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岐阜のはずれに家を建てる

岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。

このところ家づくり関連のイベント続きで、慌ただしい毎日を送っています。

先日、ついに住宅ローンの申し込みをしてきました(事前審査はかなり前に済ませていました)。


住宅ローン金利の種類には、大きく分けて変動金利型、固定金利期間選択型、全期間固定金利型などがありますが、わが家は、とある金融機関の超長期固定金利、いわゆる35年固定金利を選びました。

選ぶまでの間には、3社ほどの金融機関で話を聞いて、最後まで変動金利と35年固定金利とで迷いました(いわゆる3年固定や10年固定は最初からあまり考えていませんでした)。

わが家の借入金額を元に、変動金利と35年固定金利を比較すると、仮に変動金利の利率が全く上下しないまま35年間かけて返済した場合で、両者の差額は総額で250万円以上、毎月だと約6千円になります。

実際には35年かけて返済する気はなく、期間はそれなりに短縮する予定なので、この差額はもう少し小さくなるのですが、それでも変動金利の負担の方が随分軽いことに変わりはありません。



変動金利は過去8年以上にわたって上下しておらず、空前の低利率と言われて久しいことは、みなさんご存知かと思います(上の画像は金融機関からいただいたものを転載しています)。

今後35年(又は自分の返済予定期間)、この状況が続くと思えるかどうかが、僕も含めた一般の人が変動金利を選ぶかどうかの基準になると思いますが、その金利で借りたことが正解だったかどうかは、住宅ローンを完済した時にならないと評価しようがありません。

未来のことは誰にもわからないからです。


経済に明るい人ならば、社会情勢や経験則に基づいて予測を立てることができるのかも知れませんが、僕は素人なので無理だとわかっています。

しかし、未来のことはわからなくても、自分の選択次第で、返済すべき住宅ローンの総額を決めることはできます。

上に述べたとおり、確かに変動金利と35年固定金利の差額は大きいですが、僕は、その差額を損失と捉えるのではなく、むしろ「金利上昇リスクに対抗するための保険料」と位置付けることにしました。

毎月数千円の差額(保険料)を支払って、将来増える(発生する)かも知れない利息(危険)に備えていると思えば、わりと前向きにその差額を受け入れることができました。

変動金利がこのまま何十年も横ばいで推移していって、結果的に返済の差額が埋まらなかったとしても、最初から掛け捨ての保険料のつもりであれば、心理的なダメージは小さくて済むと思ったからです。

もちろん、掛け捨てだからと許容できる程度の差額であることが前提です。

どの金利にするか迷って決められない時は、結局「もしかしたら損をするかも知れない」という不安があるからこそ、自身の選択にもストレスを感じているのであって、その選択に前向きな理由付けさえしてやれば、少なくともストレスくらいは軽減できるのではないかと思います。

それに、正しいかどうかは知りませんが、なんとなく景気が良くなると住宅ローン金利も上昇するようなイメージがあるため、35年固定金利であれば、景気が良くなったら素直にそれを喜べそうな気がするからというのもありました。


詰まるところ、どうやっても未来のことはわかりませんし、これで差額が減るわけでもないのですが、せめて気持ちだけでも前向きにして、何も考えずにがんばって働ける環境を作ろうというだけのことです。

なお、僕は35年固定金利を選びましたが、金利に対する考え方は人それぞれですし、細かい条件や前向きな気持ちになれるかどうかは個人差があるため、この記事に書かれていることが全ての人に当てはまるわけではないことは、ご了承ください。