小さい頃から
マンガが大好きなmqikaが
勝手におすすめマンガを紹介♡
今日は、松浦だるまさんの作品
累(かさね)
をご紹介させていただきます。
イブニング新人賞出身の新しき才能が『美醜』をテーマに描く衝撃作！！ 二目と見られぬ醜悪な容貌を持つ少女・累（かさね）。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。
この漫画、美しさをテーマに描かれてますが
同じようなテーマで出版されている漫画とは
正直、ひと味もふた味も違う魅力
に溢れた漫画です。
主人公は淵累（ふちかさね）という１人の少女
「伝説の女優」淵透世（ふちすけよ）を
母に持ってはいるものの
女優の娘とは思えないほど
醜悪な容姿を持っている累。
彼女の運命は生まれた時から狂っていた・・・
累の容姿は本当に醜く
少女マンガの主人公にありがちな
少しづつ可愛くなっていく
という事は一切ない漫画です。
本当に化け物と同じレベルの容姿をしていて
この事が原因で小学校でいじめにあっています。
小学校で演劇の発表会があり
ここで累はシンデレラに抜擢されます。
クラスのみんなからの推薦でなのですが
これは陰湿ないじめなんですね。
発表会の練習では教室から締め出され
仲間に入れてもらえず・・・
１人ぼっちで必死に練習する累。
演技で認めてもらえれば
みんなの自分を見る目が
少しは変わるかもしれない
と期待する気持ちと反対に観客から
「化け物！死ね！死ね！死ね！」
と浴びせられる罵声に
怯える気持ちが交錯します。
そんな辛い時、累は母の言葉を思い出します。
口紅を使いなさい
使い方は教えたはず・・・
あとはあなたの欲しいものに・・・
母のドレッサーの中から見つけた口紅
累はお守りとして口紅を持っていき
発表会に参加します。
しかし、舞台上の累は迫真の演技を見せ
お客さんの反応は素晴らしいものでした。
これを見て妬んだのが
いつも累をいじめている西沢イチカです。
彼女は累がこれをきっかけに
仕返ししてくるんじゃないかと怯え
仲間と一緒に累を舞台から
引きずり落とすのです。
それは「体調不良」という
嘘を累につかせること。
結局自分の醜い容姿のせいで
努力しても報われないという
絶望感を累は味わいます。
イチカは累を
保健室に連れていくという名目で
またもやいじめ始めます。
そんなイチカの顔をみて
うらやましい・・・
ほしい・・・
その顔が欲しい
累はイチカの顔が欲しいと渇望するのです。
そう思った累はイチカに
母の口紅をつけた口で口づけます・・・
すると、自分とイチカの顔が入れ替わるのです。
ここで、累は母親の口紅の力に気付きます。
累はイチカの顔のままシンデレラを続けます。
そこでは累の時には味わうことのなかった
本当の賞賛を浴びるのです。
醜い自分を捨て
美しい誰かになろう！
醜悪であるが故に不当な扱いを受けてきた累は
そこで美しいだけで得られる
「快楽の味」を覚え
一瞬で病み付きになります。
また顔が美しいだけで
これだけ愛されることも知ってしまいます。
戻りたくない・・・
累は学校の屋上にイチカを連れて行きます。
そこで揉みあいになり
イチカは累にナイフを突きつけます。
累は可愛いイチカの顔に傷がつくと脅し
咄嗟にナイフを咥えますが
イチカはバランス崩して転落・・・。
累は顔に大きな傷を負いました。
一晩経つとその「魔法」は消えていましたが
口紅の能力によって
他人の顔を奪えることを知った累は
これから壮絶な人生を
歩いていくことになるのです・・・。
この漫画、読んでいくうちに
累に共感している自分がいて驚きます。
自分の持っているものを最大限に生かし
精一杯生きのびようとする姿を
私は美しいと思いました・・・。
女性であれば少なからず抱いている
美しさへの願望
自分自身を磨いて綺麗になる
というような
明るいストーリーではありませんが
女性読者は、累の気持ちに共感する点も
あるのではないでしょうか？
「美」をテーマとした、この漫画。
今までにない独創的なお話に
一度読めばのめり込むこと間違いなしです。
誰しもがかかえるコンプレックスと願望を
口紅ひとつで叶えていく累
この漫画を読んでも
あなたは人の価値は見た目ではない
と言えるでしょうか？
そんな人間のどす黒さ・・・
を思い知る漫画です。
（個人的にはこうゆう漫画大好きです♡）
累は現在１０巻まで発売されていて
最新刊の１１巻が６月２３日に
発売される予定です。
よろしければ一度読んでみてください。
怖さと切なさとやっぱり怖さ・・・
ヤミツキになりますよ♡
