「んあーっ。コンサートの
 次の日って気分がいいんだよね」

いつも起きる時間よりもかなり早いけど、
お天気も良いし起きちゃおう!

頭をくしゃくしゃーっとかきあげて、
犬なみに利く鼻をクンクンってかきならしたら、
すごーーーーくいい匂いがするんだ。


「んー!いい匂いだな。
 コ・ミナムのおばさんが出て行ってから、
 朝にこんな匂い・・・・あーっ!」



そうだった!今日はミニョがいるんだった♪
昨日のコンサートでテギョンヒョンがミニョを引き止めたから、
ミニョはアフリカ行きを急遽3日間だけ延長したんだ。


ぼっさぼさの頭のまま、部屋を飛び出し階段を駆け下りる。
思わず転がり落ちそうになったけど、
なんとか柱にしがみついてセーフ!


「コ・ミニョ、おはよ~~~~~!!!
 何作ってるの?」

「あ、ジェルミ!おはよう。
 昨日コンサートの打ち上げだったのに、早起きなんですね」

ボウルを抱えて笑顔で振り返ったミニョのエプロンが、
風でふわっと広がる。


「コ、コ、コミニョ~~~チョアヘヨ」

「キャッ、ジェルミこぼれちゃう!!」


こんな時、いつもなら邪魔が入るのに、
2人きりだったのですんなりと
ミニョを捕まえることができた。

ミニョがボウルの中身をこぼさないように
必死で上にもちあげているのがこれまた可愛い。

ふふっ!毎朝こんな風に捕まえられたらいいのに。


「ミニョの朝ごはん?いい匂いだな~~♪」

「ふふ、みんなの朝ごはんですよっ!
 ジェルミには野菜ジュースもつくります。
 先にりんご食べますか?」


「ううん、いらない!
 ミニョのご飯いっぱい食べたいから。」


すごいテンションあがるよね!!
俺の分まで作ってくれてるなんて!

「すごい笑顔ですね。
 そんなに喜んでもらえると、
 つくりがいがあります!」

ニコニコと笑うミニョにつられて、
俺もすごい笑顔だったと思う。

1秒でも長く、少しでも近く。
そんな気持ちが湧き上がってきて、
キッチンカウンターの前の腰を下ろしたんだけど………。

もうね、驚いたんだ。

食卓には既に、サラダやナムルとか、
野菜系の料理が並んでいるんだよ!?。

他にも台所を見ると色々な準備がされている。
きっと出来立てを食べさせたいって、
朝から張り切ってつくってくれたんだろうな~♪


2人っきりの時間、自然と話も弾んでさ。
ミニョすごく楽しそうなんだよ?

どうして俺じゃなくて、テギョンヒョンなんだろう?

そう思わずにはいられないよね。



2人の話し声や良い匂いに誘われたのか、
皆も早々にキッチンにおりてきちゃった。

「ヒョンニム・シヌヒョン・オッパ、
 おはようございます!朝食食べますか?」


男全員がミニョに釘付けになっている
・・・やっぱり皆のミニョなんだよな。

ううん。テギョンヒョンのミニョだ。
だって……ミニョの顔、さっきまでとぜんぜん違う。
女の子の顔して、テギョンヒョンを見てるんだもん。

……。


シヌヒョンとミナムが朝食の手伝いをはじめてさ、
「俺は朝食はいらない」と言ったくせに、
テギョンヒョンはしっかりとカウンターに陣取って、
キッチンのシヌヒョンを睨んでいる。

食べないならあっちに行けばいいのに ←

昨日は打ち上げにも来ないでさ、
さっさとテギョンヒョンと2人合宿所に戻ったんだから、
今日ぐらい皆のミニョでいて欲しいよ。


それぞれに楽しい会話をくりひろげ、
久々の賑やかで和やかな合宿所の雰囲気に、
ミニョの存在の大きさを改めて感じたんだ。


テギョンヒョンは結局ミニョが作った
アレルギー完全除去の饅頭とおかゆ
(こっそり饅頭に人参入れてるあたりがミニョらしいよ)を
きれいに平らげたし、

シヌヒョンは久しぶりに全員にお茶を入れてくれたし、
コ・ミナムは初めてミニョの事をいろいろ話してくれたんだ。

もう、ミニョの失敗談ばっかでさ。
ミニョはふくれっつらで怒ってて。
おっかしーの。

あ、やっぱ俺たちには見せない顔、
兄貴のミナムになら見せるんだなーって新鮮だったんだ。




食事が終わっても誰も離れようとしないんだ。
いつもならさっさと自分の部屋に戻るのにね。

みんな戻ればいいのにって思わなくもないけど、
でもね?こうやって全員でニコニコするの、
本当に久しぶりで、俺、とっても嬉しかったんだよ?

だけど。
キッチンに、マ室長が入ってきた瞬間に、
静まりかえっちゃった。


「おはよう。
 テギョン・シヌ・ミナム、
 まだ準備していないのか?もう出る時間だぞ」

慌てて全員が壁の時計を見る。


「チッ、仕方がない」

「まったく。こんな日も仕事か」

「ミニョ、退屈なら俺の部屋掃除しといてもいいぞ・・・お願い!」


3人が重い腰をあげ、階段に向かう。


「………ん?ジェルミは?」

テギョンヒョンの顔!傑作だったんだよ。





「オフだよーっ♪
 そうなんだ!皆仕事なんだ!
 ミニョ!じゃ、今日は俺はミニョを独り占めだね♪」

笑顔を爆発させ、両手でピースをニキニキしてみせた。
3人の顔が一斉に怖くなったけど、気にしないもんね~!


テギョンヒョンったらね?
「シヌじゃないだけましか」だって。

俺もミニョが好きって、知らないままなんだね。


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オリンピック終わった。
これでゆっくり眠れる。

見覚えあります?すいません。前にも公開したやつを
少し手直ししただけです。



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