TOHOシネマズ光の森で開催されている『午前十時の映画祭』、今週は大物中の大物の登場です。


この作品は、やはり一度は映画館の大スクリーンで観ておかなければ、と思い、観てきました。

まあ、これだけ有名な作品なので、今さら感想は書きません(苦笑)。
とりあえず、雑感は書きますが。

雑感その1。
スカーレットの生き様って、ハタから見てる分にはドラマティックで面白いんだけど、リアルではあんまり付き合いたくないタイプだなあ、私は。
自分の気まぐれで周囲を振り回すわ、結婚すれば相手は(レット以外は)早死にするわ…。
まあ、リアルにいても私はハナから相手にされないでしょうけどね(笑)。

雑感その2.
よく考えたら、この映画って独立プロデューサーであるデヴィッド・O・セルズニックによるインディウペンデント作品なんですよね。

で、セルズニックはこの映画の後も、基本インディーズで映画を製作・公開していくわけですが、それらの作品には、この作品を思わせる設定や場面がいくつも出てきます。やはりこの映画の成功が忘れられなかったんでしょうね(当然でしょうけど)。

あからさまに「西部劇版『風と-』」を狙った『白昼の決闘』はもちろんです。ヒロインのパールは、荒くれ者と紳士の2人の男の間で揺れ動いたり、ほとんど愛していない男と衝動的に結婚したり(しかもご丁寧に、その相手は瞬殺)と、(行動面では)かなりスカーレット的。しかも淫乱という、さらにリアルで付き合うには面倒な人。あと、舞踏会のシーンはお約束状態ですね。

遺作となった『武器よさらば』でも、タイトル文字を画面いっぱいに映し出して、それを横方向にスクロールさせるという、まんま『風と-』なオープニング。牧師か神父(どっちだったかな)が戦場の病院で祈りを唱えているところに砲弾が…という似たようなシーンが『風と-』にもあったのを、今回再見して気がつきました。

これらの作品は、いずれもヒロインに扮していたのがセルズニックの愛妻ジェニファー・ジョーンズだったという、また別の「セルズニックのこだわり」がありましたね。

あと、『風と-』同様、セルズニックが口出ししまくって、監督が交代していること。ノンクレジットの人も含めて、最低でも3人ぐらいは監督がいる。『武器よ-』の2人は少ない方です。



…と、ここまでは映画自体にまつわる話。
最後に、どうしても腹に据えかねたことを。

お客さんの層はやはり結構高めだったのですが、私の隣と後ろの列に座っていたおばさん集団がうるさくて、ちょっと集中できませんでした。
特に後ろの列。最初に1人が映画上映開始後に入場してきて、さらに遅れてきた連れを「こっちよー!」と大声で呼ぶ。
後半、スカーレットとレットの娘がポニーに乗っていると、「この娘は馬から落ちて死ぬでしょうが?」と、これまたフルボリュームで連れに語りかける。

お前ら、風と共に去ってしまえ!(ベタ)