益高が欲しい
   ⇒このときの売価:450円×1.1=495円

つまり、「400円と500円で仕入たから、それぞれ10%づつのせとこう」
という考え方ですね。(この場合の売価は440円と550円)


2.値入主義とは?

  ⇒ 「売価の何%を荒利益にするか」という考え方

 例:競合を考えて売価500円(原価450円)で販売する
⇒このときの荒利益率:50円÷500円=10%

 
それでは、売価を決めるときに、どっちの考え方を取るべきなのでしょうか?

なんとなく、察しがつくと思うのですが、答えは「値入主義」です。

では、なぜ、利掛主義はダメなのでしょうか?

私は、以下の3つの理由があると考えています。
   
①利掛率を中心に売価を決めるから、結果として、売価が品目数と同じほど増える。

 例えば、すべての商品の価格設定を原価の10%にすると設定してみてください。
 品質や大きさなど、ほとんど同じように見える商品を原価が違うというだけで、異なる売価設定にしてよいのでしょうか?
 お客さまの立場に立ったとき、売価の種類がが沢山あるというのは、とっても分かりにくいことですよね。


②根本的に、売価と原価は無関係。「安さ」と店側の荒利益率は、関係ない。

 つまり、自分たちが、「原価に10%しかのせていない」と思っていても、他店がそれよりも安い売価設定をすれば、お客さまは我社では買いません。
 お客さまにとって、我々がこの商品をいくらで仕入れたかなんて関係がないのです。


③利掛率では、思い切って高率を適用したつもりでも、結果として荒利益率は案外低く、
 利掛率から荒利益率へストレートにカンが働くことは至難の業である。



結局のところ、利掛主義は、「原価」を前提に考えてしまうので、大事な「お客さま」の視点が抜け落ちてしまい問題があるということになります。

売価設定は、とっても難しい問題ですが、是非、これらの考え方を参考にしていただければと思います。

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