『あなたに会いたい』って電話口で力の限り叫んでいたのに。
そしてその翌日には、数ヵ月ぶりに彼との会話が復活し、はっぴいえんどに向かって事は流れて行くと思ったのに…

彼女は突如、方向転換してしまった。
毎日、毎日、多くの電話とメールでアプローチしていた御坊っちゃまと付き合うことに決めたという。

彼の事は自分の眼中にないと強がり。
強く見せて、実際弱くて寂しい彼女は彼に『愛している』と言えないまま去る予定だ。
もっとも言わないから、フラれたことにも、成就出来なかったとも言わないで済むだろうって考えたのかもしれない。
実際仕事を辞しても彼のもとへ付いていくと宣言していたのに…

彼の心を取り戻しても、彼のすべてを得るには時間がかかる。
しかも、僕が妻子持ちであることが、これまたいけないと。
それより、言い沿う御坊っちゃまは直ぐ恋人として、精神面も、肉体面も満たしてくれるからなのだと。

誰も止めない。
自分の人生、自分で決めればいいのだ。
僕への報告なんか全くもって必要ない。

でも、心底愛するという気持ちよりも快楽と一時の寂しさの脱却を優先させたのは、どこか虚しささえ感じるのも事実だが、でもそれが君の答え。

もう見守る必要も手助けすることもないだろう。
君からの電話はもう着信出来ないよう設定してある。
なのに、昨夜も2回、僕のところへかけてきたんだろう。
僕の画面には着信ブロックがあったこと示す表示が出ていたもの。

君は、どんなカタチにせよ、心と身体の寄りどころを見つけたはずだ。
それは御坊っちゃまである、新しい彼なんだよ。
悲しみや喜びや悩みも全てそこにぶつけて寄り添っていければそれでいいじゃないか。
僕らの役割はもう終えたのだ。

今日の夜、彼女は新しい彼にその身を預ける。
決して、そして二度と彼や僕らのことは、そのひとかけらも思い出してはいけない。
君が決めたはっぴいえんどへの入口なのだから。

それが君の人生なのだから。
週末の夜

遅い時間に君からの連絡

最後の夜にしたいと思い

すべてを明らかにと意気込んだけど

未だに恨み辛みの言葉が端々に出てる

話しても伝わらないとさえ思い始め


君は何かあれば、すべてをかなぐり捨てて来てくれるアノ人がいいと言う

彼を忘れ、新しい恋を芽吹かせるならそれもいいだろう

となれば、君が彼や僕に係わることは、間違いなくマイナス

君とアノ人とのはっぴいえんどが見えるまで、僕はもう逢わないと、心に誓う

それが僕とのはっぴいえんど

君のはっぴいえんどを祈るだけ
彼との思いを断ち切るために。

彼の気をもう一度引くために。

スタンバイの友達とお出かけ。

静かな山の中腹で、七夕の日に二人で天の川。

まるで恋人同士のように見える二人。

でも、彼女の心の中はまだまだ彼のことが頭から離れない。

どうしたら?

そう、最後に彼女から「好き」とちゃんと言おうよ。

それが最後だっていいじゃ無いの。

スタンバイ君、それまでおとなしく見守っておくれ。頼むから。
気が進まない今日の集まり。
本当ははっぴいえんどを期待していたのに…

なのに、何故?
君たち二人の幸福を願って止まなかったのに。

ベタついた付き合いは大嫌いと言っていたのにそれは格好を付けた嘘。
本当はそれを望んでいたんだね。

彼の後ろ姿を追いかけ愛したその姿はひた向きと言う他ない。
彼にはそれが耐えられなかったんだよ。
彼だって、好きだったんだよ。
集まりの解散後君と歩いた道をなぞるように、振り返るように、僕に伝えてきたのだもの。

過去のこと。
って、君は言うけと。
じゃあ、何故僕に違うメール魔の人を彼と対比して話してくるの?
何故、他の女の子を紹介しようとしているの?

僕には君の心の中にある彼への気持ちがまだ切れていないことがわかるのさ。

やっぱり、君の中にはあの娘がとり付いているのかと改めて感じさせるんだ。

ずっと前 僕の前から去っていった君
あれからずっと 記憶の片隅に存在してきた君

もう会えないと思っていたけれど

Dream in  時々やってききた君は あの時のまま
Dream in  いつものように君   明るい眼差しで

あの日 消えるように 去っていったのに 何故?


最近 誰かに乗り移って僕を見ているかのよう
まるで 僕の不甲斐なさ 試すかのような君

もう会えないかと思っていたけれど
身近なところに あの子の出現は 昔と同じシチュエーション

こんなカタチもあるんだね  たぶん偶然そう感じるだけ
でも こんな現れ方って意図的にさえ感じてしまう僕

あの日 燃え尽きたように 消えていったのに 何故?

今、僕はこの生活の中で、あらためて君の存在を大きく感じた
たぶん いつか あの時のように 去っていくんだろうけど

でも

Dream in  君はまた、きっと、現れて 僕を諦めの表情で
Dream in  僕のことをパーンとたたく

きっとね

Dream in  Dream in  Dream in


2010.10 Word by GLAYMAN