月末で忙しくてなかなか書けず、もう1週間も前の話になってしまいましたが、『新・午前十時の映画祭』で観ました。
恥ずかしながら、この作品をスクリーンで観るのは初めて。いや、一度は映画館の大画面で観ておかなければならない映画でしょう、これは。
(厳密に言えば、70ミリ・プリントで観なければ意味ないんですけどね)
これだけの名作ですから、今さらあーあこーだ書くことはありません。しかし、個人的などーでもいい感想をチョコチョコッと書いておきます。
上映が始まって、まずは真っ暗な場内に序曲が流れます(当時の大作ではおなじみ)。もう何十回もサントラCDで聴いてる曲なのに、イントロの打楽器による「ダダダダンダガダン!」が鳴り響いた途端、全身に鳥肌が…。やっぱり、これは映画館で「体感」する映画なんだと改めて実感。スマホじあ味わえないよ、この感覚は。
オープニング・タイトルで、脚本のところにマイケル・ウィルソンの名前が出てきたので一瞬「あれ?」と思いました。ウィルソンは、当時、赤狩りの影響でクレジットから名前を外されていたという話は聞いていたのですが、『戦場にかける橋』でも名前がクレジットに加えられたのはつい最近の復元作業の時だと記憶していました。
今回上映された『ロレンス』は1988年の復元作業の時のものだと思っていたのですが、その時はまだ彼の名前は復活していなかったはずなので、不思議に思いました。最後に流れた復元版のクレジットで、実は昨年にも復元作業が行なわれていたことを初めて知りました(製作50周年ですね)。その時にウィルソンの名前が加えられたんですね。
あとは、とにかく圧倒されっぱなし。画面が壮大で美しいだけでなく、いろいろな意味で緻密に作られている作品であることを改めて感じました。
ところで、これだけの長編(4時間弱)ですから途中でインターミッション(休憩)が入るのですが、そこにたどり着くまで2時間20分近くかかるんですね。前の方の席で観ていたおっさんが途中で外に出て「こら休憩は無かたい!」とわめいていたのが廊下から聞こえてきましたが、その2分後に休憩が(笑)。昔、レーザーディスク(苦笑)で見たから、休憩が入る場所を覚えていて助かりました。