ケアマネ視点で考える”ターミナルケアをどう支えるか”のヒント
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ケアマネから見た、プランの組み易や、組みにくさ

ケアマネ試験に合格してから、それぞれの職場でのケアプランを作るようになっていくと思うのですが、まずはその職場で受け入れている患者さんの種類によって自分の得意不得意が決まっていくように思われます。



みなさんが通常担当する患者さんは施設内だったり、脳梗塞後遺症など比較的慢性的に落ち着いている患者さんでしょうか?

もしくは介護度が高い患者さんでしょうか?



ここではがんの末期の患者さんを中心にお話をして行きたいと思います。


というのはがんの患者さんは安定的な患者さんたちと比べて

1 医療的な要素が多く、苦しさなどがでやすいこと

2 病状が変化していくスピードが早いこと

3 今後の展開が予測しにくいこと


の3点によってケアマネさんからやや敬遠されたり、全く担当しないことがあったりするからです。



老齢者人口の増加、2人に1人が癌になる時代の在宅医療においてがんを避けて通ることはできません。

がんの患者さんのケアプランを積極的に自信を持って受けることができるようになってほしい・・・・・これがこの小冊子の願いです。



【おまけ】

まずケアプランを作る段階で難しさには5段階あるように思われます。


誰が × どこで によって本当にさまざまなことを考えなければなりませんが表にすると難易度はより複雑なことが起こったり、介護力が弱かったりすることがあります。


表にまとめると以下のようです。

施設 介護者複数・しっかりしている 老々介護 独居
脳梗塞などの非がん 普通 普通
認知症 普通 普通 超難
がん やや難 やや難 超難
ALS 超難 超難
神経難病 超難 超難
小児 超難(虐待症例)


病気・対象からの難しさ(非がん、認知症、がん、ALS、神経難病等、小児)と、

介護力から考えた難易度(施設、複数しっかり介護者、老々介護、独居)があると思います。


ここでは通常のケアプランを立てることを考えている普通レベルと、がんの患者さんを担当するやや難~難のレベルについて絞ってお話をしようと思っています。



さらにむずかしい症例は地域包括支援センターなどと協力してプランを考えていくことをお勧めします。



コトバ: 地域包括支援センター

地域包括支援センターには主任ケアマネジャーが配置されていて、そこでは難しい症例についての相談を受け付けてくれています。相談してみては?





ケアマネ視点で考える”ターミナルケアをどう支えるか”のヒント はじめます!

はじめに


私たちは年間60件程度の看取りを含む重症在宅医療患者を引き受けることの出来る在宅医療専門のクリニックです。チーム医療で日常業務を行なっております。さらに医師、看護師を始めとしてさまざまな方々の在宅医療の教育活動も行なっております。

特に平成24年には、厚生労働省の在宅医療連携拠点事業を受けたり、さまざまな在宅医療の相談を受けたりする中でケアマネージャー向けの研修講師をお引き受けることがありました。


その中で、県の主任ケアマネ研修を担当させていただくときに


”ケアマネはがんなどの末期の患者さんに対してどのように対応していくのがよいのでしょうか?そのお話をしていただきたい”という要望をいただきました。


思えば日常診療の中で医療依存度が高いがん患者さんを担当するケアマネさんも、手探りでいろいろご苦労されている様子を見かけることがあります。

もともと看護師さんをやられていたケアマネさんですと比較的にすっと進むことがあり、そうでなくても経験を積み重ねていくことで素晴らしいケアプラン・患者さんご家族への対応が可能です。


その人達が体得しているコツ、考え方はなにか?

ケアマネとしてがんなどの末期の患者さんへどのように接したいいのか?


よく聞くそのような質問に”あくまでも実践的に、今日からでも使えるように”ヒントを盛り込んでいくのがこのブログになります。


またみなさまのコメントももし頂けましたらよろしくお願いします。

ナマの声として講演・出版物として使用させていただきたいと思います

(もしもダメな場合にはお教え下さいね)


楽しみにしておりま~す!