昔話その10 | yarimizu店長のひとり言

昔話その10

最悪の年も明け、97年は後輩が乗る事になったAE101レビノ(?)だが、某ファクトリーでのエンジンO/Hが遅れに遅れ、4月になってもまだ走れない状態でした。

やっとエンジンに火が入ったのがG/W明けで、丁度中山サーキットで走行会を企画していた事もあり、エンジンの慣らしと、97年のこのプロジェクトの目玉「Motec」コンピューターの調整に出かけたのでした。

「Motec」はノーマルのコンピューター信号を一切使用せず、細かい所までパソコンから調整出来るそれはホンと凄いコンピュータなのです。

まだ中央でもそんなに使われていないそんな大物を我々が使う様になるとは!走行会に参加しているメンバーも雑誌の中だけでしか見た事なかった”ブツ”に興味深々でした。

それでも、あのカーブとカーブを繋ぎ合わした様な中山サーキットで、ギアの繋がりでのトルク変動や回転上昇スピードをデーターを打ちかえる度に、報告するのはホンと骨が折れました。

例・・・「2速7800回転で排気温度は○○℃!3速にシフトアップしてからの回転の上昇は鈍い!その時排気温度は○○℃に低下・・・」等、あの頃は記憶もまだまだ冴えてたんですねぇ~

でもやってる本人は、ちょっとしたテストドライバー気取りで、「ワークスのテストってこんな感じなのかなぁ?」とチラッと思った記憶があります。(;^_^A

それでも何とか形になって来たので、6月にデビューする後輩にバトンを渡したのでした。