数年前、発売されたのとほぼ同時に買った『黒澤明vsハリウッド』。実家の引越しの時に行方不明になっていたのですが、ようやく見つけ出して読み続けております。


太平洋戦争の直接的な発端となった、日本軍による真珠湾攻撃。そこに至るまでの過程を日米両側から史実に忠実に描いた、日米合作の超大作映画『トラ・トラ・トラ!』。それぞれの国のシーンをそれぞれの国のスタッフ・キャストで撮影し、それを1本の映画にまとめるという難作業によって生まれた映画ですが、その日本側シークエンスの監督を、当初あの黒澤明が務めていたというのは有名な話ですが、表向きは「病気が原因」となっている彼の降板の真相は、映画が公開されてから40年経った現在でも謎に包まれています。そこに迫ったのが、この本です。


これ以上の詳しい話はかなり長くて面倒臭くなるので止めておいて、読み進めていくうちに「おっ」と思ったことを書かせて頂きます。今から20年ほど前、大学4年の時にアメリカへ行き、ハリウッドにある映画関連専門の本屋で、『トラ・トラ・トラ!』のシナリオ(全部英語)を見つけ、即買いしてきました。表紙の執筆者名の中に黒澤の名前があったこと、中を読むと完成した作品には存在しないシーンが多数載っていたことなどから、かなり初期(もちろん、黒澤降板前)の段階ののものであることは推察できました。


で、今回、この本を読んでいて、まさにそのシナリオのことを書いてある部分に行き当たったのです。表紙に書かれていた但し書きや内容の構成など、書かれている特徴がまさに私がアメリカで買ってきたそのシナリオとピッタリ。ちょっと感動しました。


ただ、そのシナリオ、やはり実家の引越しの時に、あろうことかうちの母が間違って捨てたらしいのです。この本を読んでいるうちにそのことを思い出し、またハラが立ってきました(恥)。


<『黒澤明vsハリウッド』 田草川弘著>

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<5月21日発売 『トラ・トラ・トラ!』完全版ブルーレイ>

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<『トラ・トラ・トラ!』DVD>
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