私の働く病棟(外来)は癌患者さんが
治療の点滴(化学療法)を受けに来る病棟です。
もちろん、化学療法の他にも輸血や
輸液なども治療の一環として施行します。

時折、悲しい知らせが病棟に訪れることが
半分以上です。
先週 27歳の若い女性、チェルシーが
亡くなったと同僚に聞きました。
ステージ4の乳がんでした。
人生これからというこの若さで、
この病気の告知をうけ闘った
チェルシー。
告知からわずか1年2か月でした。
乳がんの中でも一番治療が難しい
stage 4, triple negative breast cancer
でした。

とっても優しい、SWEETな女性。
一人の人間として、私が同じ立場にいたら
こんなに他人に優しく、
気遣いできるだろうか
と考ます。
子供を持ったので、チェルシーの
ご両親が経験したこの一年と2か月の
事を思うと胸が張り裂けそうです。

3週間前に同僚とお見舞いに
行ってきました。
ずっと行くのを躊躇してて、
何か変なことを
感じさせてしまうのでは
ないかとか、いろいろ考えたけど
後悔したくないので
会いに行きました。
頑張ってました。でももう彼女の
笑顔はもう無くて、
泣きそうになったので10分後
退出してしまった。
申訳なかったけれど、彼女の前では
泣けないので
でました。
ご両親が「生き地獄よ」と言っていたことは
忘れられません。
親として代わってあげたくても、
なにもできないという
虚しさ。

小さなことで文句を言ってる自分。
毎日、普通に呼吸ができて、
体に痛いところが
なくて、御飯がおいしく食べられて、
自分でトイレにいけるし
お風呂にも入れる。体の向きも変えられる。

毎日をありがたく生きよう。
また、文句を言う日もあると思う。
でも、またこの気持を忘れないように、ブログに
書いておこう。

ありがとう、チェルシー。妖精のような透き通ったファイター。
ゆっくり休んでくださいね。