2:1:2012/01/26(木) 22:24:39.42 ID:doweNhlE0
あれは5~6年前…。
バイトを探していた頃のお話です。

ある日、求人情報誌を見ていると、
ネカフェの募集なんだけどもやたらと時給がいい店があったんだ。
今考えたら明らかに怪しい点が多数あったんだけども、
メジャーな某リクルート情報誌に堂々と掲載されていたので
警戒心もあまり持たずに応募してしまった。

俺の地域では当時のネカフェの一般的な時給は850円とかだったんだけど、
その店は1200円で募集をかけていた。


…そこからが地獄の始まりだったとは知る由もなかった…

3:1:2012/01/26(木) 22:25:39.44 ID:doweNhlE0
面接に行くと、店長を名乗る男が登場。
見た目は… そうだな…
愛想の良いガチンコファイトクラブの竹原って感じかな。

接客業の経験とPC知識がそこそこ豊富だった俺は
そこを見こまれて面接時にその場であっさりと採用決定。

店はオープン準備中らしく、
PCのセッティングなどから始めていた。

数日後、スタッフ顔合わせということで、
飲み会が開催された。
メンバーは男は店長含め3名。
女の子が5名くらい(記憶が曖昧)。

女の子は全員「顔で選んだろ…」って感じの面々だった。

7:1:2012/01/26(木) 22:27:38.92 ID:doweNhlE0
■登場人物
・俺   :当時22歳。 キャバとかで下っ端黒服やってそうと言われていた風貌。
・店長  :40代くらいの竹原似の愛想のいいオッサン
・社長  :ホスト上がりっぽい30代半ば
・♂店員 :30代半ばの夜の仕事上がりだが見た目オッサン
・♀店員A:マイ☆ボス マイ☆ヒーローってドラマに出てた鉄仮面(香椎由宇)似。20歳
・♀店員B:地方ローカル番組でアイドル(?)やってる娘。19歳
・♀店員C:バリバリのギャル。20歳
・♀店員D:小西真奈美似のお姉さん。23歳
・♀店員E:少し地味めな女の子。19歳

8:1:2012/01/26(木) 22:28:08.51 ID:doweNhlE0
俺は顔合わせの飲み会で
何故か店長と社長に気に入られてしまった。
女の子達はワイワイキャーキャーいいながら楽しんでいたが、
♀店員A(以下、鉄仮面)は無口に淡々と日本酒を飲み続けている様子が印象的だった。

ひとまず、顔合わせは無難に終了した。

9:1:2012/01/26(木) 22:28:31.27 ID:doweNhlE0
それから3日後。
研修が行われ、オープンに向けての準備が始まった。

俺は何故か、研修にはほとんど参加せず、
店内のPCのセットアップ業務を担当していた。

店内は一見、普通のネットカフェのようだった…が、
しかし、PCのセットアップをしていて、明らかに怪しい点があった。



- 海外サーバーへの接続で行われるオンラインのバカラの存在。 -



明らかに異色を放つこのソフトの存在。
怪しいとは思いつつもセットアップを続ける俺。

11:1:2012/01/26(木) 22:28:57.14 ID:doweNhlE0
そして研修の終盤に差し掛かった時、
スタッフ全員を集めてバカラの説明が始まった。

客から金を受け取り、それを$ポイントにして客にチャージ。
レートは1万円=80$(店側が20%手数料として差し引く)
客が帰る時に$を円に替えて渡す。
飲食物は無料。

ざっとこんな感じ。
どう考えても違法賭博です。
店長と社長の主張は
「賭場の開帳場所が国外なので日本の法律外だから合法」
という、阿呆な主張だった。

12:1:2012/01/26(木) 22:29:22.22 ID:doweNhlE0
女の子達はヤバげな匂いにざわめき、
みんな口々に「逃げたほうがよくない?」
「でも絶対ヤクザ絡みだから怖いよ…」などと影でビクついていた。

俺は金が貰えればいいやってスタンスだったのであまり気にしていなかったが、
謎に社長と店長に気に入られてしまっていたので、
客との金のやり取りを行うキャッシャー業務の担当になってしまっていた。
そして、時給は1500円に設定され、キャプテンという立場になっていた。
♂店員はサブキャプテンになった。

14:1:2012/01/26(木) 22:29:39.10 ID:doweNhlE0
勤務体制は早朝~、夕方~、深夜~の3交代制だったが、
俺の担当は早朝だった。
早朝のメンバーは俺、鉄仮面、♀店員B(ドル娘)の3人。

早朝は客足が本当に無く、
基本はビラ配りが主な業務となっていた。

社長は暇すぎて常にYoutubeで動画を見ていた印象しかない。
そして、アホなので、ビラ配りに俺ら3人を派遣する有様。
店は社長以外、「中に誰もいませんよ」状態だった。



俺はハナっから真面目にビラ配りをする気なっしんぐ。
女の子達と一緒に煙草吸いながら朝マックを決め込むのが毎日の業務となっていた。
これで時給1500円…ちょろいwww


働き始めて1ヶ月が過ぎようとしていた頃。
早朝の俺らは客と一度も遭遇したことが無いまま
マックで女の子とだべってるだけの生活だった。

15:1:2012/01/26(木) 22:30:21.51 ID:doweNhlE0
そんなある日、♀店員E(地味子)が店に姿を現さなくなった。
地味子の時間帯は深夜で、客の出入りはぼちぼちな感じだったらしいが、
突然来なくなったことで店長が慌てていた。

♀店員D(コニたん)が電話してみると、
「やっぱり違法だし店長も社長もきっとヤクザだろうし、もう行きたくない」
とのことだった。

この出来事から女の子達が騒ぎ始め、
この後、大きく事が動き出すことになった。

16:名も無き被検体774号+:2012/01/26(木) 22:30:39.90 ID:5TNfAOYp0
どきどき・・・

17:1:2012/01/26(木) 22:30:49.56 ID:doweNhlE0
鉄仮面「キャップ(俺)、ちょっと時間もらえませんか?」

俺  「ん? なしたの?」

鉄仮面「ちょっとみんなで話があるの…」


鉄仮面に呼ばれ、いつものマックに行くと、
そこにはドル娘・コニたん・♀店員C(ギャル)がいた。

なんとなく要件は見えてきたぞ…


俺   「みんな集まってなんかあった?」

鉄仮面 「地味子が来なくなったでしょ? それでみんなで相談したんだけど…」

ギャル 「やっぱ違法な仕事はマズいって結論になってさー」

ドル娘 「給料は悪くないんだけどねぇ…」

コニたん「……。」

18:1:2012/01/26(木) 22:31:23.41 ID:doweNhlE0
やっぱこうなったか…
まぁ、いままでこういう流れにならなかった方がおかしかったよな…


俺   「で、どうするの?」

鉄仮面 「警察に行こうと思う。」


…だよなぁ…
給料良かったからもうちょい粘れるかと思ったが、
女の子達を敵に回すのは得策ではない。
俺は続けても良かったが、このままだと、
俺が残っててもこいつらは警察に行くのは間違いない。
そうなると俺も危険だ。

じゃあどうする?

答えは一つ。
全面的に女の子側をサポートして
俺も一種のヤクザの被害者的な位置に収まること。
…これでいこう。

19:1:2012/01/26(木) 22:31:47.08 ID:doweNhlE0
俺   「わかった。 じゃあ、これからどうしようか慎重に相談して動こう。
     ひとりでも勝手な行動を取ると何が起こるかわからんからね。」

鉄仮面 「うん。 キャップありがとう!」


しかし、女の子達の希望は割れた。

■鉄仮面・ドル娘
・これまでの給料はちゃんと欲しい
・警察に行って洗いざらい告発したい

■ギャル・コニたん
・ヤクザが怖いから給料はもうどうでもいいからこれ以上関わりたくない



このどちらも実現させる方法は無いかと考えた。
しかし、相手はヤクザ。
ヘタ打つと俺も危険…ここは慎重に考えなければ…

ひとまず、この場は俺預かりで解散してもらった。

20:名も無き被検体774号+:2012/01/26(木) 22:32:17.37 ID:fqXo8j39O
バカラはあかんわ
あれは身を滅ぼすわ
近づかないのが正解

21:1:2012/01/26(木) 22:32:26.76 ID:doweNhlE0
まずはギャル・コニたんの希望を叶える手段を考えた。

ただ単純に店に来なくなるだけでいいのか…?
いや、短期間に地味子含め3人も消えたら店長と社長は警戒するだろう。
警戒されると次の行動が取りづらくなる。

そうだ! まずは連絡先もわからなくするために、
面接時の履歴書を処分しよう!

幸い、この手の書類の扱いはかなり雑だったのは見てて気づいていた。
恐らく、無くなっても気づかないくらいのレベルに…

俺は店内の監視カメラの死角を狙い、
履歴書を全て回収した。
そして、事務所のPCの中に個人データが残されてないかを確認。
パスワードが掛かってはいたが、パスは社長の誕生日という、
なんともお馬鹿なオチだった。
そして全てをデタラメに書き換えてやった。
ファイルの更新日からバレないように、
ツールを使って更新日も弄ってミッション完了。
てか、PCのセキュリティが驚くほどザルだったので
お陰でいろいろとやりやすかった。

22:名も無き被検体774号+:2012/01/26(木) 22:32:53.19 ID:jOJ9coSzO
>>1
この前やってた警察24時で逮捕された人?

>>22
いや、あれとは違う。
こっちはオンラインカジノの店。

23:1:2012/01/26(木) 22:33:11.45 ID:doweNhlE0
女の子達を集め、
まずは個人情報の類の説明をした。
そして、ギャル・コニたんには
「俺が指示するまで、勝手に来なくなったりしないように」
と指示をした。
二人は不満そうにしていたが、鉄仮面・ドル娘に説得されていた。

鉄仮面・ドル娘の目には俺がスパイか何かのように映っていたみたいで
従順に俺の指示に従うようになっていた。

24:1:2012/01/26(木) 22:34:07.90 ID:doweNhlE0
次に俺は「これまでの給料はちゃんと欲しい」という希望を叶えようと思った。
俺も金は貰えなきゃ困るので、一番気合を入れたい部分だった。

おとなしく支払ってくれればいいが、
全員で辞めるタイミングで店長らが逆ギレして
支払いを拒否する可能性も視野に入れなくてはならない。

まずは無難にタイムカードのコピーを取ることにした。
スタッフ全員分のタイムカードをコピー。
簡単だった。

あとは辞めて金を貰い、
拒否されたら労働基準局へのタレ込みをし、
警察へ行く流れで決まりだ。

25:1:2012/01/26(木) 22:34:47.85 ID:doweNhlE0
そして、一番のクライマックス。
警察へのタレ込み部分に関して動くことにした。

恐らく、通報だけでは警察は動かない。
できるだけ証拠を抑えなくてはならないと考えた。




隙をみて再びメインPCに突入。
USBメモリに入れたFTPソフトを使って、
予め用意した偽名で登録したレンタルサーバーへデータをアップすることに成功。
そしてルーターのログをクリアして簡単にだが痕跡を整理。
(そこまでしなくてもザルだからどうせ気づかないんだけど…)

それで入手したデータは下記のものとなった。

・バカラのサーバーの契約書類とIDとパスワード
・客との金のやり取りの記録
・カジノカフェとしての利益の上げ方の仕組みメモ

大漁だった。

26:1:2012/01/26(木) 22:35:23.42 ID:doweNhlE0
あらかた準備は整ったので、
さっそく行動に。

女の子達を集め、先頭に立ち、
店長と社長に辞める意志を伝えた。

27:1:2012/01/26(木) 22:35:57.16 ID:doweNhlE0
俺  「ちょっとお話があるんでよろしいですか?」

場の空気から何かを読み取ったのか、
普段愛想の良かった店長の表情がみるみると変貌。
威圧的に睨んでくる。

店長 「なんだ?」

俺  「この店で行ってる行為は違法賭博にあたります。
    もしも摘発されるような流れになれば僕らも被害を受けかねません。
    そうなる前に僕らは退職させて頂きたいと思っています。」

店長 「ほう…」

28:1:2012/01/26(木) 22:36:31.66 ID:doweNhlE0
全員を睨みつける店長。
俺の方を見て

店長 「こいつら全員辞めんのか?
    お前の入れ知恵なのか?」

ガクブル状態な女の子達。
…と、俺。

俺  「みんなで相談した結果です。(俺はどっちでもよかったのになぁ…gkbr)」

店長 「…おう。 わかった。 でも給料は払わねぇぞ。」

ほれきた…
想定通り。

29:1:2012/01/26(木) 22:37:22.99 ID:doweNhlE0
俺  「働いた分の給料は支払って貰う権利があります。
    支払って頂けないのであれば、労基に相談せざるを得ませんが…」

店長 「てめぇ! 誰にクチ聞いとんのじゃ!
    ぜってぇに金は払わねぇからな! 辞めるならとっとと出て行け!」

キレて有耶無耶にするか…
ここは一旦退くことに。

俺は女の子達にアイコンタクトをし、
店長にお辞儀をして

俺  「お世話になりました。」

と、店を出た。
女の子達も同じようにお辞儀をして店を出ていく。

30:1:2012/01/26(木) 22:38:07.26 ID:doweNhlE0
ギャル・コニたんは給料はいらないということで退場。
鉄仮面・ドル娘は何が何でも給料が欲しいということで引き続き参加。

労基へ行き、給料を貰える可能性に関しての相談をする。
「確実に給料を獲得することは可能」との答え。
但し、先に警察に行くことを勧められる。

そして俺らは警察へ行くことに。
交番ではなく、そこの地域で一番大きい警察署に行くことに。

正直、俺はこれまでの人生で逮捕歴は無いものの
軽いものなら叩けばいくらでも埃が出てくるような人生を歩んでいて、
警察署に行くだけで恐怖だった…

31:名も無き被検体774号+:2012/01/26(木) 22:39:08.64 ID:C6WpD6YG0
>>1はできるやつだな

34:1:2012/01/26(木) 22:40:10.94 ID:doweNhlE0
>>31
ありがと!
でも今は無職という現実!


続けます。

ご覧いただきありがとうございます。


ブログを書くようになったら、いきなりペタが増えてすごくビックリしている状態です^^;


自己満足の為のブログを見て、初めてコメントまで頂けた事、とても嬉しく思います。


これからも、私の気に入ったスレをまとめとして載せていきつつ、たまに私の愚痴なんかも書かせて頂きますので、おもしろ半分に見ていただければ幸いですww


これからも、よろしくお願い致します。

95 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:48:12.15 ID:QOH5aYvj0 [60/66回発言]

受験シーズンになりAがウチへ来る事は少なくなりました。メールや電話も少なくなっていきました。

それは、Aが俺に依存する事なく自分で歩みはじめた証拠だと自分に言い聞かせました。
しかし、仕事から終わって部屋へ入る時、Aが来てるんじゃないか?って思う自分がいました。

部屋へ入る俺。
中は電気がついておらず、真っ暗でした。

「おかえり」
笑顔で制服にエプロンをつけて台所で料理を作るAはいませんでした。





96 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:48:46.25 ID:QOH5aYvj0 [61/66回発言]

「元気?」

「元気だよ」

「受験勉強頑張ってる」

「うん。大丈夫だよ」

そんな短いメールのやりとりを時々するだけ。
A
とは随分疎遠になっていました。

そして1月になりセンター試験当日
「落ち着いて。大丈夫だよ」
俺は朝メールを送りました。返信はありませんでした。





97 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:49:09.59 ID:BjBLMG490 [1/2回発言]

イイヨイイヨー

98 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:49:24.48 ID:yuvyXaZ3O [7/7回発言]

>>88
向こうもやましい事があるから大丈夫か

99 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:49:37.35 ID:QOH5aYvj0 [62/66回発言]

別れは突然やって来ました。

センター試験から何日かした頃、Aから電話がかかってきました。

「もしもし」

「もしもし、久しぶり」

「元気だった?」

「うん。元気だよ。」

「センターどうだった。」

「うーん、まあまあだったかな」

「そっか、まだこれからだよ」

「うん、そうだね」

妙によそよそしい2人。久しぶりの電話だからでしょうか。


しばらくして、2人は沈黙しました。長い沈黙でした。

「何か俺に言いたいことあるんじゃないの?」
俺は聞きました。

「‥‥」

「いいよ。言ってごらん」

「‥‥距離を起きたい。」
小さな声でAは言いました。





100 : 名も無き被検体774号+ : 2012/01/29() 02:49:57.49 ID:2HURXvbe0 [11/13回発言]

>>91
S
ってのも、その駅弁?だか宮廷だかの地元のひとなんじゃないかな
国立と言えど、地方で卒業と同時に資格取れるのなんてほんの一握りの人間だけだし、事務所が同じ県内にあるなら、囲っておく価値は十分にあるぞ

101 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:50:37.25 ID:QOH5aYvj0 [63/66回発言]

「そっか」
俺は特に驚きもせずに言いました。

「うん。」

また長い沈黙が流れます。電話越しに向こうの空気がサーっと流れるのが聞こえる。今日は寒い夜だった。

「別れたいって事?」
俺は聞きました。

「‥‥‥」

「いいよ、正直に言って」

「‥うん。」

俺は目を閉じて言いました。
「‥‥わかった。別れようか」

「‥うん。」





102 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:51:04.65 ID:Oh786SGp0 [4/4回発言]

あー寂しくなってきたよー

103 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:51:15.15 ID:QOH5aYvj0 [64/66回発言]

「今までありがとう。私を助けてくれて」

「いや、俺は何にもしてないよ。全然何にもしてないよ。全部Aが一人で立ち直ったんだよ。俺はそれを見てただけだよ。」

「‥‥」

「受験頑張れよ」

「うん。」

「じゃあね」

「うん。」

「おやすみ」

「おやすみ」

電話が切れました。





105 : 名も無き被検体774号+ : 2012/01/29() 02:51:43.24 ID:2HURXvbe0 [12/13回発言]

>>98
お前ちょっと>>1 に対して懐疑的過ぎるだろwwなんで俺がフォローしてんだよww
VIP
のプロか?

106 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:51:48.91 ID:BjBLMG490 [2/2回発言]

コレ系弱いんだよ俺...

107 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:52:08.70 ID:QOH5aYvj0 [65/66回発言]

ふぅーっと深くため息を一つついて部屋でジッと座る俺。

しばらくすると、俺の両目から涙が出てきました。その時に気づきました。

ああ、俺はAが好きだったんだな。

そう思うと嬉しくなるのと同時に、寂しさが溢れてきました。

俺は涙を止める事が出来ませんでした。
ずっと、ずっとワンワン泣いていました。


今わかった。
俺はAを支えるとか言っていたけど、支えられてたのは俺の方だったんだ。Aに俺は救われていたんだと気づきました。

A
がウチにいるってことで、仕事も頑張れた。
毎日幸せだった。そうだよ。俺の方こそありがとう言わなきゃダメだったのに‥

ありがとうを言わなかった事を凄く後悔しました。





108 : 名も無き被検体774+ : 2012/01/29() 02:53:10.76 ID:QOH5aYvj0 [66/66回発言]

相手を支えるって事は相手に支えられるって事なんだ。そこには、支えられる方と支えられる方とかっていう上下関係は存在しない。お互いが同じ目線に立っているんだ。

A
から教えられた事です。

人を助けるって事は人に助けられるって事
幸せにするって事は幸せにして貰うって事

ここに決して上下関係を持ってきてはいけない。お互いがイーブンな立場なんだ。



これは今でも俺がずっと心に刻んでいる人生観です。

少し話が逸れるけど、恵まれない子供を助けるとか、被災した人を支えるとか、何かうまくいってないですよね。それはきっとお互いがイーブンな関係だって気づいいないからだって俺は思います。あんまり同意してくれないかもしれないけど。





109 :
忍法帖【Lv=9,xxxP : 2012/01/29() 02:53:17.72 ID:iViJ0tgi0 [3/3回発言]

こういう系弱いんだよな。。。

110 : 名も無き被検体774号+ : 2012/01/29() 02:53:46.88 ID:2HURXvbe0 [13/13回発言]

大学はいったら、また新しい友達たくさん出来るだろうからな 同い年の男の子も
潔く了解した>>1かっこいいと思うよ

111 名も無き被検体774+2012/01/29() 02:54:09.76 ID:QOH5aYvj0

こうしてAとの関係も終わりました。

俺は普通の社会人にAは受験生に戻りました。

112 名も無き被検体774+2012/01/29() 02:54:46.09 ID:QOH5aYvj0

3 Aからメールがきました。


「受かりました。」

午前の仕事が終わってお昼休みにメールをチェックして気づいました。

思わず俺は笑ってしまいました。
よかったな。

「何ニヤニヤしてんですか?」
よほど笑みがこぼれていたのか隣の同僚が聞いてきた。

「何でもないよ」

そういうと、俺はメールを直ぐに返した。





113 名も無き被検体774+2012/01/29() 02:55:17.22 ID:QOH5aYvj0

「おめでとう。あと、ありがとう」







Fin.