93歳になった母

施設に入って2年3ヶ月


最近は、調子に波があるようです。

ずうっと寝ていて殆ど話せない時が続くと

(体力落ちてきているのかな…)

と不安になります。遠くにいる弟に連絡しておこうかな…と悩みます。

見えないだけに余計な心配をさせてしまったり、無理をして会いに来たりさせては…と。


「寝ている方がらくなの?」ときくと

「大丈夫…なまくら病なの…」と小さな声で言います。

「仕方がないね。痛いところがないならラクにしているのが1番だからそのまま横になっている方がいいよ…」と言いつつも、ちょっと無理をしてでも体を縦にすると段々表情が、変わってくるのがわかるので、どっちが良いのかな…とわからなくなってしまいます。


先日、体調が悪く4〜5日毎日施設に顔を見に行っていた時のある朝、兄たちに連絡していたので心配になって兄夫婦がすでに来ていました。


ここ数日、殆ど会話もせずにずっと寝ていました。

「今日は、大丈夫だから早く帰って家の事しなさい。明日の朝、早く来てね…」と言っていた母が、その日の朝はベットに座っているではありませんか。


デイサービスの朝でした。


「元気になったのね…デイサービス休まなければならないかと思って来たんだけれど…行けそう?」


「……」だまっています。


デイサービスに、行くとお風呂も入れるし、1人で部屋で寝ているより、他の人の目があるので安心かもしれない…と兄夫婦と話し合い一応デイサービスに参加する運びとなりました。


私は、デイサービスのお迎えまで30分もあったので、少し緊張して座っている母に気付き

「デイサービスに行ったら、なかなか横になれないので、ギリギリまで横になっていたら?」と言うとホッとした様にベットに倒れ込む母でした。


そろそろ行く準備をしなければなりません。


スタッフと家族として話もあるようなので私は、先に出ることにしました。


母は靴下を自分で履けるか義姉にチェックされ、一生懸命自分で履いていました。

私ならいる時しか手伝ってあげられないから…と言って手を貸してしまいます。


タイプが全く違って、義姉は自分のペースで進めるタイプなので、聞いたとしても返事をする間もなく、返事を待つまでもなくテキパキとデイサービスに参加ありきで事を運びます。


私は、真逆で「無理しなくていいよ。自分で行きたくないのならおやすみしてもいいよ…」と言って見守ります。


90を過ぎたら、自分の人生なのだから、我儘になってもいいと思うのです。

車椅子から半分落ちかけているようにうなだれて目を閉じて座っている方を見かけました。

デイサービスは、半日ならいいけれど、1日過ごすのは絶対嫌だ…と言う方の声もききました。

だから無理すること無く、ラクに過ごせるのが1番だと思い、母には

「周囲の人のためではなく自分の為なのだから、母自身が決めたらいいよ」


頑張らなくていい…楽しく思える事はしても疲れる事はしなくてもいい…

栄養は、大事だと言うけれど美味しいと思う物、食べたいと思う物を食べるのでいい

他人に気を遣わなくてもいい…でも有り難うの感謝は忘れずに。

自分の体に無理して体力を付けなくてもいい…

でも、トイレにだけは自分でいきたいと思うのなら維持するためのちょっとした運動は大事でしょう。


こんな考えですから私の対応は、母には心地よいかもしれませんが、段々体力も加速度的に落ちていくかもしれません。


私が先に施設に行っていたら母はベットに横になっていたのでしょう。そして、デイサービスも休んだかもしれません。しかしその朝は兄夫婦が先に施設に行っていたので、母はしっかり起き上がって座っていました。

これも大事な刺激になっている事は間違いないのです。


どっちが、よいのかな…と思いつつ、どちらとも言えず、私はやはり兄夫婦に任せた方が良いと思い先に帰りました。(母よ、これも愛の鞭!と思って頑張れ!)


母は、いつも周りの人に迷惑をかけないように…と気を遣います。

お掃除に来たら随分前から足を上げ、足元を掃除するまで待っているようなタイプです。凄い腹筋だね😅と笑いました。

必ず「有り難う」と言っています。

おやつを持って行くと必ず半分こ。私が座るまで手を付けません。

「大丈夫…」が口癖の母

そんな母だから、余計に我儘になってほしい…と願うのです。


私、間違っていますか?


つい先日、体調が回復した時に、オセロを誘ってみたらちゃんとできました。私のミスを指摘もする程、頭も冴え、久し振りにコーヒーも飲んで楽しい時間でした。




しかし昨日は、また横になったままでした。


母の好きな藤色の指編みネックレスを、作って見ました。







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