手間をかける
このことばへのポジティブなイメージもネガティブなイメージも持っていて、どちらに傾くかはこの言葉が発される状況と相手次第であることがこれまでの経験で把握できたので近々学会で発表予定。
と、いうのはもちろん冗談ですが。

私が仕事を行う上で肝に命じているのは
私以外の人が検索しても辿り着く状態、という目線。
「あなたがいないと仕事が回らない」というのは言われた方は一見心地良いが組織的に考えると「仕事の私物化」だ。口すっぱく新人時代にそれを言われていたので「必要な時に必要な人が取り出せる」様な管理を心がけているのだ。
なの流れを読みながら情報を整えていくことは本当に楽しい。
またメイルであれば、タイトル自体を1行目と考えて端的に伝える様にする。
チリツモ貯金は性に合わないのに仕事となるとチリツモを積極的に取り入れます。
仕事大好き。

さて、そんな私の周りに、とても思いきったやり方で仕事をする人がいる。
メリハリが半端なく、熱中すると時間も休日も厭わず、多忙に陥るや否やかなりのものを他の方に投げることが出来、一方で隣で多忙な人がいようと自分の範囲外と見做すやケータイゲームを続け、トラブルにめっぽう強い肝っ玉の持ち主。
私は密かにその豪胆さに嫉妬をしていた。

「よくそんなに手間かけられるね、私には無理。」
私はよくその人に言われていた。その言葉の中に純粋な感嘆が含まれていることも嫌味ではないこともこれまでの関係から十分に理解してはいたのだけれど、コツコツと日常を重ねる継続よりもピンチの時の方が人目を引いて称賛されるのは世の常である。
ゆえに、そんな風に言われるとモヤモヤしていた。

ある日
仕事仲間の一人が「レギュラーで強いね」と言ってきた。少し意味がわからなかったので曖昧に微笑んでいたら「レギュラーあってこそのイレギュラーだよね」と付け加えた。
その場はそれで終わったのだけれど帰り道、電車の中でハッと気がついた!
もしかしたらあの人は私が「ピンチに強い」人についてのささやかな反発心を読み取っていたのかもしれない。そして職場の雰囲気の為、目をそらすよう促してくれたのかもしれない。
Thanks, my colleague!!

そういえば、昔TVの野球解説で誰かが言ってた。
「ダイビングキャッチって見てる方はスゲーってなるけど、そのうちのいくつかは初動が遅れたゆえの行動ですからね。」

ちなみに読売巨人軍の長嶋茂雄さんは十分余裕で間に合う時も球場を盛り上げる為にワザと出足を遅らせてダイビングキャッチをしたという。
それが本当だとしたら、 さすがミスター!!