小野不由美『風の海 迷宮の岸』(十二国記)
風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)3,263円Amazon著書名十二国記風の海 迷宮の岸著者小野不由美<内容>天啓にしたがい王を選び仕える神獣・麒麟(きりん)。蓬莱国で人間として育った幼い麒麟・泰麒(たいき)には王を選ぶ自信も本性を顕わす転変の術もなく、葛藤の日々を過ごしていた。やがて十二国の中央、蓬山(ほうざん)をのぼる人々の中から戴(たい)国の王を選ばなくてはならない日が近づいてきたが──。壮大なる構想で描くファンタジー巨編!!(*Amazonの商品詳細より)<感想>今作は新刊である『白銀の嘘 玄の月』および既刊の『魔性の子』と『黄昏の岸 暁の天』の起点であります。十二国記の世界では国を統べる王様と、王様とペアリングする麒麟が政治の柱で『月の影 影の海』では日本に生まれちゃった王様が主人公でしたが今回は日本に生まれちゃった麒麟のお話。この麒麟である高里くんの日本での暮らしも、読んでて苦しい(;´∀`)前作の月の影~と違って、すぐに救いの手がさしのべられて本来あるべき暮らしへ戻れるのですがシリーズが進むと前途多難な展開になる。今作はショタな高里くんに安心してほくほくできる貴重な一作。麒麟として十二国記の世界へ戻って来た高里くんがやるべき事は一つ、王様捜し。十に国記ってさ、国政と無関係に生きてきた女子高生に国を統治しろといったり、小学生に王様を選べとかいったりすごい無茶ぶりだよね(笑)でも読んでる方は、どんな国にしていくんだろうかって、どんな王様を選ぶんだろうかってわくわくするのです。高里くんがどんな王様を選び、選んだあともどういう関係を結んでいくのか読んでいてハラハラヒヤヒヤでした。おっさんと子どもの組み合わせが好きな自分には胸きゅんでもありました(笑)*録音図書ユーザーさんへこの書籍はオンラインリクエストになります⭐こちらの著書と関連する記事⭐『十二国記』シリーズ感想記事URLまとめhttps://ameblo.jp/mqbooks/entry-12526182157.html