車の精度があがったのか、交通整備の賜物か、
日本の年間交通事故者数は、
5千人を割った。
それに対して、
日本の年間自殺者数は3万人を超えた。
単純計算でも、一日80人以上が
自ら命を絶っている。
世界的にみても非常に高い、
とくに先進国の中ではダントツだ。
「日本はどうなってるんだ」
うちの会社の社長は、
よくそう嘆いている。
じゃあ、
病気で死ぬ人はどれくらいいるん
だろう。
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パパが最初の癌の宣告を受けたのは
もう2年ほど前だろうか。
腫瘍ができた箇所に問題があり、
手術をしても、同じ箇所に再発したら次は危ないと言われていた。
手術は成功し、退院したあとも通常の生活を続けた。
食も細くなり、小さな腫瘍はちょこちょこと見つかったが、
早い段階での発見で大事にはいたらなかった。
1ヶ月前には、
長女である姉の結婚式で
立派にエスコートをやり遂げた。
普段は無口で、あまり感情を表にださない父だったが、
よほど楽しみにしていたらしく
エスコートの練習も率先してしていたらしい。
普段はカメラから逃げるようにしていた写真も、
この日はカメラに照れたような小さな笑顔を向けた。
今年は年明けに祖母がなくなり、
震災に大雪、豪雨と、
始まりから本当に大変な一年だった。
姉の結婚式を終えて、
「この慶事で一年が締めくくれれば」と誰もが考えていたと思う。
しかし、悪いことはまた続く。
結婚式からたった一ヶ月。
ここまで悪化するなんて誰が思っただろう。
10月の末からほとんどごはんが食べれなくなり、
11月のはじめ、
あともって一年だといわれた。
そして中旬。
もって今月中といわれた。
本当にどんどん悪化していった。
薬で意識が朦朧とし、
薬がきれると声を出しながらつらそうな息を吐く。
姉につづいて
やっと結婚の許しをもらって、
顔合わせや写真撮影の準備もしていたが、どうやら間に合わなそうです。
それでも明日、
婚姻届をだしにいきます。
パパとママの入籍日と同じ日です。
私のエスコートはできそうにないけど、
嬉しそうなパパが見れてよかったよ。
親戚のおばさんの
「いい人のところに嫁にいくがね」
とうなげかけに、
酸素マスクをつけながら、
大きく頷いてくれた姿を忘れない。
ありがとう。
これからもよろしくね。

