MRT代表のブログ
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緊急事態

 もう先週のことになりますが、朝の5時に当社の敏腕スタッフから、「明日突然のキャンセルが入って検診に行く先生がいません!」と言う電話がかかってきました。当社のシステムはこのようなときにこそその有用性を発揮するので、「ともかく会員の先生方にメールを出して、応募をまとう。どうにもならなければ俺が行くよ。」となりました。

するとメール後30分で代わりの先生からアプライがあったのですが(流石MRTのシステム!-笑)、今度はなかなかその先生と連絡が取れません。「しょうがない」と言うことで結局私がいくことになりました。実のところ私はその日、数日前に歯の詰め物がとれてしまっていて、そこを直すために午後から歯医者の予約がありました。歯医者と言うのはいつでも明日にしようと思えばできるものですが、そうはいっても奥歯ががら空きなのは日々なかなかつらくて、「アプライした代わりの先生、何とか来てくれないものかな・・・」と神に祈りつつの診療開始となりました。

第一検診会場の検診が何事もなく終了し、第二検診会場に移動することとなりましたが、相変わらずアプライした先生との連絡は取れません。「こりゃあと一週間奥歯は我慢するしかないな・・・」とあきらめかけた矢先、検診業者さんの携帯が鳴りました。耳をそばだてて聞いていると「え?第一会場に先生が来たって?いや、先生今いるよ???」との会話。思わず「良いんです、良いんです!その方、これから僕と代わって下さる先生です!どうぞ第二会場に来るようにお伝えください!」と叫んでしまいました。

どうやら代わりの先生も「一刻も早く駆けつけよう」と現地に向かってくださっていたことが連絡が取れなかった理由のようで、第二会場からは無事交代となり、私は予定通り歯医者に行き、その日の夕食を美味しく頂くことができました。

MRT創業時は頻繁にあったこんな出来事も多くの方々が会員になってくださったおかげで最近はめっきり減ったのですが、それでもあるときはある、と言う一日でした。人生いつになってもなかなか楽はできないものですが、同時にMRTの有用性も身を持って実感されました(笑)。今後ともMRTをどうぞよろしくお願いいたします。

保険考

医療業界は、保険と深い縁があります。当社でも医師賠償責任保険を扱っていますし、臨床の舞台に立てば、死亡保険、がん保険の診断書を書く機会は多々あります。

そんなありふれた保険ですが、ふと考えると、「本当に必要かい?」と思わないでもありません(当社提供の医師賠償保険は当然必要ですが―笑)。

パチンコ屋さんの立派な建物を見て、「パチンコ屋がこんなに儲かっているんだからパチンコで儲けられる訳はないわな」と思うのと同じ理屈で、仕事で保険屋さんと打ち合わせをするとたいてい、高そうなスーツを着てこられるので、「保険屋さんがあんなに儲かっている以上、基本的には保険は損なんだわな(苦笑)」と思うわけです。

もちろん保険は、「めったには起こらないけれど、起こってしまったらいきなり5000万円とか1億円とかという、個人では到底払えない請求書を突きつけらる」事態に備えるものですから、その部分に関しては、「払う額の平均値より支払われる額の平均値が低く、平均として割に合わないとしても、買う価値があるもの」に相当します(当社提供の医師賠償保険が正にこれに当たります!)。

しかしたとえば「死」のように「絶対に発生する」上に「相当程度発生する時期を予想でき(日本人のかなりの人が、平均寿命やや上ぐらいまでは生きます)」、「発生時にそれほど大きな請求書を突きつけられる訳でもない」ものに対して保険をかけるのは、正直あまり割に合わないのではないかなと、思います(もちろんそんなことは先刻承知で、基本的には「突然の死」に対して生命保険を掛けているのかもしれませんが)。

また逆に、当社の「医師賠償責任保険」のように個人にとっては大変有用なものではあっても、アメリカのように医師が保険に入っていることを前提に医療訴訟において安易で高額な損害賠償の判決がなされ(原因が保険のせいかどうかはわかりませんが、日本でも昨今医療過誤訴訟において安易に医師に高額な賠償を求める判決が散見されます)、それが保険代金を高沸させて医療そのものの継続を難しくするのでは、「医療過誤に対して、医師個人が保険で備えるというあり方は本当に医療システム全体にとってプラスなのか?」と言う疑問は生じてきます。

医療過誤が「個人の責任で極めてまれに生じる事故」であった時代から、「どの医師にも、それなりの確率で生じる事態」に移りつつある現在、医療制度の全体でこの「事態」に備え、その損害をカバーする制度の創設が、必要なのかもしれません。

そんなこんなで保険については割に合いそうなものについても合わなそうなものについても、いろいろ考えずにはおれないのですが、何はともあれ、当社の医師賠償責任保険は、MRT会員の医師グループで形成する「医療情報研究クラブ」を通して団体契約で申し込むために、団体割引が適用されて個人で申し込む場合の20%OFFと大変お得な上に、いざと言うときには東京海上火災えりすぐりの辣腕担当者(弁護士含む)が迅速に対応してくれる大変優れた保険です。ぜひご加入のご検討をよろしくお願いいたします。

モンスター

最近「モンスター○○」が話題です。我々のような紹介業は基本的にはあっちの立場とこっちの立場をつなぐところにいるので、両方の立場の「モンスター」に遭遇します。

先ずは今流行の「モンスターペイシェント」ですが、これは先ずもって私自身が、医師として遭遇したことがあります。ある病院での当直のコマが埋まらず私自身が当直していた時のことですが(まあ私の立場なんて、そんなものです-苦笑)、「花粉症で鼻が詰まって眠れない」((私の心の声-そんなことで救急外来にくるな!))と言う患者さんが、なんと、「30分も待たせるとは何事か!」と窓口で怒られた上に((先客(先患者)があるんだから仕方ないだろ!))、私がついつい「出来る限り日中にお願いしますね」と言ったら、「こっちは患者なんだよ!医者だからってなに威張ってやがるんだ(ちょっと台詞は不正確ですが)!」((こっちは医者なんだよ!患者だからって何威張っていやがるんだ!))と切れられた事があります。

これくらい分かりやすい例というのはそうあるものではありませんが、診察した医師と患者さんのトラブルが医療機関を通じて紹介元である当社に持ち込まれることは、割とあります。こういった場合真実は「藪の中」ですから、どちらが行き過ぎているのかはなかなか分からないのですが、「もしかしてこれは患者さんの方が理不尽なのかもしれないな・・・」と思うことも少なくありません。

一方で、こんな事を書くと当社を利用してくださっている医師の方々に怒られてしまいそうですが、「モンスタードクター」と言えなくもなさそうな方も、いなくもなさそうです(立場上、歯切れは悪いです-苦笑)。

詳述はしませんが、先述のような医師と患者さん間のトラブルで、「どうもこりゃ、医師の方が無茶をやったんじゃないかな・・・」と思われる例は、「患者さんが・・・」と思う例と同様にあります。

又これは当社特有の事情なのでしょうが、各々の立場の方に対して、「いや・・・そこまでの要求を次々と突きつけられましても・・・」と、思わないでもない事もなくもありません(相変わらず歯切れは悪いです-苦笑)。

こんな風にかきますと、「他人をモンスターと決めつけるおまえは何様だ!」と言われそうなのですが、まさにこの点にこそ、この問題の本質があるように思います。

ある立場から「モンスター」と思える行動を取る方も、他のほとんどの場面では、常識ある社会人として日々を送っています(だからこそ一般社会で遭遇してびっくりするわけですから)。先述した「モンスターペイシェント」の方は立派なサラリーマンでしたし、当社にご登録のドクターはどなたも大変立派な方々です(これは歯切れよく言えます-笑)。私自身こんな事を偉そうに書いていますが、いらいらしてマックのお姉さんにひどい対応をしてしまう事もあったりして、自分で気がつかないだけで、実は結構なモンスターぶりを発揮しているのだと思います。

結局の所この問題は、「権利を主張できる立場(多くの場合これは、「サービスを受ける立場」になります)」の人が、限度を超えたり、常識的に許容できない態様で権利を主張することが、病院に限らず、一般に社会全体に蔓延しだしていると言うことなのだと思います。

「社会全体」と言うことになると明らかに一企業の一経営者の対処できる範疇を超えてしまうのですが、かといってこれは「政治」とか「お上」とが出てくることで解決する問題でもなくて、結局はそのまま「社会全体=その場の個々人」が解決するしかない問題のように思います。

自らがモンスターにならないように厳に注意しつつ、不幸にしてモンスターに遭遇したときには、たまたまモンスターになってしまった方に、自然に我に返る機会をさりげなく提供する、其れが、我々のような仲介会社がこの問題に対して果たすべき役割だろうと、私は思っています。